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2012年8月10日(金) 2012年も再現された円高ドル安の裏事情とは?

  • 投稿日:2012年8月10日

「読めば明日の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

2012810日(金)by Dataと小勝負(AOIAアナリスト)

いや~、日本のオリンピック選手も結構やりますね。主力の柔道や水泳などで有望とされていた何人かの選手が苦戦する一方で、卓球選手の歴史に残りそうな大奮戦などの熱気は、地球を半周して私にも伝わって来たようです。

やはり人間、本気になると、結構強くなれるものですね。見ているだけでも気力が増します。やっぱりこれこそが、スポーツの効果ですよね。

さて、話は為替の世界に飛びます。去年の円高介入効果も消え去り1ドル70円台に戻り、いつの間にやら1ドル78円台が定着中ですが、毎年夏は意外とこんなものです。

下のグラフは、ニュースサイトのロイターで誰でも作れるグラフを貼り付けたものですが、確かに最近は1ドル78円台が定着し、やや円安傾向にある様にも見えます。

ではなぜ、毎年夏になると円高ドル安になりやすいのでしょうか?

今回は、金融業界専用のブルームバーグ端末から選んだ、とっておきのニュースの要点を元に、ご一緒に考えてみましょう。

2012年8月6日(ブルームバーグ有料版):毎年8月は円高に振れやすい傾向にあるが、欧州債務危機が長引く中、今年は例年以上に警戒が必要だと、クレディ・アグリコル銀行外国為替部ディレクターの斎藤裕司氏は指摘する。為替介入などでこうした季節性に対抗しなければ、円の対ドル相場は半年ぶりの1ドル=76円台突入を試す可能性があるとみています。・・・・確かにこれは、気になりますね。

2000年から11年までの間に、前月終値比で計算した円・ドルの月間騰落率の平均を見ると、8月は平均1.6%の円高となっており、12カ月で最大の上昇率です。過去12年間で8月が「円高月」となったのは、何と10回に上ります。昨年(2011年)は政府・日本銀行(中央銀行)による円売り介入もあり、月間ではほぼ横ばいでしたが、月中には一時、戦後初の75円台まで円高が進みました。

これまで「8月の円高」については、①9月の中間期末に向けて国内機関投資家からレパトリエーション(自国への資金回帰)に伴う円買い、②米国債の償還・利払い集中によるドル資金の米国外流出、③取引の薄い夏休み中の投機的な円買いの仕掛け、④休暇中の輸出企業による円買いの指し値注文が入りやすい-ことが要因として挙げられて来ました。

今年も、『8月の円高』にならない理由を探す方が難しい。イタリアやスペインの財政危機や景気悪化も含めた欧州債務危機が続いている上に、「米国も大統領選を控えて金融緩和姿勢を強調して株価の維持を図るというインセンティブ(動機)が、働きやすいからです。

また、7月にECB(欧州中央銀行)が預金金利をゼロにした為、「投資家やソブリン(政府資本)系ファンドが多少なりとも利益が確保できそうな資金逃避先として、日本円・短期日本国債に資金をシフトしているとの見方も有力で、欧米を上回る金融緩和や為替介入などを日本側が強力に進めないと、円高が進んでしまう可能性は依然として高い状況です。

今回は、以上になります。

次回は、今年後半から来年前半に予想される米景気減速と円高ドル安の要因を、ご一緒に考えてみましょう。

【※】当ブログ記事は、AOIA 株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


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