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中国経済指標

  • 投稿日:2009年9月2日

昨日発表のPMIは、国家統計局、民間のHSBS発表の指数ともに改善を示しており、今後も内需が下支えとなっていくことが予想される。

それよりも世の中が注目しているのは中国の株価指数だろうか。 最近は米債市場も指標やファンダメンタルズに反応することはなく、中国株に左右されることが多いので、ここでも触れることにするが、このところの株安は、銀行の自己資本の組み入れの話が引き金となっているようだが、ファンダメンタルズは悪くもない。 どちらかというと、上海株は年始より9割近くも上昇したこともあり、利食いの売りが入っていること、また空売り・先物がない市場なので、ぶれ幅が大きく、売りがあると大きく下げやすい状況にあることなどが挙げられよう。 

あまりにも株式市場に対する注目度が高く、ついに弊社のストラテジストも下値は2500くらいではないか、と下値予想まで出しているが、弱気相場ではなく、調整が入っていること、また変動幅が大きい相場であることは覚えておく必要があるだろう。

ちなみに、これまでPMIは国家統計局と民間が発表していたが、今月からその民間のスポンサーがCLSAからHSBCへと変更している。

本日発表された2 種類の8 月PMI は貸出抑制や株価下落が懸念されるなかでも中国の
製造業が順調に拡大していることを示す内容だった。当社は中国の7-9 月期実質GDP
を前年比+8.5%(4-6 月期は同+7.9%)、2009 年全体は同+8.3%と予想している。中国の
新規貸出は(今年1-6 月累計の7.4 兆元、7 月の3560 億元から)8 月は3000 億元程度へ
減速するとみられるが、当社の見方は従来から変化はない。たとえ(今年前半の貸出
の伸びが急激だったことなどから)今年後半の貸出がわずかな伸びにとどまったとし
ても、中国の金融環境は成長に対して支援的であり続けると予想している。
一方、当社は中国経済にはなお中期的にインフレ・リスクがあると引き続き考えてい
る。当局が現在の段階で貸出抑制に乗り出していることで2010 年のより大幅な引き締
めのリスクは低下しており、これは急激な成長鈍化や資産価格の大幅下落の防止に寄
与しよう。さらに、PMI ではコスト上昇圧力が増大している様子も示された。この主
因はエネルギー/素材価格の上昇だが、最近になって食品価格が再び上昇していること
も全般的な物価上昇圧力を強めていると思われる。
国家統計局(NBS)/物流購買連合会のPMI は4 月から7 月まで53 台前半で推移した後、
8 月は54.0 と2008 年4 月以来の高水準に達した。ただ、過去のデータでは8 月は前月
比で上昇する季節パターンが見られる(反対に、5 月から7 月は低下する傾向がある)。
実際、今回の前月比での上昇幅は+0.7ppと、2007年8月や2006年8月と同じだった(2008
年8 月は前月比横ばい)。このため、中国の製造業は拡大を続けているものの、その
モメンタムは特に際立ったものではない。HSBC のPMI (発表元がCLSA 証券から変更)
も8 月は55.1 と7 月の52.8 から一段と上昇し、2008 年4 月以来の高水準となった。
2 つのPMI のどちらも中国経済が引き続き内需主導で拡大していることを示すととも
に、輸出受注は対外需要の改善を示唆している。8 月のHSBC の新規受注指数は59.3
と2007 年9 月の直近ピークに並んだ。8 月のNBS の新規受注指数も6~7 月の55.5 か
ら56.3 へ上昇した。輸出受注指数は拡大・縮小の分岐点である50 は超えているが、ど
ちらも新規受注指数の水準には達していない。輸出受注指数はNBS が前月比横ばいの
52.1、HSBC が前月比+4.7pt の54.9 となった。8 月の生産指数は需要増加を背景にどち
らも上昇が続いた(NBS:57.3→57.9、HSBC:54.6→58.4)。
8 月のPMI はどちらも投入価格指数が60 を超えて過去1 年以上で最高となり、コスト
上昇圧力が一段と強まった様子も見られた(NBS:59.9→62.6、HSBC:59.1→66.9)。
8 月の雇用指数も上昇が続き(NBS: 50.8→51.4、HSBC:50.1→51.8)、雇用の改善を
示した。総じて、PMI は28 日に発表されたMNI サーベイに概ね沿った内容だった。
(2009 年9 月1 日付「Analyst Desktop」より訳出)

情報提供:バークレーズキャピタル証券株式会社


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