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2013年1月18日(金) 最近の日本株ブームの真相とは?

  • 投稿日:2013年1月18日

こんにちは、Dataと小勝負です。今回は、意外と正体が分かりにくい最近の日本株ブームの真相について、考えてみましょう。実は結構奥が深くて面白い話なのです。

「読めば資産形成の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

2013年1月18日(金) by Dataと小勝負(AOIAコラムニスト)

まずは、前提条件としての為替相場の変化について、確認しましょう

昨年10月から2013年1月半ばにかけての日本円の低下は見事なもので、概ね1ドル78円台から88円近くまで順調に下落しました。ロイターニュースによると、2012年の日本円の年間下落率は、対ドルで11%、対ユーロ15%に上ります。

ご覧に様に、通貨の実力を表すとされる実効為替レートの推移を見ても、大幅な円安傾向です。

出所:ロイターサイト http://jp.reuters.com/investing/currencies

為替レートの急変は既に世界規模で各国の企業競争力に影響を与えつつあり、自動車業界の銘柄では「トヨタ・日産・ホンダが買い」で、「現代自動車は売り」といった動きも出始めています。

メリルリンチ日本証券の藤田昇悟チーフ債券ストラテジストは、「2013年に20兆円程度の追加緩和を実施した場合、90円程度まで円安が進む可能性がある」と主張していて、現在は確かにそれに近い水準にあります。

また円高が再燃するのは、日本の政策への期待がはげ落ちた時かも知れません。「安倍首相が指示した政府・日銀による外債購入ファンドは、米国の理解が得られず実現が難しい」(SMBC日興証券の野地慎・為替ストラテジスト)。政策が看板倒れになったと投機筋が判断すれば、円売りを反転させる可能性があります。

欧州では13年9月にドイツの総選挙があります。南欧諸国への財政支援に批判的な声が強まった場合、欧州の危機対応の足並みが乱れ、結果的に円買いが再び活発になる懸念も残っています。・・・・この様に、為替の世界は一筋縄では行きません。

円・ドル・ユーロ、そろって下落 資金は高金利通貨へ流れる

投資家がリスクをとる姿勢を強めたことで、新興国通貨に対し売られました。全通貨に対する為替変動を総合した実効為替レート(日経通貨インデックス)で下落率が最も大きいのは円で、11年末水準から約10%下がりました。次いでドルが2%、ユーロが0.2%の下落率でした。

資金が向かった先は、危機時に売り込まれていた新興国通貨です。実効レートの上昇率トップは韓国ウォンで約7%。メキシコペソ(6%)、ニュージーランドドル(5%)などが続きます。いずれも高金利がマネーを引き付けました。

この結果、日本円は昨年秋以降に他の主要通貨に対して大バーゲンセールとなり、「輸出が楽になり景気が回復し株価も上昇するだろう」との期待先行の大型輸出株ブームが起こり、株価回復を先導しました。

余談ですが、2013年の逆張り投資先で一番人気なのは、日本株です。あくまでも「逆張り」な人気だという事は、お忘れなく。何かあれば逃げ足が速そうな資金源に、支えられています。

という事は・・・ブームだからではなく、「業績に今後伸び代がある割には割安な銘柄」あたりを探すのが、無難でしょう。実は誰でも知っている主要自動車メーカーの中にさえ、まだその候補があるらしいので、近いうちに有料会員様向けのメルマガで軽くご紹介する予定です。まさかあそこが残っていたとは・・・やや驚きです♪

日本株の最近の動きと今後の見通し

2012年12月29日の日経朝刊1面には、以下の見出しが躍っていました。

「日経平均、2012年は23%上昇 7年ぶり大きさ 最終日も高値更新 」

2012年最後の取引となった28日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比72円20銭(0.70%)高の1万0395円18銭で終了し、今年の最高値を付けました。年間では23%も上昇し、上昇率は05年の40%以来、7年ぶりの大きさとなりました。安倍政権の脱デフレ政策への期待から、海外投資家の買いが膨らんだためです。

日経平均が取引最終日に高値で終えるのはIT(情報技術)バブル期の1999年以来、13年ぶりの事です。その前は日経平均が史上最高値をつけた1989年で、いずれも相場が活況でした。

2013年の日本株の相場を考える際には、実はやや意外な注意点があります。輸出企業の為替予約の関係で、日本企業の業績で円高是正の効果が明確に表れるのは、来期(2014年3月期)になってからなのです。

足元の1~3月には、昨年秋口からの輸出と生産の不振などで、ぱっとしない第3四半期決算や通期見通しの発表が相次ぐ可能性があり、春先頃に相場はいったん調整場面を迎えてもおかしくないとの見方も、有力です。

より基本的な注意点は、現在の日本株ブームは円安ドル高という「為替の変動」と、日本の新政権の「経済・金融対策」に対するやや過剰な「漠然とした期待感」が色濃く反映された、半ば「他力本願的な物」だという事です。

米国でこれからも続きそうな「財政の崖」問題を発端とした経済や為替の変動や、国内の政治状況や経済・財政・金融政策の動向によっては、比較的短期間にこのブームが一度終わる可能性は、無視できません。

米国の「財政の崖」と政府債務の法定上限引き上げという2つの問題が解決すると、外国人投資家の関心が米国株に回帰し、日本株が下落する可能性もあります。

また、やや意外ですが、最近まで日本株を売って利益確定を優先してきた国内投資家たちが、上昇を続ける株価にしびれを切らして買い越しに転じる時も、要注意です。日本株売買の主体である(短期的な売買による利益優先の)外国人投資家が利食い売りに出て、日本株を売り越しに転じて結果的に株価が下落する可能性があるのです。この様に、やや不安定な現在の日本株ブームの一面を、著名な経済ジャーナリストの西野武彦氏などが、既に指摘しています。

日本株にご興味のある方は、購入を検討されている銘柄の昨年秋までの株価や業績などを、いま一度丁寧に確認される事を、お勧めします。何か違和感があるなら、他のものと比べると良いでしょう。「にわかブーム」にはどこか「落とし穴」がある可能性は、意外と高そうです。

今週のブログ3個は、実は今年最初の有料会員様向けのメルマガの要点の一部を再編集したものです。本物のメルマガの内容はもちろん、更に充実しています。

ざっと要点をご紹介すると・・・・

1、米国の財政の崖問題の現状と今後の見通しについて

2、2012年の主要国・地域の経済動向と2013年の見通しについて 大化けしそうな某新興国とは

3、2012年の主要通貨の相場の変動について 円相場はいずれ反発しそうです

4、2012年の主要株式市場の株価の動向と2013年の見通し 意外な結果に驚きです

日米欧の政治・経済情勢の変動等を引き金に、年内に一波乱あるかもしれません

実は今春に新規募集予定の有料会員様は、応相談とはなりますが、私がこれまでに作成したメルマガのバックナンバー購読のチャンスもあります。

特に某人気実力派投信を中心とした一連の投信関連のコラム・レポート群や、日本の財政・経済・年金関係のコンテンツなどは、大手メディアよりも一足早く世の中の要点や、お得で実用的な情報を紹介して来た自信作です。ご興味ある方は、こちらまでお問い合わせください。

info@aoia.co.jp,

または

03-6273-3860

有料会員様は、弊社自慢のコースの「AOIAアカデミー」にも、ご参加いただけます。結構経済・金融・投資の勉強になるので、東京校のクラスには、私も毎回出席する予定です。

席に限りはございますが、無料ガイダンスも、ご用意しております。

http://www.aoia.co.jp/academy.html

今回は、以上になります。

【※】当ブログ記事は、AOIA 株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、あくまでもAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


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