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2014年1月13日(月) なぜか投資で損をする人の「心理状態と解決策」とは?(前半)

  • 投稿日:2014年1月13日

こんにちは、AOIAフェローのDataと小勝負です。この仕事を始めてからかなり冷静になりましたが、今回のブログの内容は、実は「以前の私」にも見られる心理状態でした。もちろん今は曲がりなりにも代表の代わりにニュースレターやメルマガなども書いていますので、投資で大損した過去はないのですが。

2014年1月13日(月) 「読めば明日の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

損を嫌うから損をする? 資産運用によくある癖を知ろう

お金の運用が上手くいかないと悩む人は、個人投資家の世界では明らかに多数派です。知識や経験の不足は原因の一つかも知れませんが、実は人の心がより良い判断や行動の邪魔をしている事も、多い様なのです。

人間にはなぜか不合理な選択をする癖があります。無意識に働く心の偏り(癖)を自覚し、お金の運用(投資による資産形成)を改善する方法を、ご一緒に探ってみましょう。

「早く損切りをすべきだった」。東京都内に住む会社員Tさん(50代)は8年前に買った銀行株の処分に頭を抱えています。購入後、株価は下がる一方でした。昨年は相場全体が上昇傾向でしたが、いまでも購入時の水準に戻っておらず、損を抱えたまま売っていない「塩漬け」状態との事です。残念ながらこの株に投じたお金は全て「死に金」になったといってもよい様な状況です。

実は日本株の相場が低迷していた2012年の半ば頃までは、貴重な退職金を数百万円単位で内容がよく分からず実力も定かではない出来たての投信につぎ込んで、損する人がいくらでもいました。なぜA男さんは損切りが出来なかったのでしょうか?

その原因は人の心の2つの特性にあります。行動経済学に詳しい上智大学の川西諭教授によると「人は損することを、とても嫌う生き物」です。ノーベル経済学賞を受賞した米国のダニエル・カーネマン氏らが行った有名な実験によると、人が損失を受けることで感じる心の痛みは利益の喜びの2倍以上だったといいます。

また「人は利益が出ている時は確実性を好み、損失が出ている時は賭けに出たがる傾向がある」との事ですが、心当たりのある方もこれを読んでいる事でしょう。

人の心は利益優先本能がとても強い・・・

つまり、早めに損切りすればダメージは小さいのに、人は「いま売れば損してしまう」という思いを優先しがちなのです。しかも「もっと下がるかもしれないが、上がって損失を解消できるかもしれない」と、賭けに出ます。

その結果、損が膨らむと「せっかくここまで粘ったのだから」という意識も働き、さらに決断を先送りさせる心の悪循環に陥り、時には大損する訳です。

その一方で「株価が少し上がると、すぐに売って利益確定してしまう」人も多い様です。これは株式市場全体の相場の動きや持っている銘柄の適正株価に確信が持てないという事もあるとは思いますが、本人の心が確実な利益を優先するあまり、将来の収益の可能性を逃してしまう悪循環に陥っている可能性もあります。

「いつ売るか」と並んで「いつ買うか」「何を買うか」でも、人は失敗をしがちです。Tさんのように株式などを高値づかみしてしまう原因の1つが、日本人が大好きな「同調行動」です。

人は空席の目立つ飲食店より行列ができる方に魅力を感じるものです。安くておいしい食事にありつく際には役だった行動パターンですが、投資では人気商品がすでに高値になっている可能性があります。

なぜなら、投資の世界も結局、株や債券、金や投資信託(投信)などの「金融商品」が、需要と供給の関係でたえず価格の上下を繰り返すという意味では、より一般的な商品の世界と同じ経済のルールが、より徹底的にハイスピードで機能しているからです。

投資をする際は、同時に後悔を避けたい気持ちも強く作用します。自分の判断で買った株が損をすれば、そのまま受け入れる他はありませんが、他人の助言に従った結果ならたとえ損しても「自分は悪くない」と言い訳できます。

金融機関のお薦め商品や人気商品に引かれるのは、それも理由です。ただ単に「楽をしたい」からだけではないのです。

選択肢が多い場合は「何も選ばない」という行動をする傾向もあります。その結果、金融機関に都合よく買うと損しがちな高コスト商品を購入したり、投資機会を逃したりして、損をしたりします。次第に日本がインフレになりつつある現在、これもまた損な生き方になりそうです。

こうした心のわなにはまってしまうと、「もう投資(投機)はこりごり」と、リスクをとって投資で長期的に資産を増やそうという発想や気力自体を、失ってしまう人も多いのです。

そもそも人は目先の利益を優先する本能があります。老後資金を作ることが必要と頭では分かっていても、目の前の消費や娯楽などを優先しがちだからでもあります。

実は、この心のわなにはまった人には特に魅力的に見える大人気の金融商品もあります。分配金を毎月支払うタイプの投信です。目先の定期的な収入(分配金)を優先し、投資で重視すべき分配金の再投資による資産増加を放棄。しかも分配金を受け取るたびに税金が取られる投信の仕組みは冷静に考えれば不合理なはずですが、今でも多くの人から人気を集めています。

本人はあまり他人には話さない事でしょうが、その原因には「価格が急落したらどうしよう」や「いま売らないと利益が減るのでは」といった、焦りや不安がある事と思います。

こうして見ていくと「人は普通の感覚で資産運用をしても基本的にはうまくいかない」と割り切った方がいいのかも知れません。

川西教授によると、資産運用も含め人間はしばしば無意識のうちに不合理な行動をしています。対策を取らないと失敗を繰り返すという事です。

次回は、こうした問題にどの様に対応すれば良いかだけではなく、着実に投資で成功に近づいて行ける実用情報も、ご紹介します。

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今回は、以上になります。

【※】当ブログ記事は、AOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


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