人生を豊かにする経済とお金の学校 グローバル資産形成学院

日本株に対する海外の論調

  • 投稿日:2010年4月13日

たまたまバロンズに私の考えに近い見通しが出ていましたので、あくまでご参考までに。

■ 当面は上昇するも買われ過ぎの日本株式

 「同じことを繰り返し行い、異なる結果を予期すること、それが狂気である」とはアインシュタインの名言であるが、それはこの20年間に何度も騰落を繰り返しているものの、依然として1989年に付けた最高値を70%下回る水準で取引されている日本の株式市場にも当てはまるだろう。しかし、今年は年初から9%高と、世界でも屈指のパフォーマンスを示している。

 円相場は11月の1ドル85円から現在の93円まで、円安に振れた。これが企業収益を押し上げるとみなされ、割安感も買いの材料となった。それまで日本株へのエクスポージャーを極端に減らしていた世界の投資家も、コマツ(6301)やトヨタ自動車(7203)といった輸出企業を物色し始めた。また、中国を最大の貿易相手としているため、日本株は金融を引き締めつつある中国に低リスクで投資するための手段として見られている。

 

 国が抱える莫大(ばくだい)な負債、高齢化の急激な進行、常にデフレ傾向にある経済、そして郵政民営化等の改革を逆行させる政権といった無数の障害が待ち構えているにせよ、日本の個別銘柄で利益を上げることは確かにできそうだ。しかし、日本が迎える結末は、結局いつもと同じになる可能性が高い。

 WJBキャピタル・グループのジョン・ローク氏は、日経平均は「買われ過ぎ」だとみる。ただし、日経平均は買いシグナルである50日および200日移動平均を超えて推移しており、東証株価指数(TOPIX)も堅調なことから、しばらくは日本株式市場も上昇を続けるだろうと同氏は言う。

■ 欧米市場より割安な日本株式

 センチネル・インターナショナル・エクイティ・ファンド(SWRLX)を運用するケイト・シャピロ氏は、日本の株式市場はさらに上昇すると確信している。TOPIXの株価純資産倍率(PBR)は過去10年間1~2倍の間で取引されており、現在は1.2倍程度である。「PBRが1.5倍を超え1.7倍に向かうとトレーダーは売りに転じる」とシャピロ氏は言うが、PBRがそれぞれ2.2倍、1.6倍となっているS&P500指数やブルームバーグ・ヨーロッパ500指数と比べ日本株は割安だといえる。

 昨年は円高により、日本の株式市場は急回復した他国の市場に後れをとった。それもあり、今年は20%の上昇もあり得るとシャピロ氏は考えている。しかし再び円高局面に入ったり、世界経済に逆風が吹くようなことがあれば、彼女のスタンスも180度変わるかもしれない。

 円が「重力に抵抗した(円高が一服した)」2月末に、バークレイズ・ウェルスは任天堂(7974)、キヤノン(7751)、ソニー(6758)、パナソニック(6752)、そして武田薬品工業(4502)といった日本の輸出企業19社を対象とした株式バスケットのエクスポージャーを高めたと、同社のストラテジストであるケビン・ガーディナー氏は発表した。同社のアナリストが19銘柄のうち4銘柄の格付けを引き下げた場合、世界経済の見通しが悲観的になった場合、もしくは当該バスケットがMSCIワールド・インデックスを10%アウトパフォームした場合に、そのバスケットのポジションを小さくすることになるという。

 92年、95年、98年にサイクルの底をつけ、01年、08年に壊滅的な水準まで下落した日経平均は、「最高で1万4000円の水準まで上昇する」とWJBキャピタルのローク氏はみている。しかし、先週の1万1000円という水準から考えると、1万4000円というのはかなり遠い道のりであり、1万2000円というのがいい線ではないかというのが同氏の現実的な見立てである。

 


  • グローバル資産形成学院WEBキャンパス開校 ネットで学べるオンライン講座
  • WEBキャンパスで開催中の講座はこちら
  • WEBキャンパス会員登録はこちら
  • 資産形成力要請コース