人生を豊かにする経済とお金の学校 グローバル資産形成学院

2014年2月26日(水)日本の景気と貿易収支の「下方修正」の現状と現実的な対応策とは?

  • 投稿日:2014年2月26日

こんにちは、AOIAフェローのDataと小勝負です。

世間一般のイメージと調べた現実が違う事はよくありますが、もしかしたら景気や貿易収支もそうかもしれません。

景気の実態を知りたければ、日経新聞の見出しよりはニュースサイト「ロイター」や「JBプレス」辺りの方が、かなり正直です。

2014年2月26日(水) 「読めば明日の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

最近の気になるニュースは「今年に入ってからタクシーとクリーニング店の売り上げが減っている事」と、千葉県の格安中古住宅の広告が、妙に目立ち始めている事です。

「2000万円前後どころか500~1000万円前後も多く、都心部に通勤可能な物も意外と多い」と言えば気になるとは思いますが、もしこれが「この値段でないと家を買えない」人が急増している前触れだとしたら、状況は意外と深刻かもしれません。

もちろん、日本の景気がどうであれ、業績も株価も好調な企業は意外とあるので、基本的に今年は個別株で勝負すべき年になりそうです。あるいは、下げ相場に強い一流投信を買うのも、良いでしょう。

GDP実質1.0%増 輸出伸び悩む

内閣府が2月17日に発表した2013年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質の季節調整値で前期比0.3%増、年率換算で1.0%増に過ぎない。

4四半期連続のプラス成長だが、前期(年率1.1%増)に比べると伸び率は縮小した。

実質成長率の速報値は民間エコノミストの予測の平均(年率2.7%増)を大きく下回った。

生活実感に近い名目成長率は0.4%増、年率で1.6%増だった。

10~12月期は名目成長率が実質値を上回り、デフレの象徴とされる「名実逆転」は4四半期ぶりに解消した。

実質成長率が減速する一因となったのは、輸出の伸び悩みだ。

「新興国経済が不安定なことから、輸出がなかなか改善しない」(甘利経財相)。輸出全体は前期比0.4%増とプラスに転じたものの、伸び率は小さかった。

輸入は原油や液化天然ガス(LNG)が伸びて3.5%増となった。

この結果、実質GDPの前期比の増減に対する寄与度で見ると、輸出から輸入を差し引いた外需はマイナス0.5ポイントと、2四半期続けて成長率を下げる要因となった。

一方、国内需要は実質GDPを0.8ポイント押し上げた。消費増税前の駆け込み需要を受けて、内需が景気を下支えする要因となっている。

内需のうち、個人消費は前期比0.5%増と前期(0.2%増)に比べ、伸び率を高めた。

自動車などの高額消費が堅調だったほか、株価の上昇を受け、証券売買手数料などの金融サービスが伸びた。

住宅投資も4.2%増と前期の伸び率(3.3%増)を上回った。

設備投資も1.3%増と3四半期連続のプラスだった。公共投資は前期比2.3%増。

5四半期続けて前期を上回ったが、12年度補正予算に盛り込んだ公共工事の執行が一服したことで伸び率は7~9月期(7.2%増)に比べて鈍った。

13年の年間のGDP成長率は実質が1.6%増、名目が1.0%増だった。

消費増税前の駆け込み需要が自動車と住宅の他には意外と広がらない。

13年10~12月期の個人消費は前期比0.5%増と、96年10~12月期の1.1%増を大きく下回っている。

円安でも輸出が伸び悩み、貿易収支が中国などの対アジア諸国を中心に伸び悩んでいる点も、痛い。

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、2013年のドル建ての日中貿易が前年比6.5%減の3119億9518万ドルと2年連続で減少。中国の内需の伸び悩みなどで輸出が落ち込み、日本の対中貿易赤字額は過去最大だ。

輸出額は10.2%減の1298億8328万ドル。輸入額は3.7%減の1821億1190万ドルと4年ぶりに減少。

実は中国ビジネス立直しが、日本経済再浮上には急務だ。

2014年1月の貿易赤字は過去最大の2.7兆円!

