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AOIA通信VOL26

  • 投稿日:2011年9月15日

AOIA通信VOL26

 

「日米で 頭を垂れて 唯追悼」(9.11同時多発テロから10年&大震災から半年)

 (師匠最新作より)

 

2011年9月15日

 

中秋の名月。中秋節として様々な催し物が開催され、香港ではその翌日が祝日となるくらい大切な年間行事の一つ。9月9日の菊の節句から中秋節にかけて、街中のレストランにとっては年間でも最も忙しい時期の一つ。週末と重なったことも会って、今までに無い人混みと、レストランの予約が取れないという経験をいたしました。7月下旬ころから店頭には様々な月餅が並びだし、肝心のお月見が近づくころには皆やや食傷気味。それでも久しぶりに食すと、これが実に美味。ただ昔ながらのものは、かなりの高カロリーなため、最近はLOW FAT MOON CAKEが主流になりつつあるとか。

「お月見や 月餅食べて 税食らう!?」(中国で月餅税? 中秋節に職場で贈られる円い月餅を所得の一部として課税対象に!?)(同)

お上の懐が寂しいのはどこの国も一緒。いかがなものかと思いつつも、わが国でもおそらく似たようなことが今後頻発するのではないでしょうか。。時代の流れを感じます。

さて、気が付くと大相撲秋場所が開幕し、厳しい残暑の中にも秋の気配を感じるようになってまいりました。

欧州債務問題が再燃し、株価や為替の乱高下が続いています。日経平均も年初来安値を更新。世界経済の先行き懸念が強まり、マスコミ各誌は欧州発リーマンショックの再燃!とばかりに騒ぎ立てています。正直、「何をいまさら!」という感じで驚きもしませんが、上ったジェットコースターは必ず堕ちる!堕ちた後は結局はスタート地点に戻る。中に乗っている本人にはスリルの連続ですが、傍から見ている分には全体が見えてるだけに振り回されることはありません。

金融機関の経営状況悪化を伝える報道も目に付きます。HSBCも大量の人員削減だけでなく、最高経営幹部のトップが米系大手ファンド会社に移籍したり、UBSでは違法ディーリング取引による巨額損失発生など、金融機関のビジネスもデル自体が問われて来ています。そんな中、自己資本比率28%の某欧州プライベートバンク役員である香港の友人と、中秋節の休日に久しぶりにランチを共にしました。午後からはお客様の婚約指輪の買い物にお付き合いするのだとか。市場の混乱を他所に、まさに泰然自若!これからは、個人投資家としての金融機関選びが益々重要になってきていると実感したしだいであります。

主な内容

1.8月のヘッジファンド動向

2.今後の米ドルと国際通貨体制を考える 会員向けレター連載コラム「データと小勝負」より

3.AOIA講演会、セミナーのご案内

4.当面の海外視察スケジュール

 

1.8月のヘッジファンド動向

 8月のダウジョーンズクレディスイスヘッジファンドインデックスは2.30%の下落となりました。世界的な株式市場の下落が主要因ですが、空売り戦略は6.56%の上昇、グローバルマクロ戦略も1.91%の上昇と、株式市場を大きくアウトパフォームしています。8月単月では、約48億ドルの資金流入、全体の市場規模は約1.8兆ドルと見込まれています。

9月も軟調な展開が予想されるところです。

 

2.今後の米ドルと国際通貨体制を考える 会員向けレター連載コラム「データと小勝負」より

先日有料会員向け通信レター号外を配信いたしました。早速多くの方から反響がございましたが、今回は特別に連載コラム「データと小勝負」の約40のストックより、直近の興味深いテーマのものを公開いたします。

筆者は、大変熱心な勉強家で、

「個人投資家の目線で、関心のあるテーマを深堀りしつつ、A4サイズ1枚に簡潔にまとめてほしい」

という弊社からの無茶な要望にチャレンジし続けていただいております。

Dataと小勝負のプロフィール 

東京都調布市在住。1972年生まれの39歳の男性。学生時代から海外に関心を持ち、購読紙は日本経済新聞。日経ビジネス・東洋経済・選択などの記事も丁寧に確認。資産運用の必要性に目覚め、2010年秋より海外投資開始。AOIAの英文資料翻訳なども行う。コラムは個人的立場から作成。丁寧な調査・分析と客観的なコメントが目標。慎重ながらも良いものは率直に評価する姿勢で執筆中。

 

今後の米ドルと国際通貨体制を考える by Dataと小勝負36

 米ドル抜きで国際金融市場は維持できない。IMF調査では、世界各国の外貨準備のうち米ドルは61.4%、ユーロ26.3%、日本円3.8%だ。国際決済銀行調査では全為替取引の42.5%が米ドルで、ユーロは19.6%、日本円9.5%、カナダドル2.7%だ。通貨不安で金が高騰中だが、国際市場価格はドル建てだ。円もドル建ての金融商品として投資家が扱っている事は、日本株や短期日本国債等の外国人売買状況を見れば分かる。米国債は国際的に最も安全な資産で、事実上の米国債担保の貸し出しといえる、レポ取引を通じて供給される国際流動性の原資でもある。当面の為替相場を判断する有力な手掛かりの主要各国の実質金利差は、現在の円高ドル安を正当化している。2011年8月現在、政策金利から物価上昇率を差し引いた主要通貨の実質金利は、以下の通りだ。

