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米国経済指標

  • 投稿日:2009年8月4日

7月ISM製造業指数は引き続き循環的な景気回復を示唆

 

7月ISM製造業指数は前月比+4.1ptの48.9と7ヵ月連続で改善し、拡大・縮小の分岐点である50に一段と近づいた。7月の主要国のPMI(購買担当者指数)はいずれも製造業の循環的な回復傾向の持続を示しており、中国(CLSA証券ベース)は前月比+1.0ptの52.8と4ヵ月連続で50を上回ったほか、英国も同+3.4ptの50.8と15ヵ月振りに50に達し、ユーロ圏も同+3.7ptの46.3(速報の46.0から上方修正)となった(図表1)。こうしたサーベイ結果は、7-9月期中に世界の製造業の活動が減少から拡大に転じるという見方と整合的と言えよう。

 

図表1:主要国の製造業PMI


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ISM製造業サーベイの内訳をみると、新規受注指数が前月比+6.1ptの55.3、生産指数が同+5.4ptの57.9とともに50を大きく上回ったことが注目される。一方、ヘッドラインの数字の水準は雇用指数と在庫指数で押し下げられているが、雇用指数は同+4.9ptの45.6と2ヵ月連続で大幅に回復し(図表2)、在庫指数は同+2.7ptの33.5と3ヵ月振りに上昇するなど、方向的には改善している。

 

図表2:米ISM製造業雇用指数と非農業部門雇用者数


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製造業の先行指標とされる新規受注指数と在庫指数の格差は+21.8と7月の+18.4から一段と上昇し、過去の循環的なピークに近くなった(図表3)。顧客在庫指数(過剰?不足)をみると、同指数は3月の54.0から4月に49.5の「不足」超に転じた後、7月の42.5まで不足感が高まり続けた形となっている。このため、7月にISM製造業在庫指数が回復したことは、企業が取り崩された在庫の補充に動き始めたことを示唆している可能性があろう(図表4)。全体的に、今回のISM製造業サーベイは循環的な景気回復が持続していることを示す内容と判断される。

 

図表3:米ISM製造業サーベイの新規受注/在庫と製造業生産


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図表4:米ISM製造業在庫指数と顧客在庫指数


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7月米新車販売台数は政策効果から予想以上の増加

 

7月米新車販売台数は季節調整済みの年率換算で1125万台と6月の968万台から大幅に増加した。これには低燃費車への買い替えに最大4500ドルを支給する助成制度の効果が大きかったが、オバマ政権によると7月24日に開始された同制度では当初予算の10億ドルはすでに使い果たされている。下院は7月31日に自動車買い替え助成制度に追加で20億ドルの予算を計上する法案をすでに可決した。上院は今週7日の休会入り前までにこの法案の審議を行う予定だが、ギブス大統領報道官は3日に上院で今週中の合意がなければ助成制度を停止すると発言している。このため、7-9月期の米国の個人消費の動向をみる上では自動車買い替え助成制度の拡大が決定されるかどうかが重要なポイントとなろう。

 

図表5米新車販売台数


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 情報提供:バークレイズ・キャピタル証券株式会社


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