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米銀決算は本当に良好内容??

  • 投稿日:2010年4月18日

WSJのコラムに、バブルの後遺症に喘ぐ米銀の姿が浮き彫りにされています。

以下引用。

米国の銀行は収益回復を背景に政府による金融規制改革に立ち向かえる自信を付けた。しかし、バブルの痛手がすべて癒えたわけではない。

 好調だったJPモルガン・チェースの第1四半期決算を例に取ろう。決算の数字は良好だったものの、訴訟関連の準備金として23億ドルを計上している。その多くはモーゲージ関連の訴訟に関連したものだ。また引き受けに絡んで問題が指摘されている住宅ローン担保証券(MBS)については、連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)などからの買い戻し要求に備え4億3200万ドルの費用を計上した。

 JPモルガンは潤沢な準備金の積み上げに関しては、先手を打ってきたため、同行が訴訟費用を積みましていることは注目に値する。モーゲージ関連で多額のエクスポージャーを抱える他の大手銀行も同様な費用を計上する必要があるだろう。

 訴訟関連の準備金の計上は、実証的な見地というよりも勘に頼る面があるため、実施の是非あるいは時期を見極めるのは難しい。訴訟関連の損失額の推定などは経営陣の見解次第になる。

 確かにJPモルガンは、ワシントン・ミューチュアル買収関連の訴訟費用計上で1株当たり利益が0.36ドル押し下げられた。ただ、バンク・オブ・アメリカやウェルズ・ファーゴなど競合他社も、買収やモーゲージの証券化のほか複雑な金融商品関連で訴訟を抱えている。

 JPモルガンによる4億3200万ドルのMBS買い戻しは、訴訟費用計上と別枠でモーゲージ組成収入の減少として計上された。過去5四半期のJPモルガンの買い戻し費用は20億ドルに達している。バークレイズ・キャピタルの推定によると、銀行によるMBSの買い戻し額は2009年に362%増加して341億ドルに急増した。

 JPモルガンによる買い戻し額は昨年第4四半期の6億7200万ドルと比べれば減少している。しかし同行のMBSの買い戻しと訴訟費用計上は、銀行業界の住宅バブルの後遺症が癒えていないことを示す。しばらく銀行の収益は圧迫されそうだ。

 

時価会計が見送られている今の金融機関の決算は、ある意味よくて当たり前。簿外債務の金額など知る由もない。90年代の日本の金融機関が歩んだ道を、米銀も少なからずの道のりを覚悟しなければならないのだとすれば、大きな爆弾を抱えたままの綱渡り状態であるというのが今の真の姿ではないのでしょうか?

 


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