人生を豊かにする経済とお金の学校 グローバル資産形成学院

(後半)まさかの円安ブラジルレアル高! ブラジル(レアル)の今後の見通しは?

  • 投稿日:2014年11月28日

今回のブログも前回同様に、AOIA会員向けニュースレター「週刊先読みダイジェスト第60号」の一部の、要約版です。

 世界の主要投資家の間でほぼ共通の認識は、「新興国に課題があるのは承知している。評価を左右するのは行動力と改善度合いだ」というものです。また、「まとまった人口がある有力国家で一人前の自動車産業を確立し維持強化出来なかったところは先進国にはなりにくい」のも事実です。一時は「将来の南米版の米国か?」と思わせる勢いがあったブラジルの栄光の日々は、資源ブームの黄昏と中国の景気減速とともに終わり、いまや試練の日々です。再浮上に残された時間は、実はそれほどなさそうです。以下は、主要格付け機関のブラジル国の格付けの推移です。

ブラジルの基礎的財政収支と国債の格付け

以下の様な気がかりなグラフにも、私は注目しています。

主要輸出品の鉄鉱石の価格が2011年ピーク時の半分以下になっている点も、気になります。

ブラジルの実質GDP成長率とインフレ率の推移

実はより魅力的な投資先は、いくらでもあります。

『最近のマーケット情報や、実用情報を知りたい方はこちらをクリック』してください。
https://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicMailMagazineEntry.aspx?no=3

財政悪化も進行中・・・・ルセフ大統領がレアル相場についての重要発言を行う

ブラジルはユーロ危機の余波や世界が沸いた商品価格高騰の終了、中国の景気減速に直面し、2011年以降、財政刺激策を続けてきた。

 政府は臨時減税や国有銀行による低利融資などの刺激策を実施。その結果インフレを招いたことは、為替や燃料・エネルギー価格の統制を通じて埋め合わせてきた。だがこうした大規模な介入が投資を遠ざけ、経済成長を阻害してきた。さらにかつては新興国の中で有数の健全さを誇った国家予算を悪化させた。

 同国最大手銀のイタウ・ウニバンコによると、一時的項目を除いた金利支払い前の基礎的財政収支(プライマリーバランス)は、世界金融危機前の08年は国内総生産(GDP)比4%のプラスだったが、今年末はマイナス0.4%に低下する見通しだ。ブラジルは公的債務の総額を増やさないために、プライマリーバランスを少なくとも2~2.5%の黒字に維持する必要がある。

 財政安定のためには歳出削減や増税、あるいはその両方を、1000億~2000億レアル規模で実施する必要があるのではないかと、エコノミストは指摘する。ルセフ氏はそれを達成する為、ネベス氏が提案していた他の政策の一部も実施した。燃料価格を3~5%引き上げ、通貨レアルの対ドル相場を下落させ、労働党によるインフラ・産業向け投資促進策で主役のブラジル経済社会開発銀行(BNDES)の融資を縮小すると約束した。

そして自慢の自動車産業も縮小中・・・・

 自動車生産拠点としてメキシコの存在感が増している。1~10月の生産台数は過去最高を記録。通年でブラジルを上回り、12年ぶりに中南米で最大となる見通しだ。メキシコが低賃金を武器に日本や欧米メーカーの投資をひき付けて輸出を伸ばす一方、国内市場中心のブラジルは景気低迷がブレーキになっている。今年1~10月のメキシコの生産台数は前年同期比8%増の約272万台、ブラジルは同16%減の約267万台だった。ブラジルは通年では2003年から13年まで中南米最大の地位を守ってきた。メキシコが逆転すれば02年以来となる。13年はブラジルが世界7位、メキシコは8位だった。

この様に、ブラジルは肝心の工業力の面で、かつて追い抜いたメキシコにまた抜かれました・・・。

また、ブラジルの経済と株価は、下落気味の原油価格に意外と大きく左右されます。

2014年にブラジルレアルが日本円に対して上がったのは事実ですが、これは日本円も米ドルに対して同時に急落した為で、今後そうなるとは限りません。むしろ、予想外の原油価格急落と輸出額増加で、日本の貿易収支・国際収支は改善中で、当面は「円高・ブラジルレアル安」に転じる可能性が高いのです。現在のブラジル政権がブラジルレアルを米ドルに対して一層下げようとしている事もあり、今後もブラジルレアルの下落が続く可能性を考えるべきでしょう。また、レアル建ての金融資産をお持ちの方は、現在の様な恵まれた相場環境の「小春日和」がそう長くは続かない可能性も考えて、行動すると良いでしょう。

実はより魅力的な投資先は、いくらでもあります。

今回は、以上になります。AOIAフェローのDataと小勝負からでした。

 

◇オススメの勉強会◇ 
30年の経験がある超プロと一緒に、この先の市場動向を考える勉強会 「経済の先を読むお金の授業」 では
講師の話だけでなく、受講生の方にも1カ月後の日経平均株価や、為替動向を考えてもらいます。
継続する事で、自分なりの相場観が身に付きます。

 

『最近のマーケット情報や、実用情報を知りたい方はこちらをクリック』してください。
https://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicMailMagazineEntry.aspx?no=3

 

【※】当ブログ記事は、AOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。

 

 


  • グローバル資産形成学院WEBキャンパス開校 ネットで学べるオンライン講座
  • WEBキャンパスで開催中の講座はこちら
  • WEBキャンパス会員登録はこちら
  • 資産形成力要請コース