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2012年9月28日(金) 直販投信で運用成績が最も不調だったのはあの「さわかみ投信」、好調だったのは・・・(上)

  • 投稿日:2012年9月28日

直販投信で運用成績が最も不調だったのはあの「さわかみ投信」、好調だったのは・・・(上)

「読めば資産形成の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

2012928日(金)by Dataと小勝負(AOIAアナリスト)

こんにちは、Dataと小勝負です。本日の私は、ご機嫌です。

「ひふみ投信」を個人的にすっかり気に入ってしまい、大型レポート(書評・コラムを含む)を4回に渡って書き、弊社代表の中田裕氏からも「気に入り過ぎだ」といわれる始末でしたが、何ともうれしいニュースが飛び込んできました。

2012926日の日経朝刊M&Iの2面に、「直販投信コツコツと 運用期限設けず長期保有向き 独自の理念、実績も確認」という名前の記事によると、日本の直販投信業界では、「ひふみ投信」が特に好成績だったのです。

ブログという媒体なので、原則的には特定の金融商品の詳しい紹介は控えていますが、今後のあなたの資産形成・運用の参考にもなりそうなので、今回は例外的にやや踏み込んでご紹介させて頂きます。

「直販投信」とは、運用会社が証券会社などを通さずに投資家に直接販売する投資信託の、一般的な名前です。投資信託ごとの独自の運用理念や長期保有向けの商品性などが特徴ですが、証券会社や銀行などを通じて購入する通常の投資信託と違い、販売手数料が存在しない点も、魅力です。そんな直販投信業界の魅力と課題を、ご紹介いたします。

直販投信業界を構成する運用会社は、現在8社あります。比較的有名な「さわかみ投信」の他にも、「ありがとう投信」、「セゾン投信」、「クローバーアセットマネジメント」、『「ひふみ投信」を運用するレオス・キャピタル・ワークス』、「ユニオン投信」、「コモンズ投信」、「鎌倉投信」があります。

規模が圧倒的に大きいのは2000億円弱の残高を誇るさわかみ投信ですが、過去6か月間、1年間、3年間の運用成績は、実は最も不調でマイマス続きです。次に残高が大きいセゾン投信はおよそ517億円の残高がありますが、過去6か月間の運用成績はマイナスです。他の6つの投資信託は残高がすべて100億円に満たない規模ですが、実はその中に直販投資業界では最高の運用成績の新興の「ひふみ投信」があります。過去6か月間、1年間、3年間の運用成績はすべてプラスで、運用成績は直販投信業界では最も好調。既に弊社AOIAの会員の方にも、購入者が存在します。

以下は、主な直販投信の要点です。

出典:日本経済新聞 2012年9月26日 朝刊M&I 2面

※残高と騰落率は2012年8月末時点のデータ

主な直販投信運用会社と投信の概要


直販投信の代表格は、さわかみ投信が1999年に設定した「さわかみファンド」です。その後、2000年代に相次ぎ直販投信が登場し、新しい業界として確立されつつあります。

さわかみ投信の沢上篤人会長は「個人投資家が長期に資産形成するのに最適な投信がなかったため、自ら立ち上げた」と話しています。07年に運用を始めたセゾン投信の中野晴啓社長も「短期志向で販売会社を重視する姿勢が目立つ既存の投信に対する問題意識が原点にある」と語っています。それだけに、直販投信は長期保有しやすい商品設計になっています。

一般の投信は運用期間を5年や10年など限定するものが増えていますが、直販投信は基本的に運用の期限を設けていません。それなりに、運用会社側に現在の投資信託を続けられる実力と覚悟がないと、なかなかできない事です。また、手数料の割安さも魅力です。

投信評価会社のモーニングスターによると、投資信託の主力の公募追加型投信の販売手数料は平均で購入額の2.75%まで増加しましたが、直販投信は販売手数料を取りません。その分、実際の運用(投資)に回せる資金が多いため、スタートラインから有利です。

信託報酬を抑える

個人投資家などの長期保有を前提とした商品設計のため、投資家が毎年負担する信託報酬なども、抑え気味です。レオス・キャピタルワークスが運用するひふみ投信では、一定額を5年間保有した投資家などに、手数料の一部を還元する仕組みもあります。

「結い2101」を運用する鎌倉投信は、投資先の工場見学ツアーが人気イベントに

主な直販投信は毎月、定額を積み立てで購入できます。この方法だと自動的に、株価などが割安な時にまとめ買いでき、割高な時には購入数を抑えられ、結果的に購入単価が安く抑えられるお得な「ドルコスト平均法」での購入が、可能になります。

その結果、中には定額積み立ての顧客が6~7割という投信もあります。長期運用という理念に共感して購入する投資家が多いこともあり、資金が毎月流入し、残高が順調に増加中の投信も、少なくはありません。多産多死でじり貧の投資信託が多過ぎる日本の投資信託業界では珍しく、健全な部類に属します。

ファンド側にも、資金流入が安定すると計画的な運用ができ「資産配分を保ちやすい」(鎌倉投信の鎌田恭幸社長)という利点もあり、購入者(投資家)にも運用会社も側にも、メリットがあります。

今回は、以上になります。

101日(月)に公開予定の次回は、直販投信の魅力と課題について、更に深堀りします。

【※】当ブログ記事は、AOIA 株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


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