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2012年9月19日(水)良質な投資信託の見分け方の要点について

  • 投稿日:2012年9月19日
「読めば資産形成の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」
2012年9月19日(水)by Dataと小勝負(AOIAアナリスト)
こんにちは、Dataと小勝負です。今回のテーマは、あなたも何かと気になっているであろう、良質な投資信託の見分け方の要点です。私自身が執筆した双子の大型コラムで、既に日本の投資信託業界についてはそれなりに本格的かつ総合的に要点を紹介済みですが、今回は弊社AOIAの主力コンテンツ「AOIAアカデミー」で、投資信託をどの様に説明しているかのさわりの部分を中心に、ご紹介します。
質問1 銀行の営業マンがあなたの家を訪問。「米国ハイ・イールド債オープン(通貨選択型)」という投資信託を売り込みに来ました。添付資料を読んで、あなたが感じた事を、率直に述べてください。」
受講者の回答
1、「売り込みに来た物は大体、あまり良くない金融商品の様な気がする」
概ね当たりです。本当に良いものは、金融機関が特に宣伝しなくても勝手に売れます。
証券会社などで買う時も、自分で細かく希望する条件を言わないと、外ればかりを紹
介されるカモに、あなたもなってしまいます。
2、『「ハイ・イールド債」とは、高金利の代わりに発行体が投資不適格ないわゆる「ジャ
ンク債」の事です。』好景気ならともかく、不景気だとハイリスクの可能性有りです。
3、「(通貨選択型)とあるが、通貨は資源国・新興国関係が多い。ノンデリバラブル・
フォワード(NDF)取引などのあまり知られていない取引に余計なコストもかかる。
為替リスクは自己負担で、結局は高コスト。」・・・・・皆さん、結構大人です。
質問2
「この投資信託の購入を考えるなら、あなたが最も関心を持ったのは、どの部分ですか?」
受講者の回答
1、「資源国・新興国の通貨なので、上がる時は上がりそう。」
ただ基本的には、通貨が割高な時が、この手の金融商品の販売時です。現地通貨で見ると確かに高金利の物が目立ちますが、為替下落リスクは意外と高めのものが多いので、もし買うのなら利幅は大目に確保しましょう。
2、「投資するとしても、せいぜい数十万円までかしら。まあ勉強のつもりで。」
質問3 「どの様な点が明確になれば、あなたはこの投資信託に投資しますか?あるいは見
送りますか?」
※受講者の多くは購入には慎重な姿勢 ・・・・良い傾向です。
「総合的なコストとリスクが(ある程度以上)分かればOK。」
※投資信託を含めた金融商品は、シンプルな仕組みのものほど低コストで利益が得やすく、流動性(≒換金のしやすさ)も確保しやすい傾向が、明らかにあります。
※損した場合、早ければ半年後には、金融機関から次の金融商品を紹介されます。過去1
0年間増加傾向にある販売手数料目当てで。・・これが現実です。金融機関は大儲けです。
質問4 「投資信託をはじめとする、第三者に投資の運用を委託する場合に、必要なチェ
ックポイントは、何ですか?
受講者の回答
1、「各種経費を除いた、実質的な利回り。
2、『(基準価格《投信の時価=(純資産総額÷全口数)》の下落も含む、実質的な全ての投
資にかかるコスト。』・・・・実はこれが非常に大事です。投資に回せるお金は、コス
トを引いた後のお金だからです
3、「商品の内容を本当に理解できているか?(金額が妥当か? 投資に失敗してその分のお金をを失っても困らないか?)。」販売業者や運用対象者も含めて、内容が理解できない金融商品は、基本的には買わない方が安全です。
投資信託を選ぶ際の注意点
1、規模が数十億円を割ると、流動性(≒換金のしやすさ)が低下するものが増える。
2、透明性(商品内容の分かりやすさ)
投資信託によってかなり違います。投資のコストやリスクの判断にも関わります。
3、コスト 下がる程、投資家には有利な状況で、実はこれが最優先項目です。
複雑な金融商品ほど、見えない部分も含めてコストがかかっています。ひどいものだ
と初年度に最大で10%近いお金が各種コストで消え、その分基準価格(投信の時価)
が下がる場合もあります。株式などと同様に、同じ投信でも、どの金融機関から買う
かで、実はコストが結構違ったりします。
4、失敗の原因の半数以上は、運用管理上の問題です。
オペレーショナルリスク(業務遂行リスク)やテロなどを含みます。
解釈面も含めたルールを無視した運用で、大損したものが意外と目立ちます。
人気商品化して資金量が増えるほど、実は運用が次第に苦しくなります・・・。
投資妙味が今ひとつの株式も買わざるを得なくなり、不調な東証株価指数などに振り回されやすくなりがちなどの、分かりやすい理由の為です。
5、人気ファンドの成績が良いとは限りません。特に日本では逆のケースが目立ち、むしろ小ぶりで知名度が低いファンドの方が「当たり」のケースが、意外と目立ちます。
※AOIAアカデミーの特別資料や私の投信関係のコラムで実例を豊富に紹介済です。
6、過去の運用実績だけで単純に将来の期待収益率(リターン)を計算してしまう。
過去の運用成績が将来を保証しない事は、ほぼすべての金融商品の販売用資料にも書
いてあります。実際、常に好成績な投資信託は、稀です。複数の選択肢があると良い
でしょう。
不正な運用に遭わない為には、どうすれば良いか?
1、 投資に対する確かな知識や常識を持つ。監査法人や格付け会社も当然確認する。
2、 監査法人等の第三者や他の投資家の見解に、過度に依存するのは危険。
最重要情報のNAV`S(ファンド純資産価値)は、本当に運用会社と独立した組織が計算したか? 計算の根拠となる情報をどこから得ているか?その水準は妥当か?
3、運用会社の身元調査を行う 個人投資家のみではやや困難です。
※ダメな運用会社は、「運用担当者の金遣いが荒く遊び好き」「関係者が運用成績の話ばかりして、運用姿勢や哲学を語らない」などの、共通点があります。
4、全体を通じて必ず確認すべきとこは、「投資で取っているリスク」「投資にかかるコスト」「実際に獲得しているリターン」です。

