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2012年10月15日(月) 銀行で買える保険が中途半端な金融商品である理由とは?(上)

  • 投稿日:2012年10月15日

「読めば資産形成の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

20121015日(月)by Dataと小勝負(AOIAアナリスト)

こんにちは。今日もコツコツと皆さんと同様に、慣れない調査も続けている、Dataと小勝負です。先週は新テーマのJ-REITのレポートを書いたら、代表から「新分野も真面目に丁寧に調べて考えて、価格が下落した理由なども自分なりに見付け、お客さんにも親近感がわく面白いものが出来た」と、今後の励みになるコメントを頂けました。

投資の世界でも、まともな努力は決して無駄ではありません。成功への近道です。

今回はご一緒に、「銀行で販売中の保険の課題」について考えてみましょう。

銀行で売られる保険は貯金ではありません。長期間続く元本割れがリスクです。

金融機関の窓口で保険を販売するいわゆる窓販が好調ですが、「銀行などが売っているのだから、すべてが安全な運用商品のはずだ」と思うのが多数派の日本人の考えがちな事ですが、世の中それほど甘くはありません。

期間によっては少なくても最初の数年間は元本割れになるものが、少なくはありません。

高額な契約の取れる保険は、銀行にとっては貴重な収入源です。

金融機関に資産運用の相談に行くとこんな営業トークを聞かされた方は、いませんか?

実は私も何度かあります。

「金融商品でしたら、一時払い終身保険が人気です。途中で解約すると元本割れになりますが、10年たって解約すると1,000万円が1,050万円になります。現在の定期預金よりもお得ですよ一見有利に思えるかもしれませんが、実は多くの問題を抱えています。

まず、今後金利が上昇しても、年利が平均で0.5%という「超低金利」で我慢するか、我慢できずに解約して、時には元本割れに直面するかという、切実な問題があります。

かつては定期預金ばかりをお勧めしていた金融機関ですが、2001年に保険の取り扱いが一部解禁され、現在は年金保険、医療保険、株式投資信託、株式など、さまざまな金融商品を取り扱うようになっています。個別具体的にこれらの金融商品の魅力とリスクを考える必要が出て来たという点では、金融自由化も結構面倒な一面があります。

しかし、ぼやいても始まりません。理解不足では、あなたも大手金融機関のカモになるかもしれません。実際、国内大手金融機関は、「為替デリバティブ商品」などのよりハイリスクな金融商品を多数販売して財務を改善させた事は、今では結構有名な話です。

ご興味ある方はこちらもどうぞ。弊社AOIAの自己紹介も兼ねた自信作です。

『大手メガバンクでも販売された「為替デリバティブ」商品のリスクとは?(上)(中)(下)』

http://www.aoia.co.jp/blog/archives/867

http://www.aoia.co.jp/blog/archives/873

http://www.aoia.co.jp/blog/archives/878

保険は、一時払い終身保険や個人年金保険などが人気です。このうち個人年金保険は2010年度に、三菱UFJフィナンシャル・グループが約4,300億円、三井住友銀行は1,921億円も販売しています。

金融機関がこうした商品を販売すると、保険会社から手数料として販売額の5%程度が支払われます。この「利幅」は、実は手軽で儲けやすい事で割と有名な、あの投資信託の販売よりも大きいくらいです。1,000万円単位で契約する人が多い事もあり、金融機関は、退職金をもらった人、定期預金が満期を迎えた人達をターゲットにして、それらの受け皿として保険を実に熱心に勧めて来ます。

銀行の商品は「元本保証」? その思い込みが招く保険の悲劇

近年、銀行で「一時払い終身保険」を契約した人からの苦情が増えています。2012年4月に国民生活センター発表の「銀行窓販で勧誘された一時払い終身保険に関するトラブル」によると、07年まで2~3件だった相談件数が、09年21件、11年99件と、激増中です。

出所:国民生活センター 「銀行窓口で勧誘された一時払い終身保険に関するトラブル」

銀行で販売されている一時払い終身保険に関する国民生活センターへの相談の多くは高齢者からのもので、「元本保証で利率がよい商品と説明されて契約したら、一時払い終身保険だった。保険に入ったつもりはなかった」「定期預金だと思っていたのに、解約を申し出たら解約料がかかるといわれて困っている」といった事例が報告されています。

確かにやや強引なセールスや説明不足など銀行側の課題もありますが、残念ながらこうしたトラブルの背景には「銀行に預けたお金は、なんでも元本保証のはず」という消費者の思い込みもあるようです。そうした現状を変えたくて、AOIAは創業されたのです。

今回は、以上になります。

次回は、更にこのテーマを深堀りして考えるとともに、より魅力的と思われる金融商品も、ご紹介いたします。

【※】当ブログ記事は、AOIA 株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


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