人生を豊かにする経済とお金の学校 グローバル資産形成学院

2014年1月17日(金) ブラジルでいま、何が起こっているのか?

  • 投稿日:2014年1月17日

こんにちは、AOIAフェローのDataと小勝負です。ブラジルについては割と書いてきましたが、重要なニュースが貯まって来たので、また書きます。状況は明らかに以前とは変わってきています。

2014年1月17日(金) 「読めば明日の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

10年ぶりに減ったブラジルの新車販売は、何を意味するのか?

ブラジルの新車販売台数がこの10年で初の減少に転じた。ブラジル経済をけん引しただけでなく、世界の主要自動車メーカーの利益を押し上げたブームが終わりを告げた。

世界第4位の自動車市場であるブラジルの新車販売台数は2013年に0.9%減となり、今年はわずか1.1%増にとどまる見通しだ。ブラジル自動車工業会(ANFAVEA)が1月7日に明らかにした。

自動車業界の不振は与党・労働党に最大級の難題を突き付けている。経済活性化と過去最低水準の失業率の維持を、自動車業界に頼って来たからだ。

03年に労働党が政権に就いて以来、新たな中間層に1台目のマイカー購入を促すために続出した優遇策もあり、ブラジルの自動車保有台数は8000万台強と、約2倍に増えた。

自動車産業は同国の産業別国内総生産(GDP)の何とおよそ4分の1を占めるまでになった。

だがこの1年で、一連の優遇策が裏目に出始めている。デフォルト(債務不履行)の増加で、銀行は自動車ローンを制限し、債務を抱えた消費者の間で景況感が低下している。

新たな道路への投資も後回しとなり世界でも最悪の交通問題が起こった。昨年6月には公共交通機関の不備がブラジル全土での大規模デモの引き金となったほどだ。

ブラジルの不振は主要メーカーに影響・・・

政府は歳出削減の圧力を受け、自動車業界に対する優遇策の一部撤回を余儀なくされている。困った事に、自動車の安全基準強化もメーカーにコスト増をもたらす可能性が高い。

ブラジル自動車業界の不振は世界の自動車大手にも影を落とす。主要メーカーは、本拠地での販売低迷を補うべくブラジルなどの新興国市場に目を向けて来たからだ。伊フィアット、独フォルクスワーゲン(VW)、米ゼネラル・モーターズ(GM)は、ブラジル市場に約2割ずつのシェアを占めている。

ブラジル貿易収支、2013年は25億6000万ドルの黒字だが・・・・

ブラジルの開発商工省貿易局は2日、2013年12月の貿易収支が前月に続き黒字を記録したと発表した。ただ、商品(コモディティー)価格の下落や燃料輸入の急増が重しとなり、2013年の貿易黒字は01年以来で最低水準に落ち込んだ。

2013年通期の貿易収支は25億6000万ドルの黒字で、辛うじて黒字を確保した。

これは12年通期の194億ドルを大幅に下回り、26億4000万ドルを記録した01年以来で最低水準。01年は、長年にわたる貿易赤字からようやく黒字に転換していた。

ブラジルでは、鉄鉱石や大豆など重要なコモディティーの輸出が記録的な豊作と価格下落により打撃を受けた。

また、国営石油大手ペトロブラスの原油生産が減少し、精製能力も低下したことで、拡大する国内需要を満たすことができなかったため、ブラジルは13年を通じて原油、ガソリン、ディーゼル燃料を大量に輸入した。

12月の輸出額は前年同月比5.6%増の208億ドル。一方、輸入は同3.9%増の182億ドルに上った。

この様にブラジル経済は、せっかくのブラジルレアル安という追い風があっても弱点の工業部門の強化も進まず、課題山積だ。ブラジルレアルは今年も米ドルに対して弱含みだろう。

