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2013年7月24日(水) 株式や為替の相場を短期間で急変させる「高速取引」の弊害予防の準備が進行中

  • 投稿日:2013年7月24日

こんにちは、AOIAフェローの、Dataと小勝負です。先週末の日本株急落は、すこし唐突でしたね。一般論としては「参院選で自民党が勝つと考えた投資家達が、案の定の世論調査の結果を見て一斉に利益確定の売りを仕掛けたため、日本株の需給バランスが短期的に崩れて急落した」といった説明が可能でしょうが、今回もその背後で、単純に売りや買いのトレンドに合わせて大量の売買を繰り返す「高速取引」がご活躍した可能性は、決して低くはなさそうです。でもこうした騒ぎが、近いうちにある程度おさまって行くかもしれません。

2013年7月24日(水) 「読めば明日の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

2013年7月19日のウォール・ストリート・ジャーナル日本版には、以下の気になる見出しがありました。

「FINRA、高速取引の弊害予防システム調査を強化」

証券業界の自主規制機関の金融業界監督機構(FINRA)は、金融各社の高速取引ディーリングを可能にしている複雑なコンピューターシステムへの調査を強化しています。いったん支障が出れば市場を混乱させ投資家の信頼を損ないかねない超高速・高頻度取引(HFT)などの高速取引システムに対し、コンピューターが充分な予防措置を備えているかどうかを、調べる狙いです。

FINRAが先週およそ10社の企業に送付した書簡で明らかになったもので、調査は主に、コンピューターに高速の売買注文を具体的に指示するアルゴリズムと、こうした取引の管理方法を対象としています。

調査はナイト・キャピタル・グループが昨年、高速取引アルゴリズムの誤作動からわずか45分ほどで5億ドル(約500億円)近い損失を被ったことをきっかけに始まりました。FINRAに詳しい関係者によると、高速取引アルゴリズムへの調査強化は、最近の高速取引の事故がきっかけだったといいます。

米国内の各金融市場における日々の取引を支配する高速取引については、規制各局が監視強化に努めています。実際、昨年5月のフェイスブックの新規株式公開(IPO)の際に取引遅延を起こしたナスダックOMXグループ NDAQ -0.73% の市場システムの誤作動など、事故が増えているのです。フェイスブックの取引遅延については、米証券取引委員会(SEC)がナスダックに対し、取引所に対する制裁金としては過去最大級の、1000万ドルもの支払いを命じたほどです。

高速取引による出来高は近年、市場全体の約半分に達し、影響が大きくなっています。高速取引には多くのパターンがありますが共通する特徴は、売買が瞬時に実行され、持ち高が素早く変化することです。規制当局はこうした高速取引が一般的な投資家に損害を与え、市場を広く乱しかねないと、懸念を強めています。

高速取引に起因する市場混乱としては、2010年5月6日に、数分のうちにダウ工業株30種平均が700ドルも下落したことが記憶に新しいですが、SECと米商品先物取引委員会(CFTC)は同年のリポートで、高速取引が大量の投げ売りを加速させる一因になったと、指摘しています。

FINRAの調査の焦点はアルゴリズムの開発と実際の活用で、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した書簡のコピーには、「アルゴリズムの開発、試験、活用、維持および修正に関わる全てのスタッフ」も関心があると書かれています。

書簡ではまた、誤作動した場合にどんな停止措置を取っているか、尋ねています。具体的には、取引を自動的に停止させる「キル・スイッチ」使用の有無、その担当者、また、アルゴリズム誤作動で会社に実質的損害を与えた事例や、市場を混乱させた例を、尋ねているのです。

・・・・これだけでも充分過ぎるほどの「関心と監視の対象」ですが、話はここで終わりません。

もう1つの焦点は「暴走アルゴ」として知られるアルゴリズムの誤作動で、大量の売買注文で取引所をまひさせる可能性のある物です。この「クオート・スタッフィング」は、他の投資家を混乱させたり市場取引を歪める可能性があります。FINRAは書簡で、「クオート・スタッフィングやクオート・バースト(爆発)」を防ぐためにどんなリスク管理プログラムをアルゴリズムに組み込んでいるかを、尋ねています。

FINRAはまた、あの「ダーク・プール」と呼ばれる私設取引システムにも監視の目を強めています。この私設取引では売買注文の内容を、驚くべき事に直接の取引関係にない第三者には、開示していません。あまり「ダーク・プール」が巨大化すると、個別の株式などの客観的な相場さえ、誰にも分からなくなる可能性があるのです。案の定FINRAは先々週、各「ダーク・プール」に取引内容の詳細開示を義務付ける計画を承認しています。実施されれば、現在株取引の約15%が行われているとみられる「ダーク・プール」の実態の、今までで最も詳しい解明が可能となります。

・・・・全体的には好ましい動きです。あとは、実行あるのみでしょう。

もちろん日本の株価が不安定なのには、他にも理由があります。特に大きな課題は、せっかく外国人投資家達が買ってくれているのに、日本人がせっせと売り続けている事です。これでは株価は伸び悩みますし、肝心の外国人投資家も、次第に日本株への関心を失い、「本当は何か厄介な裏事情があるのでは?」と疑心暗鬼になり、いつかは逃げ腰になって行く事でしょう。そうならない為の一番の解決策は、実は意外と簡単です。それは、私達の様な普通の日本人が、日本株を買う事です。私自身、日本株投信を通じて買ってはいますが、それなりに気になる業界もあり、日本株についてさらに学べればと考えている状況です。

日本株の最新の状況にご興味がある方には、こちらのイベントがお勧めです。私も出席します。AOIA会員様は、無料でご参加いただけます。

日時 2013年7月26日(金)19時~21時

場所 AOIA虎ノ門校

講師の川北英隆氏は最近、日経電子版の3ページ規模の本格的なインタビュー記事に登場しました。

詳しい情報は、こちらをどうぞ。

http://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=713

ご興味ある方は、こちらまでご相談ください。

TEL. 03-6273-3860 FAX.03-5777-6112 メールアドレスinfo@aoia.co.jp

今回は、以上になります。

【※】当ブログ記事は、AOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


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