日本・スイス ほぼ0%だがわずかに―(マイナス)金利、ユーロ―1%強、中国―3.2%、米国―3.3%、

2011年半ば現在、主要通貨に対するドル実効レートは歴史的低水準で、FRBドル指数は2002年の110以上から、今年は70前後まで低下した。ただ、ユーロ・人民元・日本円・金にも、更なる価格上昇や流通拡大を妨げる要因は少なからず存在する。以下、ドル以外の準主役達の「実力」を見てみよう。

ユーロ 世銀総裁は米国の景気減速より欧州債務危機を深刻視している。欧州金融機関の経営難は継続中で、必要なドル資金調達に支障を来し、担保の米国債への需要は増加中だ。9月2日には外国為替市場でユーロ全面安の展開で、ユーロ先安観は強まった。債務問題などに解決のめどが立たず、欧州経済の減速懸念も浮上し、投資家が一度ユーロを売りドルや日本円に資金を避難させた為だ。今後は景気対策上の利下げでユーロ安が進むとの見方も台頭。株安などで市場のリスク回避姿勢が強まれば、ユーロ安が加速する可能性もある。ドル急落イメージとは裏腹に、今年7月~8月の対ドル相場は概ね1ユーロ1.43ドル前後で、騰落を繰り返していた。

人民元 今年6月時点の中国の外貨準備高は約3.2兆ドルまで増加したが、米国債残高1.2兆㌦は前年から維持し、ドル建て資産は約2兆ドル規模に達し、ドル急落による為替差損を警戒中だ。最大の経済的課題はインフレ抑制の為、中国は人民元切り下げも米国債売却も出来ない。今年第1四半期の人民元決済貿易の94%は輸入であった為、人民元は流出中だ。人民元相場を低く抑えるには、中央銀行は更に多くのドルが必要だ。中国の為替介入は5年前より大規模になっているので、ドルは中国国内に溜まりやすく、ドルの需要は更に増加中だ。

日本円 日本の対外純資産はGDP比52%の251兆円と世界最大で、円高を支えてきた。だが、1ドル70円台の超円高により、規模を問わず多数の日本企業が海外移転(検討)中だ。福島原発事故による火力発電の燃料需要急増や原油・資源高、自動車や家電等の主力産業の競争力低下もあり、10年以内に経常収支赤字が本格化する見通しだ。政治的混乱もあり、国家財政は更に悪化中だ。この結果将来円安になった場合は、輸入イフレ進行で実質金利が低下し、円安圧力は一層高まる。なお、現在でさえ国内金融機関は20~30年物の(超)長期日本国債の売却を、静かに進めている。金利高騰時の価格下落リスクに備えてだ。いずれ国内資金が底を尽けば、CDS保証料率は急上昇する。その時外国に国債を購入してもらうには、かなりの高金利を付ける必要がある。一時的に実質金利が上昇し円高になるかもしれないが、財政悪化と引き換えだ。マーケットが不安視した場合は逆に円安になる可能性も充分ある。為替乱高下と一層の財政悪化は、次第に当たり前の現象となるだろう。

金 米国の外貨準備の8割近くが金だ。ニクソン・ショック後も米国は金を高く評価している。だが採掘済の金は16万トン程度と少な過ぎ、量的に米ドルの代わりには到底なり得ない。適正価格が意外と分かりにくく、値動きが不安定で既にバブルの兆しがある。過剰人気は通貨不安を加速させ、世界経済を悪化させてしまう。

以上の分析の結果、ドル暴落は一見ありそうで実現可能性が意外と低い話だと分かる。現在ドルの代替通貨はないが、ドル基軸通貨に代わる新たな金融レジーム(制度)模索の動きは、今後活発化しそうだ。

スイス金融大手UBSが、今年6月に興味深いアンケート調査を、世界中の中央銀行や国際機関、政府系ファンドを対象に行った。質問内容は、「25年後の基軸通貨は何か」で、半分以上の回答が「複数通貨で構成される合成通貨(バスケット通貨)」を意味する「通貨ポートフォリオ」だった。・・・ということは、今からその時に備えて複数の通貨や金などを並行的に調査し投資を試み続けるのは、長期的なリスク管理という点でも無駄ではない事になる。通貨の世界は実に奥が深い。今後もコラムを作りつつ、更に調査・分析を深めていきたい。

 

 

会員サービスの詳細、お申し込み等につきましては直接お問い合わせください。

 

3.AOIA講演会、セミナーのご案内

 

○第6回AOIA講演会のご案内(速報)

講演テーマ:「目からウロコの金融新常識を一挙大公開」

角川 総一(かどかわ そういち)

経済、金融、投資信託などにおいて、

「教科書的には正しいが現実に照らし合わせてみると、必ずしも妥当ではない」

というテーマを具体的なデータを通じて徹底検証いたします。

今までの必ずしも正しくはない教科書的知識を改めて現実のデータを通じて検証、現実に太刀打ちできる正しいモノの考え方を身に付けましょう!

