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10羽一絡げの愚

  • 投稿日:2010年2月27日

WSJに興味深い記事が掲載されていました。

以下引用いたします。

 

ギリシャの財政危機が、欧州全体に広がる懸念が生じている。だがこの時期、ファンドマネジャーが狙うのはリスク回避ばかりではない。選別投資で、この危機からチャンスを見いだそうとしている。

 一部のファンドマネジャーは、ユーロ安で競争力が増した欧州の輸出企業に飛びついている。また、北欧諸国などユーロと連動していない通貨を持つ国々の企業を投資先に加えたり、世界各地に収入源を持つ大規模な多国籍企業へ投資し続けるファンドマネジャーもいる。

 ほとんどのファンドマネジャーは、ギリシャの財政危機が拡大することを恐れ、ポルトガル、アイルランド、イタリア、スペインといったユーロ圏の国々からの投資を引き揚げている。だがドイツやフランスなどの財政がはるかに健全な国々への投資は継続している。

 「危機は投資のチャンスを生むことが多い」と米投資運用会社フランクリン・リソーシズの投信、テンプルトン・グローバル・エクイティのポートフォリオマネジメント責任者シンディ・スイーティング氏はいう。

 同氏が投資している欧州の多国籍企業は、独シーメンス、独SAP、スペインのテレフォニカなど。また英BP、仏トタル、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル、伊エニなどの石油大手、スイスのノバルティスや英グラクソスミスクラインなどの医薬品大手にも投資している。その多くが配当利回り4%を超える。

 ギリシャが巨額債務の返済資金集めに奔走するなか、ユーロは安値傾向を強めることになるだろう。それはユーロ圏の輸出企業にとって追い風になりやすい、とファースト・グローバル・ファンドとファースト・イーグル・オーバーシーズ・ファンドのポートフォリオマネジャー、アブヘイ・デシュパンデ氏は説明する。ファンドの欧州銘柄のおよそ半分が、仏ソデッソ、独ファイファーバキューム、仏サノフィ・アベンティスなど輸出関連企業の株式だ。

 米投資顧問ハリス・アソシエイツのデビット・ヘロン氏は、ギリシャに直接的なエクスポージャーのない健全な欧州の銀行には価値があると考えている。

 この数週間、同氏はクレディ・スイス・グループの株式を買い増しした。スペインやアイルランドなどへの懸念が広がっているが、投資家はそれらの国がギリシャと同じ状況に陥ると決めつけるべきではないとして、「一般的にそれらの国々をひとくくりにする傾向にあるが、実際はそうではない」と述べた。

  外国株のブローカーディラーである米ユーロ・パシフィック・キャピタル社長のピーター・シフ氏は、米国の景気悪化と米ドル安に対するヘッジを主な目的で欧州に投資してきた。同氏はノルウェーなどの北欧諸国や、スイスといった自国通貨を持つ国々に投資してきた。

 「スイスの強みのひとつは、ギリシャ救済の義務を負っていないことだ」とウィンターグリーン・ファンドのポートフォリオ・マネジャ?、デビット・ウィンターズ氏は言う。同氏は最近、スイスの食品大手ネスレの株式を買い増している。

 一方で欧州株はこのところ値を下げている。通常S&P500種よりも10~20%割安となるDJユーロSTOXX指数は現在、24%のディスカウントで取引されている。さらに下がると予想するジャナス・キャピタル・グループのリサーチアナリスト、ガイ・スコット氏は、「買いの時期を見定めているところだ」と述べる。

 投資家は上場投資信託(ETF)や指数連動型投信を通じて欧州にエクスポージャーを持つことがあるだろう。そうした場合に気をつけなければならないのは、一部の構成銘柄にポジションが集中する可能性だ。片寄ったポジションはポートフォリオのリスクを高める。

 例えば、フランスと英国のMSCI指数は、上位10銘柄で指数全体の時価総額の50%を占める。対照的に、MSCI米国指数は上位10銘柄の割合が18.3%にとどまる。

 

ユーロ加盟国、非加盟国、欧州...いろんな括り方がありますが、一つの個別材料を、ただ単純に他のケースに当て嵌めるのは危険も伴います。混乱期、危機が叫ばれている時こそ、千載一遇のチャンスがあります。

ギリシャより遥かに危機的な財政状況の日本。私は一貫して日本株のインデックス運用に関して悲観的な見解を述べてきておりますが、かといって、全ての企業、株式に弱気というわけではないのです。そもそも投資の基本、醍醐味は個別株投資にあります。企業の事業内容、業績、将来性、経営者等を総合的に判断して、現在の株価が妥当な価格なのか、割安なのか、割高なのかを判断しアクションを決めていく。このプロセスは、全ての投資の基本的かつ必須要件です。

こういう手間暇を惜しみ、結果だけを享受したい人は、それなりのコストを覚悟しなければならないでしょう。

勢いに任せ考えることをやめた時、気が大きくなって恐怖心が薄れた時、往々にして「予期せぬ」

事のせいで、大きな事故、損失に繋がります。10羽一絡げの議論も、ある意味考えることに手を抜いている状態にほかならないのです。

カテゴリーに分類して、分析を進めていく有効性、利便性は疑念の余地はありませんが、マジョリティ-(多数派)の安心が慢心を招き、変化への対応を誤ってしまう。。。

なんだかどこかの国の政治の話になってしまいそうですが^^


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