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2014年7月30日(水)中国の驚くべき労働・ロボット市場の激変と有望な日本企業とは?

  • 投稿日:2014年7月30日

こんにちは。AOIAフェローのDataと小勝負です。

今回は、私も驚いた中国の労働・ロボット市場の激変ぶりと有望な日本企業について、ご紹介します。

2014年7月28日(月) 「読めば明日の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

今や大卒を圧倒する就職実績と年収を誇る「中国の技術学院卒業生」

中国の技術学院は日本の専門学校に相当するが、学位的には短大のようなものだ。

これまでは、大学に進学できる学力のない若者が行く教育機関という印象がどうしても強かったので、技術学院で勉強している学生は2流と見られる風潮もあった。そのためか技術学院には、地方出身、農村出身、所得が低い家庭出身の学生が多い。

だが実は、今の中国では、技術学院の卒業生こそが、売り手市場の金の卵なのだ。

大学の過剰募集で大学生の質が大幅に落ちた今は、むしろ手に技を持つ技術学院の卒業生の方が、社会的に歓迎されている。

数年前、江蘇省常州市の技術学院のIT学部内を案内してくれた学院責任者は、「うちの卒業生は引っ張りダコになっている。就職先としては、一人が平均8社ぐらいを選べると、誇らしげに話していたようだ。

・・・・物凄い売り手市場だ。他国の話しながら、うらやましくないと言ったら、ウソになる。

数十社を回っても採用してくれる所が見つからず苦悩している大学生を尻目に、技術学院の卒業生は8社の中から自分の一番行きたい会社を選ぶため、精神的な余裕がまるで違う。

塩城市の技術学院は更に迫力がある。廊下には優秀な卒業生の写真が張り出されている。その学生の立派なところを書き並べているだけではなく、その年収も書かれている。大卒の年収を上回っているのが、一目瞭然だ。

・・・・これでは何のための大卒か、分からない。実際、最近の中国では、卒業までに正規雇用の仕事に就けなかった場合、非正規雇用で社会人を始めるケースも多いのだが、その待遇たるや、下手したら高校も出ていないような農村出身の出稼ぎ労働者に負け、地下室を(時には数人で)借りて暮らすのがやっとという、状況なのだ。もちろんあまり良い事ではないのだが、これでは(反日)デモをするなという方が、やや酷かもしれない。

教室の中には、「技能が生活を変える」「技能が人生を変える」といったスローガンが書かれている。そのスローガンの前で工作機械を回したり、回路図に従って組み立てをしたりする学生の表情は明るい。

安かろう悪かろうの商品で勝負してきた中国は、生産力が過剰になった事もあり、いまや品質と技術で勝負せざるを得なくなった。こうした社会環境の変化も、技能を持つ熟練工の大量育成を求めている。しかし、労働力不足(昨年から減少傾向)という要因もあり、その技能工の量産はなかなか市場ニーズを満たす事ができない。

自然と、企業はロボットを大量使用する方向へ、急激に舵を切った。

この現象は、工作機械分野で特に顕著だ。

実はもう中国は、世界一の産業用ロボット購入国・・・!!

最近の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によれば、「世界の工場」であった中国はいまや世界一の産業用ロボット購入国となり、昨年購入した産業用ロボットは前年比約60%増の3.66万台で、主に自動車産業用であるという。第二位で2.6万台の日本を大きく上回った。

ちなみに、三位はアメリカで2.37万台であった。

同紙はドイツの国際ロボット連盟の最新の統計を引用し、昨年中国が購入した産業用ロボットは世界の5分の1を占め、購入数が初めて日本を上回った、と報じた。

しかし、さらに細かく産業用ロボットに目を向けると、中国の立ち遅れぶりが明らかだ。

現在、日本の産業用ロボットの保有台数は世界一で、2012年は31万台でアメリカの16.8万台、中国の9.6万台を大きく上回っている。

中国の産業用ロボットの使用割合はまだまだ低く、労働者1万人あたりわずかに23台である。韓国では労働者1万人あたり396台であるという事情を考えると、ロボット利用が遅れたぶんだけ、その市場の伸び代もなかなか魅力的に見える。

国際ロボット連盟の資料によれば、2008年から2013年まで、中国の産業用ロボット購入数は平均して毎年36%伸びており、潜在的なニーズは非常に大きなものがある。

多くの専門家が、中国では産業用ロボット市場の成長が凄まじく、数年後には市場規模が日本やアメリカをはるかに超えるだろう、と見ている。

中国での産業用ロボットのニーズは主に大型多国籍企業、特に自動車メーカーが占めており、全体の6割である、というコンサルティング会社の報告もある。

幸い日本企業がまだ中国産業用ロボット市場の主導権を握っている

しかし、産業用ロボットのイニシアチブを握っているのは日本で、中国市場での産業用ロボット売上高の半分を日本企業6社が占めているのに対し、中国の大手4社の中国市場でのシェアは、わずか5%しかない。
スイスのABB、日本のファナック、ドイツのクーカなどの大手ロボットメーカーも中国市場の開拓を加速させ、虎視眈眈と中国市場の拡大に新しいビジネスチャンスを狙っている。

中国の企業も動いているが、産業用ロボットの開発を進めるには、工作機械の工作原理とコンピュータソフトのどちらにも明るい人材を確保しなければならない。そう簡単に中国側の人材がそろわないのは明確なので、少なくても当面は、「中国でロボットを売りまくっている日本企業の株」は、前向きかつ冷静・丁寧に投資の可能性を探るべきだと、私は考えている。

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今回は、以上になります。

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