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2013年2月13日(水) 躍進するタイの近未来のリスク「王位継承問題」と、東南アジアで急成長中の大国フィリピンについて(下)

  • 投稿日:2013年2月13日

こんにちは。昨年から「フィリピンが近いうちに化けて注目される」と何度も主張し、概ね期待通りの展開となりご機嫌な、AOIAコラムニストのDataと小勝負です。

フィリピンは昨年七~九月には年率七・一%もの経済成長を記録し、バリサカン国家経済開発長官は、一二年通年の成長率が六・五%前後になるとの見通しを示しました。実はこの成長率は、インドを上回り、近年の好調ぶりが注目されているインドネシアにほぼ匹敵し、中国に迫るほどのレベルです。こうした成長加速でフィリピンの株式市場は活況を呈し、昨年はもちろん今年に入ってからも過去最高値を、何度も更新し続けています。

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2013年2月13日(水) by Dataと小勝負(AOIAコラムニスト)


フィリピンの予想外の高成長を主に支えているのも、インドネシアと同様に個人消費です。フィリピンでは高価格品とみなされていた液晶テレビは昨年、前年度比六〇%増も多く売れ、自動車販売も過去最高を記録しました。首都マニラ近郊はじめ各地で住宅ブームが続いており、月間の住宅着工件数は安定して十万件を超えています(日本を軽く超えています!)。

こうした好調な消費を支えているのは、国内外の雇用です。国内ではコールセンターやデータ入力、帳票処理などのビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)が拡大。国外では北米、中東、日本などで働く労働者からの送金が伸び続けているためです。


BPOはかつてインドが英語圏の需要を独占していました。しかし過去十年間、フィリピンがライバルとして急成長しています。フィリピンは憲法で公用語をフィリピン語(タガログ語)と英語に定めており、英語を話す人口は米国、インドに次いで多いといわれ、何と本家の英国をも上回ります。フィリピン英語は発音、文法に難ありとされているものの、インド英語よりはましとの見方が多く、多くの米国企業はコールセンターをマニラ首都圏やセブなどに移しています。BPO全体の雇用者数はすでに百万人近くにまで膨れ上がり、売上高は百二十億ドルにも達していて、さらなる成長を続けています。


海外で主にサービス業などで働くフィリピン人は、同行する家族も含めるとおよそ九百万人と、全人口の一〇%近くにも達していて、外国で働く労働者からの送金は、一一年には二〇一億ドルにも上っています。欧州危機などで昨年は確かに打撃を受けましたが、海外からの送金額は増加傾向を維持しています。

フィリピン経済は電子・電機産業など輸出型製造業もあるものの、規模はそれほど大きくありません。その中でBPO、海外への労働者派遣という世界から仕事を請け負う産業を経済成長のテコにしている点が、アジアでも目新しく、特徴的です。

タイが製造業主導型・輸出主導型の経済構造を色濃く残しているとすれば、フィリピンは逆にサービス業主導型・内需依存型の経済構造に近く、まさに好対照です。近年の経済成長率も実はタイを上回り2008年のリーマン・ショック直後にもプラス成長を続け、なかなか興味深い展開です。

年内にも人口1億人を超えると見られるこの「かつてのアジアの経済大国」は、近年明るいニュースが続出しています。着実に改善する内戦などの治安問題、減少傾向の汚職、整備が続くインフラ、強化された政府の税収、急増する外貨準備高、そして早ければ年内にあるとも言われる「国家格付けの投資適格への格上げ」。

これだけ見れば、一見ほぼ完ぺきな「成長ストーリーです。」その一方で、カトリック信者が大多数のお国柄で原則避妊をしないため、年率の人口増加率が2%近くにも達し、経済成長の割には貧困層が減らず、自動車産業などの製造業が経済規模や人口の割には弱体であるなどの、課題も明確です。

個人的には数年単位でみれば楽観視し、それ以降はやや慎重に見ていますが、

国王崩御による王位承継問題で社会が一時的に不安定化しそうなタイや、国際収支が赤字化し通貨ルピアが弱含みなインドネシアなどと比べると、安心できる面もあります。ASEAN諸国への投資をお考えの方は、フィリピンという古くて新しい隣人を一度丁寧に観察し比較検討される事を、私はお勧めします。

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