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2013年1月14日(月) 最近まで好成績だった債券と金への投資を、どう考えるか?

  • 投稿日:2013年1月14日

こんにちは、Dataと小勝負です。今回は、昨年から今年にかけての、日本と世界の債券と金のマーケットの要点などを振り返りつつ、今後の見通しをご一緒に考えてみましょう。実はこれは、有料会員限定のメルマガのハイライト記事のひとつを再編集した、自信作です。

「読めば資産形成の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

2013年1月14日(月) by Dataと小勝負(AOIAコラムニスト)

最近、バロンズの記事「2013年は株式の年か?‐ヘッジファンド展開予想」を読んでいたら、なかなか興味深い事を書いていました。要点は、(為替や財政の崖などの影響もありそうですが、)「経済環境は株式にとっては追い風」です。

過去3年間の平均的な株式ヘッジファンドの年間リターンはわずか3.42%で、7.59%という債券ファンドの平均リターンの半分にも及びませんでした。その結果、2012年1月から9月末までの間に、株式ヘッジファンドからは94億8000万ドルの資金が流出し、債券ヘッジファンドには349億3000万ドルもの資金が流入しました。

債券利回りはこれ以上絞り取ることすらできない状況です。そろそろ「債券より株式」へ人気が移り始めていて、今後の価格や需給バランスにも、じわじわと影響を与えそうです。

・・・・債券は金利(利回り)と価格が逆の動きをします。昨年は世界的に債券の人気が急上昇し、いわゆるハイ・イールド債(投資不適格クラスの債券)でも金利が急低下する「債券バブル」までありましたが、そろそろ限界も見えて来ました。

調査会社のディーロジックによれば、米国では2012年1月1日から12月27日までの間に、投資不適格の格付けを持つ企業は、実に3559億5000万ドルもの資金調達を行いましたが、2008年の金融危機前の3年間は、年平均で1445億ドルに過ぎませんでした。

・・・・バブルかも知れませんね。いわゆる「ハイ・イールド債(格付けが低い代わりに利回りが高い債券)」は、投資信託(ファンド)経由のものも含めて多くの日本の個人投資家の方たちも持っていますが、米国の「財政の崖」問題の解決が現在の様に長引いている間は、やや不安定な状況が続く可能性もありそうです。あまり深入りしない方がよいでしょう。

今までは、金利低下に伴い債券の価格が順調に上昇し、債券に投資する投資信託は好成績の物が量産されて来ましたが、今後はそれほど期待できそうにはありません。実際、国内投資の世界では半歩遅れが目立つあの「さわかみ投信」さえもが、「2013年は債券投信から株式投信に資金が移動しそうだ」と、言い始めている有様です。

債券の金利が上昇すると、価格は低下し、その債券に投資している投資信託などの価値も、そのぶん低下します。

楽観論に対するリスク

株式の楽観シナリオに対する1つのリスクは、投資家が債券から急速に逃避し、金利が急上昇する事です。これによって経済成長は阻まれ、FRBが緩和的な金融政策(低金利)の維持を強いられる可能性があります。

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのヘッジファンド配分調査部門の責任者であるリック・トーマス氏は、債券価格は予想以上に急落し得ると、警告しています。

その理由は、バランスシート(≒金融機関の財務)の望まないリスクを削減し、より厳格な新自己資本条件を達成するために、銀行が自己勘定(取引)によるトレーディング部門を大規模に閉鎖した今となっては、債券の買い手となる可能性のある投資家が、以前よりは大幅に減っているためです。一般的なイメージとは裏腹に、債券は安全とは限らないのです。投信も含めて債券一本やりの投資は、そろそろ終わらせた方がよい時期でしょう。

まだ国内の一般メディアではそれほど報道されていない、重要情報です。こうした情報は、ブルームバーグやバロンズなどの投資家向けの専用メディアでは、結構頻繁に飛び交っています。投資の世界で成功したいのなら、まずこういったニュースを確認するのが近道です。

金も、微妙な状況下にあります。

現在の様に米国などの金利が上昇傾向になると、金価格にとっては逆風となりがちです。金利が付かない金にとって、預貯金や債券などににつく金利は、ライバルだからです。金利が上昇するほど、ドル建ての金価格は低下しやすくなります。確かに今月は円表示みると金価格は上昇傾向ですが、これはドル建てでみた金価格の下落率よりも、円安ドル高のスピードの方が速いためで、一時的な高騰で終わる可能性は、決して低くはありません。実際、私が金価格の推移や需給バランスなどを考える際に参考にしている、影響力があるマーケットアナリスト の豊島逸夫氏も、同様の見解です。

年内の金価格は概ね大荒れはせず、円安が進行すれば円建てでは一定の価格上昇が見込めるとの見方が最近までは有力でしたが、「(来年は)金利上昇圧力が世界的に高まり結果的に金価格は弱含むのでは?」との見方が、台頭しつつあります。世界的な需要も低下傾向です。

債券と金は、年内に利益確定をじわじわと進めると、安心です。

出所:田中貴金属工業株式会社のホームページ

http://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/d-gold.php

やや短期的な利益を狙いたい方は、日本株投資にも目を向けると良いでしょうが、企業決算や国内金利、円相場、米国の「財政の崖」問題の推移などによっては、今年の春から夏にかけて、ひと波乱あるかもしれません。

債券と金、株式と為替について、効率的により本格的に学びたい方は、こちらもどうぞ。

結構勉強になるので、東京校のクラスには、私も毎回出席する予定です。

席に限りはございますが、無料ガイダンスも、もちろんあります。

http://www.aoia.co.jp/academy.html

何か疑問点があれば、こちらまでお気軽にお問い合わせください。

info@aoia.co.jp,

または

03-6273-3860

今回は、以上になります。

次回は、米国の「財政の崖」問題の要点と今後の見通しが、テーマです。

【※】当ブログ記事は、AOIA 株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、あくまでもAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


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