AOIA通信

AOIA通信VOL51(乙女座・新月号)

到来? 猛暑酷暑も 彼岸まで!」(残暑のor飽き?)

(師匠最新作より)


2012年9月16日



蜩の声もいつしか虫の音に替わり、昼の日差しはまだ強いものの、見上げた夕焼け空には既に秋の気配。今日はおとめ座の新月。おとめ座は「理想と現実」の星と言われ、夢や理想を現実社会に生かすために知識を身につけ、人の役に立とうとするには絶好のタイミング。折しも民主党・自民党両党首選の真っただ中で、我が国の将来を大きく左右するリーダーが、これらの候補者から決まることになります。代表選・総裁選に我々の民意が直接反映されることにはなっておりませんが、来たるべき総選挙に向けて、是非とも当事者意識を持って、各候補の政策・主義・主張に関心を持ち、我が国の将来を真剣に考えてみたいものです。

さて、先週は注目のFOMCが開催され、約2年ぶりのQE3が決定されました。

「ECB ブンデスバンク分裂す!?」  「雇用伸びず 経済冴えず 急騰」(同上)

前週末に発表された雇用統計の内容がかなり悪かったため、市場ではある程度今回の実施は織り込まれていました。ただ、今回は過去2回のQEに比べていくつかの大きな特徴があります。この点については、後ほど詳しく触れます。

QE3決定前には、欧州中央銀行(ECB)が6日の理事会で、危機対応の切り札とされる南欧国債の買い入れ再開で大筋合意。ドラギ総裁は「(購入額は)無制限」と語り、上限を設けない考えを示しました。また、ドイツ連邦憲法裁判所は12日、欧州連合(EU)ユーロ圏の常設の金融安全網、欧州安定メカニズム(ESM)について、合憲とする判断を示し、オランダ総選挙でも、緊縮財政派が勝利を収めるなど、市場のムードがリスクオンの方向に動き出していたこともあり、ユーロが急反発。徐々に円の独歩安の様相を呈しつつあります。

今週は日銀の政策会合が予定されており、欧州、米国に強調する形での更なる追加緩和策の発表に向けた期待が高まっているのも事実。依然本通信でも指摘しました日米欧同時緩和が漸く実現する運びになりそうです。

ただ、水を差しかねないのは中東を中心に拡がる反米デモ。前号でも指摘した昨年のアラブの春に端を発する一連の動乱が激化しそうな気配が高まってきていることには注意を要します。

中国では、GDPの約2%に相当する約1兆元規模のプロジェクトへの資金供出が公表され、株価も大きく反発。オーストラリアに対しての悲観的な見方にもそろそろ変化が表れそうです。秋の陣、いよいよ出陣の時を迎えます。

主な内容

1.QE3と日銀政策会合と総選挙

2.AOIAホームページ全面リニューアルオープン!

3.AOIA講演会、セミナーのご案内

4.当面の海外視察スケジュール

5.お勧めの1冊+おまけ

1.QE3と日銀政策会合と総選挙

FOMCは金利ガイダンスを2015年まで延長し、オープンエンド型の資産買い取りプログラムを導入しました。また、FRBは景気回復が進行しても緩和的な政策スタンスを維持することを約束しています。

会合後の声明文は、

・長期失業者の水準に関する懸念、

・成長に対するダウンサイド・リスク、

・FRBのインフレ率予測を中期的に目標またはこれを下回る水準にとどめるような経済見通し

を踏まえて委員会が今回の行動を取ったと明言。

多くのFOMCメンバーは6月会合で、経済状況が改善しなければ「かなり早期(fairly soon)」に追加行動が必要になるだろうと述べていました。また、議長は声明文の発表に続く記者会見で、労働市場が6ヵ月にわたり足踏みし、失業率が1月以降にほとんど変化していない状況にはもう我慢がならないと述べていましたので、FRBは大胆かつ決定的な方法で行動を起こすべき時期だと判断し決断したものと思われます。

委員会は金利ガイダンスを延長し、「少なくとも2015年半ばまでのFFレートの低水準が正当化されるだろう(low levels for the federal funds rate are likely to be warranted at least through mid-2015)」と表明。12名のFOMC参加者は今では2015年に金融引き締めが開始されるとみており、2014年末のFFレート誘導目標の予測(メディアン)は0.25%(6月会合では0.75%、4月会合では1.0%)、2015年末は1.0%となっています。