ブラジルの外貨流出額、13年は過去10年余りで最大に

投資家のリスク回避傾向が強まり、世界中の資本動向に変化が生じるなか、ブラジルでは昨年の外貨流出額がここ10年あまりで最大に達した。

ブラジル中央銀行が8日発表した外貨流出入統計によると、2013年は123億ドルの流出超となった。

流出額は02年以降最大で、12年は168億ドルの流入超だった。流出超になるのは9億8300億ドルの流出額を記録した08年以来。

トレーダーらによると、13年は海外の大手ファンドが持ち高調整を進めた年末に資金流出が集中した。ブラジル中銀によると、12月単月では88億ドルの流出超だった。

13年の流出超過につながった主な要因は、投資部門が234億ドルの流出超に転じたことだった。12年は84億ドルの流入超だった。

一方、対外貿易部門は13年に111億ドルの流入超を記録し、超過額は12年の84億ドルを上回った。

だが市場参加者は、前年に見られた資金流出の拡大がトレンドになるのかどうか判断するのは時期尚早だとみている。

市場は海外発の経済ニュースに注目しており、通貨動向について正確に予測するのは難しいからだ。

だが、国内インフレ率の高止まりや投資家のリスク回避傾向を踏まえると、レアルは今年さらにいくらか弱含みが予想されるとの見方が、優勢だ。

ブラジルレアルはドルに対し、13年通年で13%下落した。ブラジル中銀が最近実施した市場調査によれば、レアル安は年末にかけてさらに進むとみられ、14年末の相場は1ドル=2.45レアルと予想されている。1月8日の終値は1ドル=2.3888レアルだった。

米連邦準備制度理事会(FRB)が月額850億ドルの債券購入策の規模を縮小する方針を強く示唆したことから、13年後半には投資資金を中心に、ブラジルからの外貨流出が加速し始めた。

FRBは昨年12月、債券買い入れを月額750億ドルに縮小すると発表し、結果としてブラジルなどの新興国ではドルの流動性が減少した。

また、ブラジルの財政状況に対する監視が強まっていることや、投資家のリスク回避が加速していることにより、ドルの流出には拍車がかかっている。

大手格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)とムーディーズ・インベスターズ・サービスがそれぞれ、昨年6月と9月にブラジル国債の格付け見通しを引き下げたことから、同国は格下げに近いとの懸念が投資家の間に広がった。

ムーディーズの関係者は先週、ブラジルの成長や財政見通しの評価にもっと時間をかけてから格付け変更を決定する方針を明らかにしたが、S&Pの関係者は、地方の投資状況が悪化した様子であれば、年内にもブラジル国債の格下げを発表する可能性があると述べた。

ブラジル市場関係者、経済成長予想を引き下げ=中銀調査

ブラジル中央銀行が1月6日に公表した週間市場調査では、2013年、14年の経済成長見通しがともに引き下げられた。鉱工業生産の低迷が理由。

ブラジル中銀が毎週公表する市場調査は、銀行や証券会社のアナリストおよびエコノミスト100人の意見をまとめ、その平均予想を報告したもの。

13年の国内総生産(GDP)成長率予想は2.28%(前回調査では2.30%)、14年は1.95%(同2%)。

鉱工業生産の伸び率予想も引き下げられ、13年が1.53%(同1.59%)、14年が2.20%(同2.23%)とされた。

インフレ率の見通しはわずかに変化し、13年が5.74%(同5.73%)に上昇した一方、14年は5.97%(同5.98%)へと引き下げられた。

14年末時点の政策金利(Selic基準金利)見通しは10.50%で変わらなかった。

14年末時点の政府債務は前回同様、対GDP35%と予想された。

14年の貿易黒字予想額は80億ドルで変わらず。経常赤字は713億ドル(前回調査では720億ドル)と見込まれた。

14年末のブラジルレアル相場は1ドル=2.45レアルと予想された。

この様にブラジル経済とブラジルレアルの今後は、それほど楽観できない。もしブラジルレアル建ての金融商品をお持ちでいま売却して利益が出る様なら売却して、円か米ドルに代えるのが良さそうだ。もちろん、満期までまだ何年もある債券などを持っていて、満期保有なら1レアル30円くらいまで下がっても黒字なら持ち続ける事も検討に値するかも知れないが・・・・。

【 AOIAの無料メルマガ登録】
▼最近のマーケット情報や経済ニュースなどのお役立ち情報を、お届けします。

AOIA会員様限定公開のメルマガや本ブログの「とっておきの情報」も、一部ですがご紹介する時があります。

https://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicMailMagazineEntry.aspx?no=3

今回は、以上になります。

【※】当ブログ記事は、AOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


  • グローバル資産形成学院WEBキャンパス開校 ネットで学べるオンライン講座
  • WEBキャンパスで開催中の講座はこちら
  • WEBキャンパス会員登録はこちら
  • 資産形成力要請コース