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(後半)ビル・グロース氏退社! 運用難のPIMCO(ピムコ)で何が起こっているのか?

  • 投稿日:2014年10月1日

このブログは、今週公開のAOIA会員向けニュースレター「週刊先読みダイジェスト第52号」の一部を再編集したもので、2014年9月28日(日)時点の情報をもとにしています。

今回は、『ピムコ(PIMCO)問題』 を手がかりに、債券投資とは何か?金利リスクとはどのようなものかについて、更に深掘りしていきます。

AOIA代表の中田は今年前半に、以下の様な発言をしています。

『個人を中心に債券を満期まで保有するケースがあるが、この場合は発行した組織の経営状態に異変がなければ元本(投資したお金)を失う事はない。』

『しかし債券ファンド(投信)の多くは満期まで債券を持たないため、意外と価格リスクが高い。』

「債券に投資するファンドを買うメリットは、本当にあるのだろうか?」

 

おそらく「類似の事件」は、これから徐々に増えて行きます。

 「債券王が玉座を降ろされた」。26日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が急反発して投資家に安心感を与えたが、債券市場には需給不安という暗雲が広がった。債券運用大手ピムコが共同創業者であるビル・グロス氏の退社を発表したためだ。この日は長期金利が上昇、相場に与えた影響も大きかった。

 ピムコはグロス氏らが1971年に創業。2000年に独保険大手アリアンツの傘下に入った。6月末の運用資産総額は約1兆9700億ドル(約215兆円)。債券が主な運用対象で、巨大運用額を背景に「債券王」の名を欲しいままにした。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが26日にグロス氏の去就を伝えた第一報は、独立系運用会社ジャナス・キャピタル・グループへの移籍。しかし、ピムコが同氏を移籍の前に解任するつもりだったとも報じられ、円満退社ではない様子が浮かび上がる。

ここまで債券王が追い込まれたのはなぜか。ある米国債トレーダーは「著名人でも運用成績がダメなものはダメというのが相場のルール」と突き放す。ピムコの旗艦ファンド「トータル・リターン・ファンド(TRF)」の13年の運用成績はマイナス。結果の出ない運用者に資産を委託する投資家は厳しい。TRFは8月までに16カ月連続で資金が流出し、既に威光はくすみ始めていた。

 成績不振と資金流出の負の連鎖は、ピムコ内の不協和音も強めた。今年1月にはグロス氏と二人三脚で同社を育ててきたモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)の退任を発表。両者の不仲が原因との見方は根強い。最近では米証券取引委員会(SEC)が、ピムコの運用する一部ファンドが運用利回りを意図的に引き上げていた可能性について調査を進めていると報じられた。

そもそもグロス氏はどこで何を間違えたのだろうか。

 グロス氏は9月上旬に公表した「政策通にささぐ」とのリポートで、「(米政策金利が)17年に(中略)市場が予想するよりも大幅に低い2%以下で天井を打つと想定している」と説明した。

 米連邦準備理事会(FRB)が想定する政策金利の水準は3%台後半。市場も徐々に金融政策の引き締め方向を織り込みはじめ、米国の中短期金利は上昇基調にある。現実はグロス氏の想定と逆方向へ進んでいる。グロス氏の退任に伴い、解約を求める投資家に運用資金を返すため「(ピムコが債券の)換金売りを出すのではとの警戒感が高まっている」。

 こうした投資環境の変化も踏まえた上で私は、比較的成果が期待出来る投資方法の一つは「好材料が豊富に発表された直後の(日本)株への投資」だと考え実行中で、今月も続行予定です。当面は米金利に上昇圧力がかかり易いため、日米金利差からドル高円安になり易く、その分、日本株高も期待できそうです。

その一方で、ビル・グロス氏の影響力はまだ債券ファンド業界では残っている様で、今後の大規模な資金移動の可能性が、早くも指摘され始めています。

ファンド調査会社モーニングスターのアナリスト、ビンセント・ルイ氏は26日、ビル・グロス氏がPIMCOを退社したことで、投資家はPIMCOから数千億ドルもの資金を引き揚げ、グロス氏の移籍先であるジャナス・キャピタル・グループに投じる可能性があるとの見方を示した。モーニングスターは、グロス氏退社の影響を見極めつつ、ピムコの親会社である独アリアンツを、見直しにかける意向を示した。

・・・・この様に、この問題は拡大しつつある。

投資家とその希望者の皆さんは、いま一度投資の基本ルールに立ち返って、確認すると良いだろう。

 

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以下は、今週の「週刊先読みダイジェスト第52号」の主なテーマです。

1、中国の鉄鋼需要減少・内需停滞でも人民元が上昇する理由

2、増加中の「負け組投資先」と「ピムコの黄昏」に代表される「金利リスク上昇」

3、最近のマーケット状況と今後の見通し

最近の地政学リスク(国際情勢)についての、4つの要点も確認します。

今回は、以上になります。AOIAフェローのDataと小勝負からでした。

【※】当ブログ記事は、AOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


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