ファンドの危険信号。これがあれば去りましょう。
1、 ファンド・マネジャーなどの運用の主要メンバーが抜けた(辞めた)。
少なくても一時的には運用や成績が不安定化し、最悪の場合は大幅に悪化します。
2、売り手と買い手の間などに、利害対立がある。
自社で組成した金融商品の販売や、ブローカー(販売代理会社・人)とファンド会社の間のキックバック(私的利益配分)などの、不透明な取引がある。
3、 急拡大して管理が甘くなった。・・・そして、偽りの好成績を上げて大損したりします。
4、 「証券化商品」などの流動性が低い資産で運用していて、適切な価格が計算できない可能性がある。

その他の主な実用情報
1、 投資信託の財務状況を確認するには、ホームページで必ず紹介されている請求目論見書を取り寄せて確認すると、踏み込んだ内容が分かります。決算書も重要で、例えば毎月分配型投資信託なら、分配準備金の金額が重要です。
2、 米国の優良投資信託(ファンド)は、日本語版のモーニングスターでは検索できないケースがありますが、英語版ならできたりします。ただし、専門分野のハイレベルな英語力が問われ、私にとってもハードルは高めです。
今回は、以上になります。

更に詳しい情報は、弊社の主力コンテンツ「AOIAアカデミー」か、私が作成済みの双
子のコラム「日本の投資信託の課題とあるべき姿を考える(上)(下)」 by Dataと
小勝負」をどうぞ。どちらも実用的で本格的な内容です。
「AOIAアカデミー」のスケジュールは、無料ガイダンスも含めて、こちらをご参照ください。http://www.aoia.co.jp/

参考資料として、私が執筆してAOIAホームページで無料公開中の双子の大型コラム
「AIJ投資顧問問題を考える1,2」をご紹介いたします。お読みになりたい方は、こちらもどうぞ。事件
当時の主な報道の要点がほぼ分かる、力作です。

【※】当ブログ記事は、AOIA 株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。

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