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2014年4月2日(水)近頃円安圧力が大幅に鈍った理由とは?

  • 投稿日:2014年4月2日

こんにちは、AOIAフェローのDataと小勝負です。

今回は、皆さんも気になっている円相場について、ご一緒に考えてみましょう。

2014年4月2日(水) 「読めば明日の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

威力急減の投機筋の円買いパワー?

長い間、円高圧力を再燃させる主役だった海外投機筋の影響力が、かなり低下してきた。

最近それを感じるケースが多くなっている。

今年に入り「安全通貨」と目されている円の買い材料となるリスクオフ要因(市場参加者をリスク回避的にする要因)が続出している。

日銀の早期追加緩和観測の後退、米量的緩和縮小による新興国市場の混乱、ウクライナ情勢の緊迫、中国の経済指標悪化、そして日本の消費増税に伴う景気減速……。

ヘッジファンドなどが売っておいた円を、大量に買い戻した。

投機筋の円の対ドル売越残高が急減したが、円高に思ったほど勢いがつかなかったのだ。

実際、年初に1ドル=105円台でスタートした円相場は、2月上旬にいったん100円台後半まで上昇したものの、足元では102円台に下落。「100円の壁」の厚さを印象付ける展開だ。

最大規模の円買い戻しでも円上昇は対米ドルで1円55銭?

投機筋の存在感低下は数字でも裏付けられるようだ。

ヘッジファンドなどの動きを知る目安となるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物取引(データは毎週火曜日時点)を基に、具体的に見てみよう。

今年に入り、投機筋による円売越残高の解消が最も進んだ週は、3月11日~18日だった。

約9万9000枚から約6万1000枚へと、約3万8000枚も減った。

1週間の減少規模としては、今回の円安局面が始まった一昨年秋以降最大だった。

だが円相場は102円95銭から101円40銭へと1円55銭(1.54%)上昇しただけ(いずれも米市場終値)。

1万枚の減少につき0.41円(0.41%)だけ、円高だった。

これを昨年5月下旬~6月中旬の円急騰時と比べると落差が鮮明になる。

米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長(当時)が量的緩和縮小を示唆。慌てたヘッジファンドの円買い戻しで、2013年5月28日~6月18日の3週間に円は102円30銭から95円30銭へと、7円(7.3%)上がった。

この間、投機筋の円売越残高は約10万枚から約6万2000枚へと約3万8000枚縮小したので、1万枚の減少につき1.84円(1.92%)もの円上昇だった。

期間が異なる取引の単純比較ではあるものの、昨年から今年にかけて、投機筋の円売り持ち高解消が円を押し上げる力が、4分の1以下になったことになる。

今年に入りヘッジファンドなどが円を大量に買い戻したが…

背景にあるのは円買い圧力を吸収する要素が増えていることだ。「4つのI」という人もいるようだ。第1が輸入(Import)用のドル需要の増加。原子力発電所の稼働停止や燃料価格上昇などで燃料の輸入額が増え、日本企業の競争力低下により外国製スマートフォン(スマホ)などの国内流入にも拍車がかかっている。

第2に外国為替証拠金取引(FX)を手掛ける個人投資家(Individual investor)が、ドル下落時に逆張り的な買いを活発化させている。

第3が姿の見えない(Invisible)ドルの買い手。人口減少による国内市場縮小を見据えて、日本企業が海外でのM&A(合併・買収)などを活発化。ドル購入が増えていると噂されている。

第4が当局による広い意味での円高防止の介入(Intervention)だ。「2月に日銀が決めた銀行貸出支援制度の延長・拡充は、投資家への円貸し出しも後押しし、円キャリー取引(超低利で借りた円による外貨の購入)を促す効果も発揮する」との指摘が、聞かれる。

円高圧力を吸収する「5つめのI」

ここにきて「5つめのI」の重要度も増してきた。金利(Interest rate)である。

量的緩和縮小開始で米金利が上がりやすくなる一方、日銀の緩和は長引く見通しで、日本の金利は当面、低空飛行を続けそうだ。

両国間の金利差が広がるという見通しは、円売りを増やす(円を売って米ドルを買った方が、儲かりそうだから)。

3月19日の海外市場でも、イエレンFRB議長の発言を受けて利上げ時期が早まるとの観測が広がり、円が下落した。

円高圧力を緩和する要因が増えている事は、当面は日本の景気にプラスだろう。ただ中長期的にはどうか?

円下落行き過ぎの「負の作用」を、そろそろ考え始めるべきではないだろうか?

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