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2014年7月25日(金) アフリカ西岸ギニア湾岸で資源開発が激増する理由とその影響とは?

  • 投稿日:2014年7月25日

こんにちは。AOIAフェローのDataと小勝負です。

私の仕事は簡単にいえば、「投資教育スクールで代表の代わりに各種コンテンツを書いているライターの様なもの」です。といってもゴーストライターではなく、実名かペンネームで、かなり自由に書かせてもらっています。

もちろんこれも、それなりに正確な予測と目利きが出来て、初めて続くものですが。

何とか私がこの仕事を続けられている理由は、好奇心が旺盛で、何はともあれ、さまざまなニュースの意味や相互関係などを、概ね正確に把握できているからだと思います。

今回は資源の世界で何が起こっているのかについての、最新の重要ニュースを、お届けします。

2014年7月25日(金) 「読めば明日の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

西アフリカが資源開発ブームに沸いている。といってもナイジェリア、ガボンといった従来からの産油国、産ガス国ではない。

ガーナからコートジボワール、リベリア、さらにシエラレオネに至るギニア湾沿岸を西に向かう「アフリカの小国の巣」で続々と、各種資源が発見・開発されているのだ。

二〇〇七年はガーナにとって、国の運命が変わった年になった。

西部地域沖合の深海で、可採埋蔵量が十八億バレルと見積もられる巨大油田が発見されたからだ。石油業界では十億バレル以上の油田を「エレファント」と呼ぶが、この油田は「ジュビリー」と名付けられ、発見から三年の一〇年十二月には生産が始まり、現在の生産量は日量十二万バレルに達している。

「コートジボワール海盆」は「十億バレル級の大型油田がいくつも見つかる可能性が高い」と見られ、ノルウェーのAker、イタリアのENIなどが、深海鉱区の探査に乗り出している。

「ブラジルにあるものは、ある」

ガーナに隣接するコートジボワールはまず内陸で石油、天然ガスの生産が進み始めている。

石油はまだ日量五万バレル程度だが、天然ガスは液化天然ガス(LNG)換算で年産百二十万トンを超える規模まで開発が進んでいる。

だが、本番は沖合だ。

ガーナの成功に刺激され、沖合には米アナダルコ、英タローオイルなど深海開発に強い石油会社が殺到している。

より西側のリベリア、シエラレオネの沖合でも地層探査、試掘が進み始めている。

こうした欧米系開発会社の動きには二つの共通要因がある。

第一は、同じ深海油田の開発が進んだ米ルイジアナ州などの沖合のメキシコ湾から西アフリカに掘削リグを移しつつある点だ。

一〇年四月、英BPはメキシコ湾沖合の一千五百メートルの深海油田で原油流出事故を起こした。

その賠償金は米政府向けだけで四十五億ドル(約四千七百億円)、その他の漁業者、海運関係など民間も含めれば、二百億ドル(二兆一千億円)を超える規模に達した。

先進国の領海内での海洋油田開発に潜むリスクは甚大であり、石油開発業界は「メキシコ湾リスク」の回避策として、

事故を起こした場合でも賠償額を限定しやすいアフリカ沖合に向かっている面がある。

もうひとつの要因はブラジルだ。

ブラジルは言うまでもなく、鉄鉱石、石炭などの鉱物資源に恵まれ、加えて沖合の油田開発の成功によって、今や日量二百十一万バレルの大産油国にのし上がった。

石油の自給も果たし、輸出も増えつつある。

さらにブラジルの産油量を膨張させる可能性があるのは、沖合の深海に眠るプレソルト層の原油埋蔵だ。

大西洋を挟んだブラジルと西アフリカの資源開発が関連するのは、太古の昔、両地域は同じ大陸だったからだ。

「ブラジルにあるものは、西アフリカにもある」というのが地質専門家、資源業界の間では、半ば常識なのだ。

ガボン、アンゴラの沖合油田はその発想から進んでおり、その延長線上に今の西アフリカブームがある。

実際、ガーナ、コートジボワール沖の深海油田はブラジル沖合油田と地質的、原油性状的に共通性が高い。

それをさらに延長させたのが、リベリア、ギニア、シエラレオネの鉄鉱石開発だ。

すでにリベリアではイェケパ鉱山、ギニアでもシマンド鉱山などの開発が進み、輸出が本格化しつつある。

この地域は大陸分裂以前、ブラジルのパラー州にある世界最大の鉄鉱石埋蔵を持つカラジャス鉱山などと隣接する。「鉄鉱石がない方がおかしい」というエリアなのだ。

実際、この地域の鉄鉱石は鉄分含有量が六〇%超というブラジルとほぼ同等の高品位鉱石。

リベリア、シエラレオネなどには合計五百億トン以上の鉄鉱石があるとみられている。

ブラジル、豪州への依存度が高く、価格支配などを受けやすいとされる鉄鉱石にとって、第三の有力供給源となる可能性が高まっている。

人民解放軍まで同行

西アフリカの鉄鉱石に群がっている企業で目立つのは、宝鋼集団、首鋼集団など中国の鉄鋼メーカーや、インドのタタ製鉄、ミタル・スティールなど。

ブラジル、豪州の鉄鉱石を押さえるヴァーレやリオティントなどに対抗し、自前の供給源を持とうという発想だ。

石油・ガス開発でも中国の影は濃い。ガーナのジュビリー油田は、中国の権益だ。

ナイジェリアでは、労働者はもちろん警備の名目で人民解放軍まで同行させた中国の石油会社の横暴ぶりが知られているが、ガーナなどでも中国は権益支配をあからさまにし始めている。

西アフリカではエネルギー、鉄鉱石だけでなく、銅鉱山、金鉱山、副産物のコバルト、ニッケルなども見つかっている。

銅と金はともに、中国、インドの需要が世界の半分近くを占める。

西アフリカはかつての植民地支配へのアレルギーから欧米メジャーが入り込みにくい一方、インフラが未整備のため、日本を含むほかのアジアの企業が進出を見合わせるという空白地帯。

さらに今世紀に入って、内戦が十年近く続いたコートジボワールはじめ政情不安やHIV、エボラ出血熱、黄熱病など疫病のリスクもある。

大胆に飛び込めるのは、リスクお構いなしの中国、インドの政府系企業くらいだ。

今後、ガーナからギニアまでの地域で合計産油量が日量百万~百五十万バレルになるまで時間は、それほどかからないだろう。

さらに鉄鉱石や金などの生産が拡大すれば、西アフリカは「第二のブラジル」と呼ばれるような資源地帯になる可能性は、意外と高い。

これらが意味する事は、何か?

結論からいえば、中国の景気減速に次ぐ、資源(コモディティー)価格の、下落要因だ。

生産が容易という事は、基本的には生産コストは低い。

供給が増えれば、時には生産コストを無視して、価格は下落する。

イラク内戦が激化しても、実は原油生産はなかなか減らない。

むしろ驚くべき事に、無政府状態のリビアが、原油生産を急増させつつある。

この調子では、原油価格もさらに下落する可能性さえ、ある。

資源価格が下落した結果、真っ先に脱落する可能性があるのは、豪州などで開発中の、高コストの新規鉱山などだ。

期待したほどの輸出が出来ない国の通貨は概ね、下落傾向だ。

この様に、資源価格は時には一国の通貨の価値(為替相場)まで、少なからず左右する可能性がある。もちろん、国内外のメーカーなどの業績や株価にも、じわじわと影響を与え続けるだろう。

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今回は、以上になります。

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