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2014年1月20日(月) 円安の追い風でも昨年大勢の「ミセスワタナベ」が負けた理由とは?(前半)

  • 投稿日:2014年1月20日

こんにちは、AOIAフェローのDataと小勝負です。昨年は「金と豪ドルとブラジルレアルは売り(下落)、米ドルと人民元は上昇(買い)」と何度も書いて来ましたが、心配していた事が起こりました。

円安の追い風でも昨年大勢の「ミセスワタナベ」が、負けていたのです・・・・!

そしてその多くは丁寧に学べば避けられた事ですし、「分かる範囲内で戦い、分からないものには手を出さない」個人投資家の基本ルールを守っていれば、実は起こらなかった事なのです。

2014年1月20日(月) 「読めば明日の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

大幅円安の追い風を活かせず空振りに終わった「ミセスワタナベ3つの敗因」とは?

アベノミクス効果で円マネーが激増し大幅な円安が進んだ2013年。米ドル相場が対円で何と約19円も急上昇しました。

外国為替証拠金(FX)取引で外貨投資を手掛ける個人投資家、通称ミセス・ワタナベの運用成績もさぞかし伸びただろうと思いがちです。

これほど「直感的に儲かり易い時期」は、それほど多くはなかったのですから、当然でしょう。

しかし残念ながら、それは事実と異なります。約10円のドル高・円安にとどまった12年の成績と大差なかったという驚くべき調査結果が存在するのです。せっかくの大幅な円安だったのに「空振り」に終わったのは、なぜでしょうか?

以下は、外為証拠金取引(FX)大手業者の「外為どっとコム」の顧客に、「年間の損益が投資資金の何%になったか」を聞いたアンケート結果の要点です。

大手業者の調査結果なので、業界の平均的な姿を反映しているといえそうですが、両年の成績は似通っていて、改善したとはいいにくいのです。

2012年の損益状況は、0%(変化なし)が15%強、1~5%増加が15%弱、5%~10%増加が13%程度、10%~20%増加が10%強。-1%~―5%、―5%~―10%、-10%~―20%がそれぞれ5%強、-30%以下が、8%程度でした。

2013年の損益状況は、0%(変化なし)が約20%、1~5%増加が13%弱、5%~10%増加が10%程度、10%~20%増加も10%程度。-1%~―5%、―5%~―10%、-10%~―20%がそれぞれ5%前後、-30%以下が何と11%程度でした。見ようによっては状況はむしろ、悪化していたのです。

実際、利益があがった人の比率の合計値は13年は49%と、12年(52%)より下がっています。

「FXでもうかる人はせいぜい2割」と言われた円高時代を思えば、49%は高い比率ではありますが、13年の円の下落率(対ドル)は18%で、12年の下落率(12%)の1.5倍にも達します。

これは実に34年ぶりの下落率で、米ドルや人民元などの「勝ち組の通貨」を持っているだけでも、高利回りが実現できた恵まれた時期だったのです。

にも関わらず、利益をあげた人の比率は前年より下がり、半分に満たなかったとは意外というしかありませんが、その理由を見れば原因の単純さむしろ驚く方もいる事でしょう。

いったいなぜなのか?アンケート用紙の自由回答欄に記されたコメントを読むと、理由が分かって来ます。

まず目立つのが「買ったドルの損切りが遅かった」というコメントです。

ここで13年のドル・円相場を振り返ってみると、基本的にはドル高・円安基調でしたが、5~6月に1ドル=103円台から93円台にドルが10円も急落した局面がありました。

これはバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が量的緩和策のペースダウンに言及し、世界のマーケットが荒れた時期です。

このとき多くの投資家は適度な水準で損切りする事が、出来ませんでした。

結果的に、ドル安・円高がかなり進んだ水準でのロスカット(含み損が一定水準に達すると強制的に損失を確定する機能)の発動が、目立ったといいます。

「このときの損失を上回る利益を、年末までに得られなかった投資家が、実はかなりいたのです」(業界関係者)。

見ようによっては「円急騰時こそ割安価格で外貨を購入する絶好の機会」でもありましたが、複雑な投資方法を使いこなせなかった多くの個人投資家達(ミセスワタナベ)は、損失を拡大するだけでした。

不慣れならむしろ「両替」と割り切り、より安全な投資方法で外貨保有高を着実に増やすべきだったのです。


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次回は、私が昨年時点で「ユーロ高・円安」を予想できた簡単な方法なども、ご紹介します。

今回は、以上になります。

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