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2014年8月15日(金) ハイイールド債の意外なリスクと金利上昇時に更に下がる人気商品とは?

  • 投稿日:2014年8月15日

こんにちは。AOIAフェローのDataと小勝負です。

今回は、人気の割にはあまり知られていない、ハイイールド債についての、大切なお知らせです。

 

ハイイールド債がついに下落した訳とは?

いつ崩れてもおかしくなかった。低調だった7月最終週、米国でのハイイールド債のリターンは1.4%のマイナスとなった(1日で0.5%下落した8月1日も含む)。

リッパーによると、これを受けて先週、投資家はハイイールド債のミューチュアルファンドや上場投資信託(ETF)から71億ドルもの資金を引き揚げた。この種のファンドからの1週間当たりの流出額としては過去最大規模である。

一方、地政学リスクの高まったため、10年物米国債利回りが金曜日に2.35%と、ほぼ14カ月ぶりの水準まで低下した。

 

ハイイールド債は金融危機以降、強気相場を謳歌(おうか)してきた。その背景には、米連邦準備制度理事会(FRB)の低金利政策を受けて、少しでも高い利回りを得ようとする世界中の投資家の動きがあった。

ハイイールド債のリターンは、昨年が7.4%、2012年は15.6%を付け、2014年も6月後半には既に5.7%に達していた。

しかし、こうした需要は全て価格の過大評価という形だったため、6月24日の市場の平均利回りは過去最低の4.85%まで低下していた。もともとハイイールド債の正体は、「投資不適格なジャンク債」なので、いくら何でもこれほどの低金利と価格上昇は、本来望ましい水準ではなかったのだ。

 

割高な価格や市場の流動性(換金性)低下に加え、株式のように各種ショックに影響されやすい「リスク資産」としての特性が重なり、最近はハイイールド債市場はデフォルト(債務不履行)がほとんど起きていないにもかかわらず、不安定な状態にあった。

そのため、7月の株式市場の反落や地政学リスクの再燃をきっかけに始まった売りは、その後加速した。それでも、米大手金融機関シティバンクのストラテジストはリポートで「最近経験したことのない不可解な売りともいえる。明確なきっかけが見当たらないため、市場参加者はとまどっているようだ」と指摘した。

 

そうした市場のとまどいは、時代遅れなハイイールド債の取引市場の動きに反映されている。ハイイールド債では電子取引市場でなく電話注文がいまだに主流となっているのだ。

ハイイールド債の主な買い手である大手銀行やディーラーがほとんどの取引で価格決定力を持っている。7月後半に売りが膨らんだ際、彼らは呼び値を急激に引き下げた。買い手よりも売り手が多い市場で価格が下がるのは当然だが。その上、取引市場がないために効率性が低下し、交渉がさらに難しくなった。価格の不透明性は、投資リスクに直結する。中味の割には過大評価され過ぎたのが、そもそもの問題だ。

 

「ある意味で、本当の市場ではない」と言うのは、ペイデン・アンド・リゲルのハイイールド債の責任者、サブー・モイニ氏だ。現在、世界で紛争や対立が起きているため、ディーラーは特に週末にかけてリスクの高い債券の在庫を抱えることに消極的だという。「ハイイールド債の90%強はいまだに業者間市場で取引されている。その意味で、ハイイールド債と投資適格債は全く別世界といえるだろう」。

 

モイニ氏によれば、ハイイールド債で最も高い格付け区分であるBBの債券は売られたが、1つ上のBBBの債券は打撃を受けなかった。BBBは投資適格債に分類されるからだ。そのためBBの債券にはわずか1ランク高い債券に比べて著しく割安感がある。両者の利回り格差はこの数週間で2倍近くに拡大した。格付け(評価)の格差は、時にはかくも明確で、残酷でさえある。

 

株式が売られたら、その時はハイイールド債もさらに打撃を受けるだろう。

 

ハイイールド債の主な下落要因は他にも、景気悪化と金利(急)上昇がある。

理由は簡単で、発行企業の倒産リスクが急上昇し、人気は急低下。その結果、売り逃げを急ぐ保有者が激増し、需給バランスが崩れるからだ。

 

幸い、「少なくても当面の米国経済は景気が急速に悪化する様な状況ではない」との見方が多い。

 

「では、景気が回復して米金利が上昇したら、やはり米ハイイールド債は価格が下落するのか?」と聞かれたら、私は「その可能性は否定できないし、過去に何度もそういった事はあった」と答えるだろう。

 

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しかし、この話にはより重要かも知れない、続きがある。

実は、ハイイールド債よりも米金利上昇で価格が急落しやすい人気の金融商品が、あるのだ。

それは、「米REIT(投信)」だ。

 

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では詳しく述べたが、かなり多様で実用的なグラフを紹介しつつ、米金利上昇、円相場変動、米国の株価、米ハイイールド債の値動き、そして米REIT(投信)の値動きの関係を、丁寧に比較できるようになっている。

 

日米REITとも、株価下落時には連れ安になり易く、割安価格で買えれば利回りは上昇し、値上がり益も期待しやすい状況になる事が多い。

今後の皆さんの投資による資産形成の、良質な参考資料だと思う。

 

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今回は、以上になります。

 

【※】当ブログ記事は、AOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


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