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AOIA通信VOL24

  • 投稿日:2011年8月21日

AOIA通信VOL24

 

「缶(菅)の蓋外れ政局 秋の陣」(広島・長崎後3条件メドつき漸く終戦)

(師匠最新作より)

 

2011年8月21日

 

お盆をまたいで、先週の満月は香港で。今月荒れたのは気候のみならず。月初よりS&Pの米国格下げ、世界景気減速懸念による世界同時株安、ドル/円の史上最高値更新。。。世界的なリスク回避姿勢が鮮明となり、金価格は史上最高値を更新中。

「40年金色の輝き50倍!」(ニクソン・ショック(71.8.15)前の1トロイオンス35ドル(交換性)が1,700~1,800ドル(先物)に! 金歯も贋物も店頭に持ち込まれる!?)

また皮肉にも格下げされた米国債に資金が殺到。10年国債金利が初めて2%を割り込みました。前号で申し上げたように、今回の月齢サイクルは今年の大きな節目となりました。

年初の通信で、

「今年はボラティリティーの高い市場の動きが予想され、個人投資家が大きなリスクを取る年ではない」

と申し上げましたが、現在起きている事象は、全て想定の範囲内の出来事であり、予定通り、起きるべくして起こっている現象です。むしろ長期投資の視点から、そろそろ面白い、妙味があるぞ!というチャンスも散見されるようになりました。このあたりは後ほどご案内する、会員向けレターにて随時ご紹介してまいります。

今回の一連の動きの中で印象的なのが、アジア地域の通貨や株価が、他の先進国、新興諸国と比較して底堅い動きをしている点です。上りのエスカレーターの代表的な地域。欧米離れが着実に進行して来ているひとつの表れかもしれません。

香港で見上げた満月の力強い輝きは、地域の底力、溢れんばかりのエネルギーを反映したものだったのかもしれませんね!

 

主な内容

1.バロンズ誌緊急ラウンドテーブル

2.会員向け通信レター配信および同レター連載コラム「データと小勝負」のご紹介

3.AOIA講演会、セミナーのご案内

4.当面の海外視察スケジュール

  • バロンズ誌緊急ラウンドテーブル

6月の通信でもご紹介いたしましたが、米国の有名な投資情報紙バロンズ(Barron’s)誌上で、今回の一連の市場の動きを受け、著名投資家10名緊急ラウンドテーブルが紹介されました。多用な市場の見方が紹介されており、米欧投資家の市場心理を知る上で投資判断の役に立つのでいつも参考にしています。以下抜粋でごしょうかいします。(赤字は筆者)

 ビル・グロース氏:ピムコの創始者、チーフ・インベストメント・オフィサー

 市場下落の原因はスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による米国の信用格付けの格下げではなく経済にある。債務が少ない経済であれば問題ないが、膨大な債務を抱えた経済であれば、2%未満の成長率では企業利益は縮小し始め、失業率が上昇する。米国とユーロ圏において適切な政策が取られなければ景気後退に突入する。そして、この不況からの脱出は前回よりも困難になる。

連邦準備理事会(FRB)の直近の声明はポジティブで劇的なものだった。25ベーシスポイント(bp)の金利に対して期限が示されたのは最初のことだ。これは、財政政策の手が縛られる一方で、金融政策も手が尽きたことを示すものだ。

最高の投資アイデアは、オーストラリアまたはカナダの10年物国債になる。カナダの10年物国債の利回りは2.5%、オーストラリアの10年物国債の利回りは4.5%だ。

■ アーチー・マカラスター氏:マカラスター・ピットフィールド・マッケイ主宰

 市場は割安の銘柄でいっぱいだ。問題は、市場のサイクルが数年続く可能性があるということだ。このサイクルがどの程度続くか分からないので、だれかにアドバイスするのは難しい。ただ、この業界で50年以上やっているが、これほどの超割安状態は見たことがない。ほとんど全ての投資家が金融銘柄を嫌っているが、大手銀行が消え去るわけではない。5年程度の期間を考えれば、大手銀行への投資で大きい利益を上げることができるだろう。