一方、より重要な点としてFOMCは金利ガイダンスの特性を変更しました。FOMCは金利ガイダンスの延長に伴い見通しを下方修正するのではなく、「委員会は景気回復が強まった後もかなりの間、極めて緩和的な金融政策スタンスが引き続き適切になると予想している(the committee expects that a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate for a considerable length of time after the economic recovery strengthens)」と述べています。これは遥かに強い表現であり、経済見通しが改善し始めても低金利環境を維持することに対するFRBのコミットメントを強化するものと言えます。言い換えると、FOMCは伝統的な金利ルールに従う場合に比べて金利をより長期的により低い水準に維持すると述べているわけです。議長は記者会見の質疑応答で、インフレ高進が一時的な現象とみなされ、失業の減少と同時進行しているかぎり、FRBはインフレ率が予想を若干上回る状況を容認することを強力に示唆しました。要するに、今回のFRBの行動は失業率が目標を大きく上回る状況でのインフレ高進にはそれほど敏感に反応しない可能性を示唆していると言えます。

FOMCが講じた2番目の措置は、オペレーション・ツイストの延長を維持しながら月額400億ドルのペースでエージェンシーMBSの買い取りを開始するというものです。MBS市場に焦点を絞る理由は、依然として回復ペースの阻害要因となっている住宅部門を下支えするためだということは明らかでしょう。

今回のプログラムは規模や期間に制限を設けないオープンエンド型であるため、FRBは米国債の今後の買い取りに扉を閉ざしたわけではありません。声明文では、経済とりわけ労働市場の見通しが「大幅に改善しない(does not improve substantially)」場合は、「委員会はエージェンシーMBSの買い取りを継続し、追加的な資産買い取りを実施し、その他の政策措置を適宜講じるだろう(committee will continue its purchases of agency mortgage-backed securities, undertake additional asset purchases, and employ other policies as appropriate)」としており、米国債の買い取りは今回の決定に含まれなかったものの、FRBはこの分野でも必要に応じて追加的な行動を取ることに扉を開いていることは重要です。 議長は記者会見で、

・雇用情勢が引き続き「深刻な懸念(grave concern)」であること、

・長期失業者は経済の潜在力にとって脅威であること、

・FRBは望みを達成するまで緩和の提供を続けること

などを強調。今回の行動はFRBの政策の大胆なシフトだと言えます。

先々週の欧州、先週の米国の金融緩和。そして今週はいよいよ我が日銀。何かと批判されがちな白川総裁ですが、中央銀行としてやるべきことはきっちりやっていると思います。ただ、欧米、特にバーナンキ議長に比べると、市場とのコミュニケーションが下手、苦手なんだと思います。選択肢は限られていますが、FRBはかなり工夫をしたという努力の跡がうかがえます。もし日銀が追加的に手を打つとしても、国債購入を10兆円~20兆円増やすといったところですが、市場への強力なメッセージ性が何よりも大切だと思います。もっとも、今回は見送るだろうと言うのがQE3実施前までのコンセンサスだったので、見送られた場合は、一旦円高トライの動きになるでしょう。

中央銀行の出来る事には限界があり、本格的なデフレ脱却を目指すためには、やはり強力な財政政策・成長戦略が必須。そういう意味でも今回の代表選・総裁選後の総選挙は重要です。過去2回の総選挙での行動を真摯に反省し、我が国の将来を自ら変革していく当事者意識を持ち、真剣にリーダーを選ぶべきだと思います。従来の慣習や表面的な人気に左右されることなく、ガチで政策の議論が尽くされ、国民レベルで盛り上がる、歴史に残る総選挙になることを心から期待してやみません。

2.AOIAホームページ全面リニューアルオープン!

ラジオ収録放映分や動画、Eラーニングの概要等も順次アップしてまいります。

ご感想、ご要望を是非お寄せ頂ければと思います。

○最新ブログ

データと小勝負氏力作

「読めば資産形成の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

進出企業の黒字率が結構高いインドネシアの魅力と課題とは?

投資適格目前のフィリピンを支える高水準の人材たちの素顔とは?

http://www.aoia.co.jp/blog/

<スクールディレクター:試行錯誤の成長記録>

・日経平均・米ドル円為替週間予測

私個人の日記、ブログも今月から無理のない範囲で復活いたします。宜しくお願い致します。

2.AOIA講演会、セミナーのご案内

———————————————————————
今後のAOIA講演会・セミナーのご案内
———————————————————————

○第13回AOIA講演会!

テーマ「債券格付けの意義と評価」

講師:日本大学 経済学部 教授 黒沢 義孝 氏

前号でのお勧め図書、「トリプルA」はもうお読みになりましたでしょうか?まだの方は是非!最後の文章に深い示唆があります。

「国に頼らず 人に頼らず 自ら資産を形成し 自営していく力」

を身につけたい方、国債の将来に不安を感じていらっしゃる方、是非本書をお読みになってご出席ください。多数の御来場お待ちしております!

