人生を豊かにする経済とお金の学校 グローバル資産形成学院

2014年3月31日(月) 指標面からみた日本株は割安か割高か?

  • 投稿日:2014年3月31日

こんにちは、AOIAフェローのDataと小勝負です。

今回は、皆さんも気になっている日本の株価について、ご一緒に考えてみましょう。

2014年3月31日(月) 「読めば明日の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

今の相場は割高なのか割安なのか。株式や日本株投資信託の投資では、株価の水準をどう評価するかが、売り買いの判断を大きく左右する。

中長期投資では、どんな割高・割安のモノサシが参考になるのだろうか?

「企業の業績動向から判断すると、今の日本株はまだ割安な水準」。日経平均株価が1万4000円台で足踏みする相場をみて、多くの運用のプロがそう指摘する。

判断する目安としてプロも利用しているのが予想PER(株価収益率)。

株価が、その企業の予想1株利益の何倍の水準まで買われているかを表している。

収益の動向に着目し、株価の水準を判定するための尺度だ。

例えば日経平均を、それを構成する225社ベースの1株利益(3月24日時点の今期予想ベースで1026円)で割ると、現在の予想PERは14.1倍になる。

日本株の予想PERについて市場では「米国株との比較などから14~16倍が適正な範囲」との見方が一般的だ。

市場のグローバル化によって、日米欧の各市場のPERは同じような水準に収まりつつあるためだ。

2014年3月24日時点では1万4364円(PER14倍の場合)~1万6416円(同16倍の場合)が、PERからみた適正価格帯となる。

実際の株価がゾーンの上に突き抜けたときは「買われ過ぎ」、下に抜けると「売られ過ぎ」と判断できる。

幸い昨年8月以降の日経平均は、株価収益率(PER)が14~16倍の範囲内に、ほぼ収まっている。

PERは分かりやすい指標だが、使い方には注意点がある。分母である1株利益が、円相場などの影響で大きく増減しやすいことだ。

3月を決算期とする企業が、1株利益を含む業績予想を発表するのは例年、5月ごろ。

その半年後の11月にかけては、今度は予想を修正する企業が相次ぐ。

例えば利益を上方に修正する企業が増えると、分母の数値が大きくなり、PERの水準は切り下がる。

実際の株価は業績予想を2~3カ月先取りして動くことが多いため、為替相場や日銀の金融緩和、アベノミクスの成長戦略などの期待(思惑)が外れると、勝手に下がったりする。

実は株式投資をまともにやりたければ、まずは為替と政治・金融政策の予測が出来る必要があるのだ。

幸い私には、それなりに得意分野がある。

ここ数年、より長期の視点で企業の業績をとらえ、株価を判定しようという試みが広がっている。代表的なのが、ノーベル経済学賞を昨年受賞したロバート・シラー米エール大学教授が考案した指標。

従来のPERの考え方をベースに、景気循環的な要素を補正して算出。「CAPE(Cyclically Adjusted PER)」と呼ばれる。

具体的には、予想利益の代わりに過去10年平均の実績利益を使い、利益のブレをならして中長期的な収益動向から株価水準を評価する。

株価が25倍を上回れば割高の目安とされる。米国株の場合、過去130年を平均したCAPEは約16倍。足元では約25倍だ。

「日本株は世界景気の影響を強く受けやすく、業績はぶれやすい」ので、それなりに扱いには注意を要する。

日本株のCAPEは、現時点では23倍くらいだ。「もうすぐ終わる2013年度の大幅増益を加味すれば、CAPEでみても日本株に割高感はない」との見方が、現在では強い。日経平均で見てCAPEが25倍になるのは、1万7000円という水準だ。多少の伸び代は残っているというところか?

ROEにも注目

もうひとつ、日本株売買の主力である海外の投資家が好んで使う指標は、自己資本利益率(ROE)だ。

国内でもJPX日経インデックス400の銘柄採用基準に使われるなど、改めて注目されている指標だ。

ROEは企業が株主から託された資本をどれだけ有効に使って利益を稼いでいるかを示す。

水準が高いほど株主の期待に応えており、反対に低ければ期待を裏切っていることになる。

ROEと株価の関係は、8%が重要な分岐点だ。

ROEが8%を下回っているときは市場の反応は鈍く、株価は、企業の解散価値を表すPBR(株価純資産倍率)1倍をわずかに上回る程度に、低迷している。

だが、ROEが8%を超えると、株価は急激に右肩上がりに上昇し、解散価値を大きく上回るようになる。

自己資本利益率(ROE)が10%だとPBRが1.5倍、12%だと2倍くらいのものが、出てくる。

日本株の予想ROEは足元では10%弱。過去の傾向を踏まえると、「TOPIXには3割程度の上値余地がある」との見方もある。今後、企業がROEの向上に取り組むほど、日本株のリターンも着実に高まるという期待が、持てそうだ。

PERやROEはいずれも企業の利益をベースにした指標だ。業績次第で数値は大きく変わるから、使う際には「業績が今後よくなるのか、悪くなるのか方向感を持つのが重要」だ。

日本株の場合、特に株価を大きく左右する要因は、相変わらずの円相場、日銀の(追加の)金融緩和、アベノミクスの成長戦略だが、どれも本来の企業の自発的な活動とは、直結していない。

言い換えれば、どこか他人任せな、中途半端な市場なのだ。

そういう事情もあって、私は今月、外国の株式に分散投資して十分な実績があり、普通に日本の証券会社で買える「優良投信」を、AOIA会員様対象のメルマガで、今後の参考例として紹介した。

例えば、以下のような特徴がある。

「2013年12月末までの過去10年間のトータルリターン(年率)は8.30%と、類似ファンド分類平均を2.88%上回り、同分類内で第1位、シャープレシオでも第1位となった。モーニングスターレーティング(現在の算出方法は2013年12月までで42ヵ月間)では、全ての月で4ツ星以上を維持しており、相対比較での運用の効率性も高水準が維持されている。2013年12月末時点における米モーニングスターレーティングでは5ツ星を獲得。」

『最近のマーケット情報や、実用情報を知りたい方はこちらをクリック』

https://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicMailMagazineEntry.aspx?no=3

「優良投信」を今月紹介したメルマガは、AOIAイベント出席者には、応相談ですが差し上げられると思います。たとえば、以下の無料イベントがそれに該当します。

「FXトレード実践講座 入門クラス」

講師は弊社代表で、為替取引との付合いは、20年を超えます。

日時:2014年04月10日(木) 19:00 ~ 20:30

場所:東京都港区虎ノ門

詳しくは、こちらをどうぞ。http://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=1143

今回は、以上になります。

【※】当ブログ記事は、AOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


  • グローバル資産形成学院WEBキャンパス開校 ネットで学べるオンライン講座
  • WEBキャンパスで開催中の講座はこちら
  • WEBキャンパス会員登録はこちら
  • 資産形成力要請コース