財務省が2月20日に発表した1月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を引いた貿易収支は2兆7899億円の赤字で、1979年以降で最大。

1月は正月休みで工場の稼働が止まり、輸出の停滞で貿易収支が悪くなりやすい。

ただ、こうした季節要因をならした1月の貿易収支も1兆8187億円の赤字となり、昨年12月より赤字額は44.5%も急増した。

1月の輸入額は前年同月に比べ25.0%増の8兆428億円で15カ月連続で伸びた。

数量も8.0%増と4カ月連続のプラス。輸出額は9.5%増の5兆2528億円。貿易収支を地域別に見ると、自動車の輸出が好調な米国向けは3671億円の黒字となった。

対アジアは9664億円の赤字で赤字額は過去最大。中国は1兆447億円の赤字で、最も大きな赤字額となった。

4月以降は駆け込みの反動で輸入が減って、日本の貿易収支は改善しそうだ。ただ輸出は海外への生産移転などの影響が大きく、回復は緩やかなものにとどまりそうだ。

輸出が伸びるには世界経済が回復しないといけないが、その結果、資源価格が上昇するため結果的に輸入価格も上がる。

貿易収支の黒字化は、実はかなりハードルが高い。

結局、日本の国際収支の黒字を維持し、国内資金を増やすには、企業も個人も海外投資を行う事が望まれる。外貨の獲得にもつながり、円安頼みの不安定な日本の株価の影響も、多少なりとも緩和される。

もう一つはやはり、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、マレーシアなどの、日本が巨額のエネルギー資源を買い続けている国への輸出増加や、貿易赤字が定着した対中国ビジネスの、立て直しだろう。

現在特に注目されているのは、中国の大気汚染対策、節水、水質浄化、省エネなどに役立つ、広い意味の環境ビジネスや、鉄道などの交通網の整備に関する物だ、

実はこれは、日本の都庁や北九州市などに意外とノウハウがあり、中国の地方自治体とも公務員同士で比較的安定的で良質な人脈や交流があるところが多い。

中国ビジネスでお悩みの方は、まずはこうした地元の自治体や、ジェトロ、世銀グループなどの担当者に相談し、中国側の面談相手を紹介してもらい、もし可能なら現地まで同行してもらう事だ。

これで扱いが違う事も、意外とある。

民間企業側もそれに甘えず、必要ならそれこそ数カ月以上現地に滞在し、「中国に足りないもので自分たちが貢献できるものは何か」だけを、ひたすら考える事から始めるべきだろう。

ピンポイントでそうしたチャンスはあるし、「巨大市場で人口が日本の10倍だから何とかなるだろう」と考えても、実は人件費の浪費で終わりがちだ。

100ドルスマホの生産が激増している様に、中国企業の追い上げは急だ。ここは先進国の意地を見せたいところだ。

ここで、耳寄りなお知らせがあります。

AOIAシニアフェローでもある角川総一氏が、昨年よりも更に身近で分かり易く使える内容の講義を、来月も開催予定です。

「本当の初心者にも基礎から分かり易く教えたい」との本人の希望も反映した内容だと思いますので、ご期待ください。

もちろん私も、出席します。

「これから始める経済記事の読み方教室」

日時:第2回2014年03月20日(木) 19:00 ~ 21:00

会場:AOIA虎ノ門セミナールーム

角川総一氏は、こういった人です。

金融評論家
金融データシステム代表取締役
1990年から2009年までの間、日本初の投資信託データベースを管理・運営するかたわら、各種雑誌、新聞、ラジオなどで金融マネー評論、講演を行っている。
経済企画庁(現 内閣府)、日本銀行をはじめ、金融機関、諸団体などでセミナー講師として活躍。詳しくは、こちらをどうぞ。

http://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=968

お申し込み、お問い合わせ先は、こちらです。 info@aoia.co.jp

今回は、以上になります。

【※】当ブログ記事は、AOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


  • グローバル資産形成学院WEBキャンパス開校 ネットで学べるオンライン講座
  • WEBキャンパスで開催中の講座はこちら
  • WEBキャンパス会員登録はこちら
  • 資産形成力要請コース