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2014年8月4日(月)急成長中のサウジアラビアが株式市場開放を決定 その魅力と特徴とは?

  • 投稿日:2014年8月4日

こんにちは。AOIAフェローのDataと小勝負です。

今回は、意外で興味深く、夢のあるお話です。

急成長中のサウジが株式市場開放を決定しましたので、その魅力と特徴について、ご一緒に確認しましょう。

2014年8月4日(月) 「読めば明日の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

サウジアラビア王国が株式市場を外国人投資家に開放する決断を下しました。

中東で最大規模で、かつ売買が最も活発なこの市場には来年、さらに資金が流入する可能性が大きいのです。

王国の経済改革にも弾みがつく事も、期待できそうです。

長らく期待されていたこの決定に、中東地域担当のファンドマネジャーたちは沸き返っています。巨大な原油などのエネルギー資源と湾岸諸国最大の人口に支えられた中東最大の経済規模を誇るサウジに、直接アクセス出来るようになるからです。

サウジ金融市場の歴史上、画期的な出来事

この決定の発表を受け、サウジのタダウル全株指数はすでに4%上昇しています。同指数はそれ以前にも、石油中心の経済の好調さを背景に過去2年で46%上昇しました。

国際通貨基金(IMF)によれば、サウジアラビアの国内総生産(GDP)はこの4年間で48%もの急成長を遂げ、2014年には7790億ドルに達すると見込まれています。

「サウジアラビア市場には、新興国としてもかなり高い経済成長率と先進国並みの信用力がある」と、試算運用会社フランクリン・テンプルトン・インベストメンツの中東・北アフリカ(MENA)株式部門代表、バッセル・ハトゥン氏はこう指摘する。「その意味で、今後は非常に面白いことになる」

MSCI新興国市場指数に採用されれば、さらに大量の資金が流入か?

サウジのタダウル株式市場は、地域の他の証券取引所と比べると、既に巨大です。5600億ドルに上る株式時価総額は、残りの湾岸諸国5カ国を足した規模に匹敵し、ロシアにもほぼ匹敵します。市場のPER(株価収益率)は14倍で、他の新興国市場と比べるとタダウルは割高だと言う人もいます。

ただ、『比較的高いPERは比較的高い企業の利益率(今年は平均15%)で補われる』との見方も有力で、外国人に価値をもたらしそうな業種として、強力な金融業界、石油化学業界が、人気です。

一方、「小売企業やヘルスケア企業が海外資金を呼び寄せる」と言うファンドマネジャーもいます。

市場開放により、サウジがMSCI新興国市場指数に組み込まれる可能性が高まります。採用されれば、サウジは指数の約4%を占める見込みです。

バンクオブアメリカ・メリルリンチの調査リポートは、MSCI新興国市場指数に組み込まれると、サウジ市場に133億~266億ドルの純資金流入があると試算しています。

銀行関係者によると、サウジの資本市場庁(CMA)はすでに、2015年上半期を目指す市場開放の目標に先駆けて、取引システムの更新と規制改革に関する提案を求めているようです。

CMAは向こう1カ月で、海外投資家の適格要件をまとめると見られています。

以前は、5年間の投資実績があり、最低でも50億ドルの運用資産を持つことを条件とする方針を示唆していました。

地域で最も厳しく管理されてきた取引所の開放は、時間のかかるプロセスでした。

最初は、外国人の市場参加に対する規制を迂回するために、銀行が投資家に参加証券を発行するのを認めるところから始まったほど、長く複雑な道のりでした。

サウジアラビアで株式市場が担ってきた社会的な役割とは?

市場の9割を個人投資家が占めるサウジの株式市場は、実は国の石油の富を経済全体に広める手段でもあります。

そのため、あくまでも個人的な考えではありますが、外国(人)の自国株保有比率は、開放後のサウジアラビア株式市場と市場参加者だけではなく、多くの国民の利害と関心に関わる、意外とデリケートな社会的課題になる可能性も、ありそうです。

サウジアラビア政府は現在、株式市場に外国資金が入って来ることで、増加する自国民の若者の雇用を創り出すために、石油以外の産業の成長が進む事を、期待しています。

「確かにこれは絶好のチャンスだが、この市場は、他人と恩恵を分かち合いたがらないサウジ国民に用心深くガードされている」と、ある中東地域担当のファンドマネジャーは言っています。

サウジはドバイと同じ特徴をいくつか備えているかも知れないが、市場参加者によれば、「サウジの規制当局は市場の整合性を維持する上で、より積極的な役割を果たして来た」との意見もあります。

規制当局の積極的な役割に期待

法律事務所ホーガン・ロヴェルズのパートナーのイムラン・ムフティ氏(サウジアラビア在勤)は、CMAの長官に「先進的な考えを持つ」モハメド・アルシェイク氏が昨年任命されたことが、市場にさらに前向きなシグナルを送ったと指摘します。

CMAは2009年にインサイダー取引で大物投資家に罰金を科し、その後、市場操作の可能性を限定する新しい規制を導入した。

また、サウジ市場の規模と流動性、奥行きは、外国人が蚊帳の外に置かれる余地を最小限に抑える。「市場は誰かをインサイダー取引で退場させることを通告する」とムフティ氏は言う「透明性が存在する」。

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以下は、サウジアラビアにご興味ある方にとって、とっておきのお知らせです。

サウジアラビアはもちろん、富と波乱要因が何かと多い、中東の国です。

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「緊迫の中東情勢。日本や世界経済に与える影響は如何に!?」

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講師:畑中 美樹 氏

詳しくは、こちらをどうぞ。

http://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=1275

以下は、畑中 美樹 氏の、略歴です。

1950年東京都生れ。

一般財団法人国際開発センターエネルギー・環境室研究顧問

慶應義塾大学経済学部卒業。

富士銀行、中東経済研究所、国際経済研究所、国際開発センター エネルギー・環境室長などを経て現職。

中東・北アフリカ地域で豊富な人的ネットワークを有する。

著書に『石油地政学――中東とアメリカ』(中公新書ラクレ)、

『オイルマネー』(講談社現代新書)、

『中東湾岸ビジネス最新事情』(同友館)などがある。

詳しくは、こちらをどうぞ。

http://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=1275

今回は、以上になります。

【※】当ブログ記事は、AOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


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