 個人的には銀行よりも一部の保険会社を選好する。

■ フレッド・ヒッキー氏:「ハイテク・ストラテジスト」エディター

 経済は悪い方向に向かっている。国内総生産(GDP)は第1四半期に大きく減速し、第2四半期も弱かった。第3~4四半期も好転しないだろう。痛みがあまりに大きいため、FRBは新たな量的緩和を強いられることになる。量的緩和の規模が大きければ、資産の名目価格を押し上げることはできるだろうが、インフレの上昇によって実質価格は上昇しないだろう。

 個人的には長期的な強気市場である金への投資を継続する。金地金や金の上場投資信託(ETF)を保有しているが、現時点では産金会社の株式に投資機会がある。これらの銘柄はしばらくアンダーパフォームしているが、金価格の上昇だけでも大きな株価上昇要因になる。

■ フェリックス・ズラウフ氏:ズラウフ・アセット・マネジメント共同経営者

 先進国は債務上限に達しており、市場はその事実に反応している。過去と同じペースで債務を積み上げることができなければ経済は減速する。高レバレッジの経済においては、成長を刺激できるのは財政政策だけであり、金融政策では最終需要を創造することはできない。財政政策は緊縮に向かっているため、成長率が低下し、これがまた問題を悪化させる。

ミッドイヤー・ラウンドテーブルでは、株式市場は今秋に下値を試すと予想した。9月に市場は直近の安値を下回ると予想する。中央銀行は流動性の注入に乗り出すが、FRBは量的緩和第2弾(QE2)で批判を受けたため初動は控えめになるだろう。

 秋の底値の後で、市場は年末に向けてある程度回復するが、その後再び下落する。来年、世界経済はおそらく景気後退に突入する。2012年の上半期にS&P500指数が1000を下回れば、FRBがシステムの下支えに乗り出すことになる。最終的には欧州中央銀行(ECB)が欧州で同じことを試みる。欧州の金融システムは米国よりも脆弱であり、欧州での打撃は米国を上回る。

長期的にみると、欧米の日本化が始まっている。数年後には一部の中央銀行と政府が耐えかねて、完全に誤った方向に進んでジンバブエのような状況になる可能性もある。通貨、政策当局、中央銀行に対する信頼は失われつつあり、これは金価格の上昇に反映されている。今は株式に投資する環境ではないと長く主張してきた。短期、中期の国債の形態で現金を保有するべきだ。金を多く保有すべきで、債務は避けなければならない。

■ スコット・ブラック氏:デルファイ・マネジメント創設者・社長

 米国では大統領にも議会にもリーダーシップが欠けている。この下落の大半は自らが招いたものだ。党派間の抗争のため、十分ともいえない債務上限の合意に達するのに、3カ月以上も必要とした。このリーダーシップの危機は市場の重しになるだろう。米国は雇用創出に集中する必要があったのに、オバマ大統領はヘルスケアに集中した。問題の核心は財政が制御不可能であるということだ。FRBのバーナンキ議長も打つ手がほぼ尽きているが、同議長が現政権で唯一残された望みだ。

 優良銘柄を妥当なPERの水準で保有しているのであれば売るべきではない。数年間の投資期間を想定しているのであれば、今は恐らく買いの好機だ。金利は上昇せず、企業利益は年率18%で上昇している。現在、S&P500指数のPERは11倍であり極めて低い水準だ。S&P500指数構成銘柄の利益の40%以上は海外事業によるものでありドル安の恩恵を受けている。 

■ メリル・ウィトマー氏:イーグル・キャピタル・マネジメント代表

 市場は純粋に感情で動いており、短期的にはどの水準にあっても不思議はない。われわれは下落を利用することを試みている。欧州は低迷しており、米国の政治状況は混迷している。しかし、長期的には良い銘柄を割安で買えば富を築くことができる。市場は6月以降上昇しており、ある程度の調整は正当化されるが、個人的には行き過ぎだとみており、ポジションを大幅に積み増している。

