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2013年3月7日(金)意外と微妙な今後の米国の原油の増産余力

  • 投稿日:2014年3月7日

こんにちは、AOIAフェローのDataと小勝負です。

昨年末に私は、米国経済をテーマにした本格的なメルマガを書きましたが、そこにも書いていない最近の重要ニュースがありますので、今回要点をご紹介します。

2014年3月7日(金) 「読めば明日の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

米エネルギー情報局(EIA)は2月27日、2013年の米石油生産が25年ぶりの高水準に達したことを明らかにした。

シェールオイルの掘削拡大が背景だが、前途はそう楽観できない。

2013年の生産量は日量約100万バレル増の同746万バレルと、年間としては過去最大の増加を記録。

生産量は1989年以降で最高となった。

2013年12月の精製石油製品の輸出は過去最高の日量330万バレル。

原油・燃料の純輸入は日量510万バレルで、1987年以降で最低だったが、まだ輸入量の方が多い。

日本ではまだあまり報道されていないが、「実は米国のエネルギー産業は掘削コスト高で自立への道のりは険しいのでは?」との見方が、次第に有力になって来ているのだ。

シェールオイルブームを追い風に可能性が高まった米国のエネルギー自立への道のりは、予想よりも困難なものになりそうだ。

メジャー(大手国際石油資本)以外の独立系石油生産会社は今年、掘削投資1.50ドル(約150円)当たり1ドルの利益しか得られない見込みだ。

しかもシェール層での生産は、従来型の生産方法と比較して速いペースで減少している。

国際エネルギー機関(IEA)によると、ノースダコタ州のバッケンシェールでは、日量100万バレルの生産量を維持するためだけに年間2500本もの新設油井が必要となる見通しだが、これらは予想される障害のほんの一部だ。

サンチェス・エナジーは今年、テキサス州南部のイーグルフォードシェールに対して最大6億ドルの投資を計画していて、これは2013年の予想売上高のほぼ2倍の額だ。

同州はノースダコタ州と並んで掘削ブームの中心となり、米国の原油生産は約26年ぶりの高水準に増加した。

同社の2月17日の規制当局への届け出によると、「サンテ・ノース1H」油井では原油の5倍の量の水が抽出された。

実際、掘ってみないとどれくらいの原油やガスが出るか(出ないか)、処理コストがどれくらいかかるかは、まだ誰にも断言できない状況なのだ。

テキサス大学の石油・地質工学部のタッド・パツェック学部長は「われわれはこれまでとは違う世界で生きている。原油を増産するために一層エネルギーと取り組みが必要とされ、コストも高くなるだろう」と述べた。

米国のエネルギーの自給が可能かどうかは資金調達の条件と原油価格がコストをカバーできる水準にあるかによる。

原油相場が1バレル当たり100ドルを上回っていてもシェール層の開発会社の投資ペースは利益を上回っている。

近年、原油価格が奇妙なほど高止まりしているのは、実はシェール開発の資金源確保のためだというのが、有力で説得力がある説だ。

しかも、米国内の鉄道による原油の輸送は、今後は順調に進むとは限らない。

控え目にいっても、人気の米鉄道株には、影響が出そうな「困った話」がある。

米連邦当局は2月25日、鉄道輸送業者に対し、ノースダコタ州のバッケン・シェール鉱区から原油を輸送する際に原油成分を検証するよう求める緊急命令を発布した。

タンク車の爆発を含む一連の事故を受けて、米国当局はバッケン産原油の調査を開始、その結果、今回の命令に至った。

原油は危険物質として扱われるものの、通常は爆発しやすい液体ではない。

事故の原因は通常、線路の問題や機器の不具合が原因で鉄道タンク車が脱線することで起きる。

実際、昨年7月にはカナダのケベック州で、死者が47人も出て町も破壊した大事故が発生したばかりだ。

そして2014年1月の米フィラデルフィア市内ではシカゴ発フィラデルフィア行きの貨物列車が脱線した。

米運輸省は2月25日、「輸送業者はバッケン地区から輸送する原油の成分を分析し、適切な分類がなされているよう検証しなければならない」と、発表した。

当局は原油の沸騰点、発火点に基づき、原油を3種類の「等級」に分類している。

輸送業者は今後、運輸省の命令で燃えやすい区分された原油には最低リスクの等級を適用することはできない。

つまり、それほど頑丈でないタンク車では、こうした原油を事実上輸送できなくなる。

運輸省は命令文の中で、「差し迫った危険」として輸送業界の「危険な慣行」に警告を発した。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の調査では、バッケン産の原油には大量の可燃性ガスが含まれることが判明している。

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今回は、以上になります。

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