Web受講も好評受付中!是非遠方の方もお気軽にご参加ください!

http://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=422



○Innter FM、有名メンタルトレーナーの久瑠あさ美さんとレギュラーパーソナリティー決定!(久瑠さんについては後述)

○インターネットテレビ番組レギュラー出演決定

Japan アクターズ TV 毎月第4水曜日 19:00からライブ配信決定!

第1回目は9月26日水曜日19:00-です。

http://www.ustream.tv/recorded/25106453



Inter FMの土曜深夜ラジオ番組のパーソナリティーに加え、インターネットテレビ番組で、レギュラーとして出演決定!!30分番組です!乞うご期待!

収録の模様や放送内容は、適宜HPにアップしていく予定です。お楽しみに!



その他のセミナー・講演会・勉強会詳細は、AOIAスタッフ通信をご参照ください。



3.2012年の海外視察予定

香港:9月19-22日(確定)

シンガポール:10月4-7日(確定)

バンコク:10月16-18日(調整中)

台湾:10月21-23日(予定)

ハワイ:11月3-7日(予定)



4.お勧めの1冊 プラスおまけ

○「マインドの法則」 久瑠 あさ美 日本文芸社

今乗りに乗っているメンタルトレーナーによる「心」の指南書。
潜在意識の中に在る、

本当に望むこと=[want](「~したい」)という「原動力」となる意志を見いだし、

[イマジネーション]=「創造性」を駆使し発想力を拡げ、

[マインド・ビューポイント]=「心の視点」を上げて客観視する

この3つのプロセスによって、「マインドの法則」が機能すると、誰でも心に変革=[マインドのパラダイムシフト]が起こります。今回久瑠さんとラジオの番組で投資行動に関する心理学的考察を交えた「エコノミックマインド」をテーマに毎週お話を展開をしていきます。放送分は随時HPでアップしてまいる予定です。9月24日発売予定の新刊

このまま何もしないでいればあなたは1年後も同じだが潜在能力を武器にできれば人生はとんでもなく凄いことになる」 中経出版 も楽しみです。

是非ご一読を!

○「世界のお金は日本を目指す 日本経済が破綻しないこれだけの理由」 徳間書店

論旨が明快・簡潔。煽り系のネガティブ本があふれる中、たまにはこうしたポジティブ本も良いのではないでしょうか。但し、世の中それほど単純ではないという部分は正直あります。著者は7月に参議院の「社会保障と税の一体改革に関する特別委員会」に参考人として、消費税反対の立場で意見を述べています。思考のバランスをとるためにも、ネガティブ本との論点比較をしてみると面白いと思います。

先日知人の招待で、カルミナブラーナのコンサートにカミサンと行きました。全曲を生で聴くのは初めてだったのですが、オケと合唱とソリストのバランスが素晴らしく、特にソリストの力量と、オケの打楽器奏者のパフォーマンスに、観衆の注目を集めていました。合唱を離れてはや3年。マイクを握る歌も悪くはないですが、やはりオケをバックに大曲を歌い上げた時の感動はひとしお。しかしコーラスの本当の美しさは、少人数のアカペラです。個々人がそれぞれのパートを担当し、指揮者不在でハーモニーを奏でます。各パートの個性を活かしながらも、他のパートとのバランス、掛け合い、強弱がハーモニーの味わいに深さを与えてくれます。4-5人の演奏が一番美しいと思いますが、実際の練習はこれくらいの人数が一番難しい。個々人の技量もさることながら、アンサンブルの良し悪しは全員の呼吸の調和にかかっていると言っても過言ではありません。組織運営の難しさに頭を痛める日々が続いていますが、今一度コーラスの原点に返って、個性を主張し合いながらも全体として調和のとれたハーモニー作りを目指したいと思います。

風呂場で大声で歌う娘やカミサンに、昔は堂々と仲間に入れてもらえたのですが、最近はさすがにそういうわけにもいかず、声無き歌を口ずさむ今日この頃であります。

次回は9月30日満月の夜にお届けする予定です。お楽しみに。

*************************************

〒105-0001

東京都港区虎ノ門2-9-11 信和ビル7階

AOIA 株式会社

http://www.aoia.co.jp

リニューアルオープンいたしました!是非一度ご覧ください!!

info@aoia.co.jp

TEL:03-6273-3860   FAX:03-5777-6112

代表取締役

AOIAアカデミー学長

中田 裕

当メルマガは、AOIA株式会社が作成した情報提供のみを目的とする資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、信頼できると判断した情報に基づいて作成していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