◇日 時 11月17日(木)19:00~21:00

◇講 師 角川 総一 氏 金融教育、金融評論家/株式会社 金融データシステム代表取締役

◇会 場 泉ガーデンカンファレンス(7階)ROOM4

 

当日はライブ配信も予定しております。この機会をお見逃し無く!

詳細はお問い合わせください。

 

○第5回AOIA講演会のご案内

  『朽ちるインフラ~PPP・PFIに活路を見出せ~』

講師:根本 祐二 氏(東洋大学経済学部教授、近著『朽ちるインフラ』)

◇日 時 9月21日(水)19:00~21:00

◇講 師 根本 祐二氏 東洋大学経済学部教授

◇会 場 泉ガーデンカンファレンス(7階)ROOM4

  

・人類史上最速の老朽化

・東日本大震災では震度5でも死亡事故や建物全壊が発生

・毎年8兆円にのぼる社会資本更新時代が到来

・財政的破綻か物理的崩壊の究極の選択

・破綻を回避する7つの知恵とは

・PPPなしに危機を乗り越えられない

・身近な投資で社会を守ろう

・1400兆円をいかに誘導できるか

 公民連携学術的研究と実践を推し進める第一人者で、東洋大学経済学部教授で、同PPP研究センターセンター長いらっしゃいます根本祐二氏に、お時間の許す限りお話いただきます!!(震災対応を含む)

 

日経新聞掲載記事はこちら

https://argo-navi.net/ju/url.aspx?c=bpa0ci9vbtem2dh48bj9

 

日本が中心になると思いますが、新興国へのパッケージ型インフラ輸出についても言及いただく予定です!

実務家はもとより、日本都市の未来に関心のある方は是非ご参加ください!!

http://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=104

 

○藻谷浩介氏講演会のDVD好評発売中!!

多数のお申し込みいただきましてありがとうございます!!

特別に当日使用された資料もお付けいたします。

約2時間半に及ぶ熱演を、臨場感そのままにノーカットでお届けします!

 

▼詳細とお申し込みは下記URLから

http://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=102

 

ランケンの投資に勝つための経済英語

シーズンⅡ市場編がスタートいたしました。

基礎コースも同時並行開催決定!多数のご参加ありがとうございます。

 

先日のスクールのイントロコースの様子がダイヤモンドザイにて掲載されています。!!

http://english-school.aoia.co.jp/school/books.html

 

▼詳細とお申し込みは下記URLから

http://english-school.aoia.co.jp/

 

■セミナーのお問い合わせ先:担当:AOIA事務局 

Tel.03-6273-3860 mail:info@aoia.co.jp

http://www.aoia.co.jp/company/index.html

 

尚、本日夜9時より無料体験WEBセミナーを開催します。

(事前登録が必要です)

詳細はこちら!

http://www.jikiden.co.jp/modules/piCal/index.php?smode=Daily&action=View&event_id=00005021

 

  • 当面の海外視察予定

 

香港: 10月30日-11/2日(確定)

 

ベトナム・タイ:10月中下旬で調整中

 

その他、ロンドン、スイス、マン島、ハワイ、LA、バヌアツ、スリランカ、カンボジア、シンガポール等もスケジュール調整中です。

詳細はお問い合わせください。

 

 

震災から半年、先日乗った香港のタクシー。

「日本人のマナー、忍耐強さは素晴らしい!!中国人には考えられない」

最近では珍しい、きれいな英語を話す運転手の言葉が印象的でした。連日報道される、世界各地での暴動、災害。最近はいろんな意味で「日本化」が進んできていると言われていますが、こちらは悪い意味のお手本。日本、日本人の良いところをもっと見つめなおす時期なんだと思います。

我が家近所のスーパーに、新しくたい焼き屋さんが開店。1個半額のチケットを手に、いそいそと出かけたカミサン。会計の際に「これ使えますよね?」と差し出すと、「。。。ああ、それ使えるの実は明日からなんですが。。。」、「あら、じゃまた明日で直してきます」「・・・」

聞いた娘は苦笑い。我が家の財務相は益々逞しく、これぞ現代の大和撫子か!

 

次回は9月27日新月の夜にお届けする予定です。お楽しみに!

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〒105-0001

東京都港区虎ノ門2-9-11 信和ビル4階

AOIA 株式会社

http://www.aoia.co.jp 

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TEL:03-6273-3860   FAX:03-5777-6112

代表取締役

国際アセットコンサルタント

中田 裕

 

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