■ アビー・コーエン氏:ゴールドマン・サックス ストラテジスト

 現在の水準では、市場は既に経済活動と企業利益の大幅な減速を織り込んでいる。S&P500指数の今後12カ月の予想PERは約12倍に低下しており、過去平均の17~18倍を顕著に下回っている。これはリスク回避の表れであり、この不確定性は2009年の春と同様のものだ。ただし米国の銀行セクターは当時よりもはるかに強固だ。ゴールドマンの米国ポートフォリオ戦略チームではS&P500指数は年末時点で約1400に達しているとみている。また来年の世界経済の成長率は4%を大幅に上回ると予想している。2012年の米国GDPの成長率は2.1%、欧州は1.4%とみている。BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)には前向きの見方を維持している。過去数週間のコモディティー価格の下落もこれらの国にはプラスだ。

■ マリオ・ガベリ氏:ガベリ・アセット・マネジメント会長

 6月以降の幾つかの動きによって安全の許容範囲が縮小している。米国政府と議会が原因で消費者と企業の動きは失速している。しかし、これが経済の転換点になるかどうかはまだ分からない。二番底の可能性は5~10%から今や15%に上昇した。ユーロの構造に調整があれば、スペインとイタリアには重大なリスクがある。これによって、米銀の欧州における資産に対する懸念が高まる。ドイツの意向を反映したストレステストは重大な局面にあり、どちらに動くかは分からない。

 2010年5月のボラティリティが復活し、良い銘柄も悪い銘柄も下落している。資産をどこに配分するかが困難な問題となっている。米国債の格下げは起こってはならないことだった。米国にリーダーシップが現れることを願っている。

■ オスカー・シェーファー氏:O.S.Sキャピタル・マネジメントのパートナー

 市場は既に景気後退を織り込んでおり、欧州の問題が銀行、国債のデフォルト(債務不履行)に至らない限り割安だ。市場には常に投機家が存在しているが、今は投機家が市場を乗っ取ったかのようだ。このような状況は今まで見たことがない。市場の主要な機能は産業に対する資本の提供だが、このタイプのボラティリティはその機能を損なうものだ。

■ マーク・ファーバー氏:マーク・ファーバーLtd社長

 短期的には株式市場は売られ過ぎであり、S&P500指数が1240~1280まで反発する可能性もある。しかし、今後12カ月で5月2日の高値である1370を超える可能性は低い。全世界の株式市場の状況は過去6~10カ月で大幅に悪化しており、過去12カ月の高値を付けた銘柄数も減少している。

 反発の後で株式市場は下落する。市場は全ての悪材料を織り込みつつある。国債のデフォルトやドル危機、中東の混乱、英国の暴動のその他西欧ひいては米国への波及、中国の波乱、イランに対する攻撃などは全て、現実となる可能性がある。今は何も買っていないが、株価があと10~20%下落すれば、ミッドイヤー・ラウンドテーブルで推奨した銘柄を買い増すかもしれない。オバマ大統領、ガイトナー財務長官、バーナンキFRB議長の3人組が権力の座にある限り金は上昇する。また長期的に米国債には価値はないと考えている。一方で米国の不動産は割安だし、依然として中西部の農地を評価している。タイ株は高くないので下げれば買うつもりだ。

 

  • 会員向け通信レター配信のご案内

今月より有料会員向け通信レターを配信いたします。原則毎月第2、第4火曜日の配信を予定しております。主な内容は

・最新海外市場レポート:日本で入手できない情報を中心に、注目市場や最新の海外金融市場動向等をお知らせします。

・ファンド研究:第1回目は元本確保型ファンドの仕組み、代表的なファンドについて取り上げます。米ドル建てが中心ですが、豪ドル建ての情報もご案内予定!

・実践!積み立てプラン研究:私自身が運用している2つの積み立てプランを中心に、商品比較、パフォーマンス検証、ポートフォリオ戦略の提案を行ってまいります。

・連載コラム

弊社スタッフによる金融機関覆面調査レポート「のんびり散歩 資産運用」(月1回)

青年個人投資家による特別寄稿、「データと小勝負」(毎号)、

Dataと小勝負のプロフィール 

東京都調布市在住。1972年生まれの39歳の男性。学生時代から海外に関心を持ち、購読紙は日本経済新聞。日経ビジネス・東洋経済・選択などの記事も丁寧に確認。資産運用の必要性に目覚め、2010年秋より海外投資開始。AOIAの英文資料翻訳なども行う。コラムは個人的立場から作成。丁寧な調査・分析と客観的なコメントが目標。慎重ながらも良いものは率直に評価する姿勢で執筆中。

