人生を豊かにする経済とお金の学校 グローバル資産形成学院

2013年2月4日(月) インフレに強い保険は、果たしてあるのか?

  • 投稿日:2013年2月4日

こんにちは、AOIAコラムニストのDataと小勝負です。日経ヴェリタスの記事などで既に指摘されていますが、あまり真剣に将来のリスクを考えずに日本の長期国債を買い集めている国内大手保険会社の将来が、少し気になって来ています。あなたには初耳の話かもしれませんが、日本の国債も債券の一種で、債券は金利が上がると価格が下がり、持っていると損します。

安倍政権の経済政策「アベノミクス」では、「日銀と協力して年率2%以上のインフレ(物価上昇)」を目指すと、真面目に宣言しています。仮にこれが実現した場合、国債金利は2%以上に上昇し、国債の利払い増加で政府の資金繰りは悪化し、年金・医療・介護などの社会保障に必要なお金が、国債などの政府債務の利払いに消えかねません。その上、特に何の対策も取らずに中長期国債を買い集めた日本の大手保険会社などの財務は、予想外に痛むリスクさえあります。

「読めば資産形成の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

2013年2月4日(月) by Dataと小勝負(AOIAコラムニスト)

保険がインフレ対策に向かない理由は、他にもいろいろとあります・・・

昨年の衆議院選挙前後の安倍総裁の発言を受けての質問だと思われますが、近頃にわかにファイナンシャルプランナー(FP)や保険会社の関係者などに対して、以下の質問をされる方が増えているようですね。

「今後、インフレが起こるかもしれないと考えた時、保険選びは変わってきますか?」

私や弊社社長の中田裕の答えは、昨年同様に「原則的に保険はインフレには弱い」です。

保険がインフレに弱い理由は、少し考えれば意外と簡単です。加入者の万が一の場合や入院時・満期時などに支払われる保険金や給付金は、基本的にインフレになるほど損をする「定額」だからです。

しかも、契約期間は10年単位の長期に及ぶ事が多いので、国内外のインフレ率や金利、株価などの、運用環境の変化による影響にも、弱くなりがちです。

そもそも契約時に「将来所定の条件に該当した場合に支払われる金額が決まっている事」が、保険の長所ですから、メリットとデメリットは表裏一体といってもよいと思います。

とはいえ、「インフレに強い」「インフレ対策も可能」と言われがちな保険もあります。それは、「変額保険」です。

「変額保険」とは、保険料の運用を株式などに資金を投じる投資信託などで行い、運用成績によって保険金額や解約時に払い戻される解約返戻金の額が変動する保険です(保険金の最低保証額は決まっています)。

従って株価が上昇したら、保険金や解約返戻金の額も上昇する事を期待してか、ファイナンシャルプランナーなどで、「インフレも視野に入れて変額保険に加入している」といった発言をする方が、意外といます。

あまり知られていませんが、日本のファイナンシャルプランナー(FP)の多くは、意外と国内外の経済・金融・投資の世界に詳しくはありません。実際、勉強のために弊社で学ばれて、「経済・金融・投資の勉強を今後も続ける必要がある事がよく分かった」と話される方も、少なくはありません。「変額保険」に対する私の評価は概ね、「インフレに対応できる可能性もある保険」です。

たとえば、ソニー生命の「変額終身保険」では、運用の選択肢が8つあります(その中から1つか複数を選べます)。もちろん株式に投資するコースもありますが、債券に投資して安定した成果を目指すコースもあります。後者のみを選んだ場合は、インフレには弱いはずです。それ以前に、世界的に「債券バブル」の終わりが見えた現在、債券に投資する保険などの金融商品を選ぶこと自体が、決してお得ではありません・・・・・。

「債券バブル」とは、簡単に説明すると、債券のリスクの割に今後期待できる利回りが下がり過ぎ、価格が上がり過ぎた状況の事です。このバブルが崩壊した場合、保有者の多くは損します。すでに債券からお金を引き出す動きは活発化しつつあります。国内投資信託(投信)業界ではしばしば半歩遅れの行動をすることで有名な「さわかみ投信」さえもが、「今年は債券から株式に資金シフトが起きそうだ」と話している有様です。

また、株式中心の運用を選択したとしても、物価上昇に運用成績が「必ず連動する」わけではありません。

投資の世界で「必ずこうなる」という展開は、滅多にありません。そもそもまともなプロの世界では「必ず儲かる」とは、言ってはいけない事になっています。

たとえば、円安が進んで原料の輸入価格などが上がり販売価格に上乗せされた場合は消費が不振になり、企業の業績悪化から株価が下がることも、あり得ます。

さらに物価の上昇などが株価に反映されるまでに、時間差(タイムラグ)が生じることがあっても、不思議ではありません。

こうした理由から、変額保険がインフレに強いと考えられる一面が認められるとしても、インフレ局面における保険金受取時や中途解約時に、運用成績が好調であるとは限らないと思うのは、私だけではないはずです。

では、どうしたらいいのでしょうか?私はやはり掛け捨ての保険に使うお金を、必要最小限にすることが重要だと考えます。弊社のビジネスとは直接関係はありませんが、保険の見直しも「立派な投資活動」だと、私自身は考えています。

保険はコストとパフォーマンスの関係が不透明(不安定)で、長期間に渡り数百万円以上のまとまった資金が拘束される、意外と不便な金融商品です。今後のあなたの状況の変化に対応できるように自由に使えるお金を蓄えるには、利用は控え目にした方が良いでしょう。

この事は、日経電子版で保険関係の良質な記事を量産し、私が保険について判断する際に最近注目している保険コンサルタントの後田亨(うしろだ・とおる)氏も、繰り返し強調している事です。

まずは、加入時から満期まで定額の保障がある「定期保険」に加入し、物価が安定気味だと判断したら、子供の成長などに合わせて保険金額を減額していくと、良いのではないでしょうか?

保険に必要以上のお金をかけなくなった場合、あなたはご自分のお金を自由に「守り育てる」チャンスを手に入れる事が出来ます。保険の加入にも通じる「守り育てる」感覚がある方は、本来投資(資産形成)にはかなり向いています。また、よく調べれば意外と良質な金融商品が多い事も、事実です。ただ困ったことに、日本と世界の経済・金融・投資の世界は驚くほど広大で、誰にとっても片手間で要点を学び切れるものではありません。

幸い、弊社社長の中田裕氏は、この世界で30年近いプロとしての経験があり、かなり真面目に日本の投資(教育)業界を改善したいと考えていて、現在会員を募集中です。

日本と世界の経済について学び、将来自分の資産を「守り育てたい」方は、こちらをどうぞ。

投資教育業界ではいまどき珍しいほど真面目な社長が、登場します。

無料動画もありますので、ご覧になりたい方はこちらをどうぞ。

http://www.aoia.co.jp/academy_practice.html

何か疑問点があれば、こちらまでお問い合わせください。

info@aoia.co.jp,

または

03-6273-3860

今回は、以上になります。

【※】当ブログ記事は、AOIA 株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、あくまでもAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。



  • グローバル資産形成学院WEBキャンパス開校 ネットで学べるオンライン講座
  • WEBキャンパスで開催中の講座はこちら
  • WEBキャンパス会員登録はこちら
  • 資産形成力要請コース