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2012年10月17日(水)銀行で買える保険が中途半端な金融商品である理由とは?(下)

  • 投稿日:2012年10月17日

「読めば資産形成の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

20121017日(水)by Dataと小勝負(AOIAアナリスト)

こんにちは。いつも本音で結構自由に書いている、Dataと小勝負です。

今回は、銀行で売られている保険の課題について、更に深堀りして考えてみます。

繰り返しになりますが、保険は元本保証で金利が付く貯蓄(預貯金)ではありません。基本的には、あまり「投資妙味」がない金融商品です。支払う保険料からは経費や管理

コスト、死亡コスト、金融機関への販売手数料までもが引かれているため、そもそも運用開始時の「投資元本」からして不利です。

一時払い終身保険は、その保険契約の対象である「被保険者」が死亡すると、事前に決められた500万円などの死亡保険金が、契約期間内ならいつでも支払われるというものです。契約時に保険料をまとめて支払うので「一時払い」と呼ばれています。

貯蓄機能もあり契約後に一定期間が過ぎると、途中で解約しても払い込んだ保険料を上回る解約返戻金がもらえる事もあるので、「10年経つと利息がついて定期預金よりおトク」といったセールストークが、頻繁に使われている様です。

しかし、保険料を100万円払っても、全額が運用に回っている訳ではありません。預金金利が低迷する現在、中には1%を超える事もある生命保険の予定利率は一見魅力的に感じますが、前述のように生命保険ならではのコストがかかるため、元本割れ期間が数年間は続きます。

銀行窓口での加入審査は甘いぶん、保険料が高くなる場合が、目立ちます。

同じ一時払い終身保険でも、銀行の窓販商品は誰にでも売りやすくするために、本来なら加入前に行うべき医師の審査や健康状態の告知を簡素化しているものもありますが、これも曲者です。

死亡リスク高い人が加入する可能性もあるため、保険会社が直販するものに比べると最初から保険料が高めで、利回りが期待できる貯蓄のメリットも薄くなります。健康なら、銀行で加入すると保険会社で直接加入するよりも損をする可能性も、結構あります。

たとえ「銀行」で販売されていたとしても、一時払い終身保険は、あくまでも一生涯の死亡保障を目的とした保険商品です。預貯金なら預金保険機構の保護制度で、元本1,000万円とその利息分までは、全額保護されます。

一方、保険会社が破綻した場合は、生命保険契約者保護機構により契約自体は確かに補償されますが、保険金などがカットされるリスクがあります。また、破綻はなくとも金利が上昇すると長期間固定金利の保険は、相対的に不利になる事も、充分にあり得ます。

結局、金融機関で買える安全確実な金利目当ての主な金融商品は、預貯金です。

こうしたリスクを知った上で、それに見合うリターン(運用利回り)かどうかを、考える必要があります。「死亡時に指定した受取人に確実に現金が残せるのか」という、本来の目的に立ち返る必要がありそうです。

10年という期間を考えるなら個人向け国債などの選択肢もありますし、既に私が発表済みのブログや有料会員向けのコラムなどでは、更に魅力的な物も、いくつか紹介済みです。

例えば、日本株への投資を繰り返して基準価格(投信の時価)が上昇傾向を続ける「ひふみ投信」や「結い2101(にいちぜろいち)ファンド」などの、投資信託運用会社が直接販売する投資信託の「直販投信」も、興味深い存在です。

以下は、主な直販投信の要点です。

出典:日本経済新聞 2012年9月26日 朝刊M&I 2面

私の参考ブログ 『直販投信で運用成績が最も不調だったのはあの「さわかみ投信」、好調だったのは・・・(上)(下)』

http://www.aoia.co.jp/blog/archives/1669

http://www.aoia.co.jp/blog/archives/1685

今や「ひふみ投信」のライバルの鎌倉投信が運用する「結い2101(にいちぜろいち)ファンド」の最新の基準価格(投信の時価)は、モーニングスターなどで調べられます。

http://www.morningstar.co.jp/FundData/Chart.do?fnc=2010032902

販売会社を通さない直販型の投資信託「結い2101」が堅調です。足元の基準価格は2010年3月の設定時に比べ6%高く、同期間に日経平均株価が20%下落したのと対照的です。長期的な利益成長が期待でき、割安な銘柄に選別投資する戦略が奏功しました。

日経電子版に関連記事があり、URLはこちらです。

http://www.nikkei.com/money/features/26.aspx?g=DGXDASFL270HK_01102012ENB001

なお、投資信託などの多様な金融商品の特徴や魅力、リスクなどを短期間に効率よく学びたい方には、弊社AOIAの主力コンテンツの「AOIAアカデミー」がお勧めです。

無料ガイダンスもありますので、ご興味のある方はこちらもどうぞ。

http://www.aoia.co.jp/

今回は、以上になります。

【※】当ブログ記事は、AOIA 株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


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