乞うご期待!Sampleはこちら↓

https://argo-navi.net/mielca_aoia/Download.aspx?file_cd=481

https://argo-navi.net/mielca_aoia/Download.aspx?file_cd=482

https://argo-navi.net/mielca_aoia/Download.aspx?file_cd=483

 

3.AOIA講演会、セミナーのご案内

○第5回AOIA講演会のご案内

  『朽ちるインフラ~PPP・PFIに活路を見出せ~』

講師:根本 祐二 氏(東洋大学経済学部教授、近著『朽ちるインフラ』)

◇日 時 9月21日(水)19:00~21:00

◇講 師 根本 祐二氏 東洋大学経済学部教授

◇会 場 泉ガーデンカンファレンス(7階)ROOM4

  

・人類史上最速の老朽化

・東日本大震災では震度5でも死亡事故や建物全壊が発生

・毎年8兆円にのぼる社会資本更新時代が到来

・財政的破綻か物理的崩壊の究極の選択

・破綻を回避する7つの知恵とは

・PPPなしに危機を乗り越えられない

・身近な投資で社会を守ろう

・1400兆円をいかに誘導できるか

 公民連携学術的研究と実践を推し進める第一人者で、東洋大学経済学部教授で、同PPP研究センターセンター長いらっしゃいます根本祐二氏に、お時間の許す限りお話いただきます!!(震災対応を含む)

 

日経新聞掲載記事はこちら

https://argo-navi.net/ju/url.aspx?c=bpa0ci9vbtem2dh48bj9

 

日本が中心になると思いますが、新興国へのパッケージ型インフラ輸出についても言及いただく予定です!

実務家はもとより、日本都市の未来に関心のある方は是非ご参加ください!!

http://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=104

 

○藻谷浩介氏講演会のDVD発売開始

多数のお申し込みいただきましてありがとうございます!!

特別に当日使用された資料もお付けいたします。

約2時間半に及ぶ熱演を、臨場感そのままにノーカットでお届けします!

 

▼詳細とお申し込みは下記URLから

http://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=102

 

ランケンの投資に勝つための経済英語

シーズンⅡ市場編がスタートいたしました。

基礎コースも同時並行開催決定!多数のご参加ありがとうございます。

 

▼詳細とお申し込みは下記URLから

http://english-school.aoia.co.jp/

 

■セミナーのお問い合わせ先:担当:AOIA事務局 

Tel.03-6273-3860 mail:info@aoia.co.jp

http://www.aoia.co.jp/company/index.html

 

  • 当面の海外視察予定

 

香港: 9月8日-13日(確定)

 

ベトナム・タイ:9月後半-10月中旬で調整中

 

その他、ロンドン、スイス、マン島、ハワイ、LA、バヌアツ、スリランカ、カンボジア、シンガポール等もスケジュール調整中です。

詳細はお問い合わせください。

 

先日までの猛暑が嘘のように、ここ一両日は気温が急低下。まだ蒸し暑さは残るものの、朝晩は肌寒さすら感じさせる気候になってきました。夏休みを追えた娘は、部活の試合や文化祭の準備で、それはそれは忙しそうな毎日が復活。オープンキャンパス通いで奮起し、一度は「受験モード」に突入しかけたものの、今はまたそれどころでは無いといった状態に戻ってしまい、計画実践完璧主義!?のカミサンには我慢の時機到来。

誕生日までに3キロ減!と豪語した私も、いよいよ1週間を切っても尚

「ファッションセンスは悪くないのに、あの腹じゃね。。。」

と娘に言われてしまう状態。元来「不言実行」を身上とするも、自己啓発本やセミナーに踊らされて「有言実行」を意識するようになったものの、最近の「有言不実行」振りは、娘に対しても示しが付きません。カミサンならずとも自分自身が情けない。。。思わず「パンナコッタ!」 と嘆くと、すかさず娘が「ナンテコッタ!」とニヤリ。

妙なところでウマが合う父娘に、あきれとも諦めとも付かぬ溜息がカミサンから漏れる今日この頃であります。

 

 

次回は8月29日新月の夜にお届けする予定です。お楽しみに!

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代表取締役

国際アセットコンサルタント

中田 裕

 

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