人生を豊かにする経済とお金の学校 グローバル資産形成学院

(後半) 急落中のルーブルとロシア経済にいま何が起こっているのか?

  • 投稿日:2014年11月14日

昨日のブログは、いかがでしたか? 今回はその続きになりますが、関連情報をまとめて振り返ると私自身も、「ああ、そういう事だったのか」と、思う時があります。このブログは本来、ニュースレターの主役を飾れるかも知れないほどの内容ですので、じっくりとご覧ください。そして、必要に応じて有効利用して頂ければ、私としては本望です。

内心焦っているプーチン氏は案の定、欧米諸国の分かりにアジア諸国との経済関係を深めようとしているが、中国に大量の天然ガスを買い叩かれた以外は、正直あまり目ぼしい成果がない・・・。

11月10日からのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席したロシアのプーチン大統領は日本や中国、インドネシア、ベトナムなどアジア主要国首脳と相次ぎ会談し、経済面での協力強化を話し合った。アジアにおける積極的な外交戦の背景には国際社会での孤立を回避し、ウクライナ問題で対立を深める米欧に対抗する狙いがある。

 今回の外遊でプーチン氏が特に重視したのは日中首脳との会談だ。9日に北京入りするとすぐに中国の習近平国家主席と会い、中国への新たなパイプラインを通じた天然ガスの供給量の引き上げや、米ドル建てに代わる人民元建ての貿易取引の拡大で一致した。マレーシアのナジブ首相やオーストラリアのアボット首相とは、多数の両国民が死亡したウクライナ東部のマレーシア機撃墜事件の調査を加速させる事で、一致した。その上で、ウクライナ問題を巡るロシアの立場に理解を求めた。

 ウクライナ東部では親ロシア派武装勢力が2日に独自の首長・議会選を強行。親ロ派支配地域の独立状態の固定化が進んでおり、ロシアと欧米の対立はさらに長引くとの見方が広がっている。

 経済が停滞する中、アジアとの連携に活路を求める姿勢も鮮明だ。

 プーチン氏は10日のAPEC・CEO(最高経営責任者)サミットで講演し、アジア太平洋地域との貿易が全体に占める割合を現在の20%台から40%に高める計画を発表した。

 とはいえ、こうした外交攻勢が経済面でどれほど実を結ぶかは未知数だ。プーチン氏の講演を聴いた東南アジアの経済人からは、「現在のロシアに投資するには政治リスクが大きすぎる」との声も漏れた。ロシアがまともな先進国に成れるのは、一体何十年後の話だろうか・・・・? 困った事にロシアは、あのイランとの関係も深めつつあり、欧米諸国の対イラン経済制裁の巻き添えを食うリスクさえ、あるのだ。

イランとロシアは11月11日、イランの原発にロシア製原子炉8基を建設することで合意した。このうち、南部ブシェール原発に建設する2基は同日、契約書に調印した。ロシア国営原子力企業ロスアトムの発表によると、ブシェール原発で4基、ほかに4基の原子炉を建設する。原子炉の燃料はロシアが供給し、使用済み核燃料を再処理する。双方はイランでの核燃料棒の材料生産を検討することも、確認した。

イランの核開発を巡っては、米英ロなど6カ国とイランが24日までの最終合意を目指し協議を重ねている。焦点のウラン濃縮についてイランは発電など平和利用目的だと主張するが、米欧は核兵器への転用を懸念。核開発計画の縮小をイランに求めている。核問題で米欧の経済制裁を受けるイランは石油・天然ガス依存からの脱却を急いでおり、将来は原発を20基まで増やす計画だ。核協議の合意期限の直前にロシアが結んだ合意は、米国主導でイランと駆け引きを演じる6カ国側の足並みを乱す可能性もある。一方、ロシアはウクライナ情勢を巡り米欧と激しく対立。米欧が経済制裁で締め付けを強めるなか、イラン産原油を購入しロシア製品を輸出する基本合意を8月に結ぶなど、イランに接近する構えを示していた。

これではルーブルは、急反発しそうにはない・・・・。

下落基調だったロシアの通貨ルーブルを買い戻す動きは、確かにある。11月7日には一時1ドル=48ルーブル台の過去最安値まで下落していたが、ロシア中央銀行が10日に変動相場制への移行を発表すると、11月11日(火)には一転して45ルーブル台まで買い戻された。もっとも、ロシア経済は原油価格下落が響き先行きの不透明感が根強い。ルーブルの上昇は一時的との見方が有力だ。

 ナビウリナ中銀総裁は投機的売買への対抗策として、ルーブルの供給を減らす意向も示した。「介入の時期や規模が読めず、中銀が買い支えてくれるとの安心感もなくなった」との見方が広がり、投機的な取引が減った。

もっとも、投資家の間では「今回の決定はルーブル安に対する応急処置にすぎない」との冷静な受け止めが広がる。輸出の柱である資源の価格は先安観が強い。ウクライナ問題を受けた欧米の経済制裁もロシア経済に悪影響を及ぼす。「中期的には1ドル=49ルーブルが視野に入る」との声も聞こえてくる。その一因は、欧米諸国による経済制裁長期化の見通しだ。

 ロシア中央銀行は11月10日、ウクライナ情勢をめぐる欧米の対ロシア制裁が2017年末まで続くとの見通しを示すと共に、2014─16年の経済成長率見通しをゼロ%近辺に引き下げた。金融政策の戦略をまとめた年次文書で明らかにした。

 基本シナリオとして、2014年の成長率が0.3%、2015年がゼロ%、2016年が0.1%のプラス成長になると予測。2017年は1.6%まで回復すると見込んでいる。原油価格が来年、1バレル=95ドルに回復し、その後再び低下するとの前提を基にしている。また、2014年の純資本流出額見通しを1280億ドルに、2015年は990億ドルに、それぞれ引き上げた。

 スタンダード・バンクのアナリスト、ティム・アッシュ氏は顧客向けノートで、「原油価格が95(ドル)というのは楽観的かもしれないが、2017年まで制裁が続くという想定は非常に現実的で、ロシアが長期的視点で計画を立てている事を示唆している」と、指摘した。

中銀は基本シナリオとして、ロシアのウラル原油URL-Eが、2015年には平均95ドルに回復するが、17年末までには90ドルに下落すると想定。原油価格が2015年末までに60ドルに落ち込むという最も悲観的なシナリオでは、経済が2015年に3.5─4%のマイナス成長に陥ると予測した。これは大げさにせよ、小幅なマイナス成長はありそうだ。

 中銀は、「ここ数年のロシア経済の傾向として、既存の構造的制約が素早く解消されない事が示されており、各シナリオの想定ではこれを考慮に入れた」と説明。「このため、外部要因で好条件が揃ったとしても、控えめな経済成長率を予想している」とした。

では「既存の構造的制約」とは一体、何だろうか? これは実にいろいろある。賄賂が当たり前の極度の汚職・コネ社会。公務員や政治家達の賄賂による巨額の蓄財。そして彼らこそが現在のロシア政府の権力の中枢部にいるという悲しい事実。企業民営化自体が権力者の蓄財の道具と化した証券市場と政府による企業乗っ取り。そして、いまだに国際競争力に乏しい多くの産業。あまりにも早死にする男達・・・。特に分かり易い話は、例えばこれだろう。

米連邦検察当局はマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで、ロシアのプーチン大統領の取り巻きが関与したとみられる取引の捜査に乗りだした。複数の当局者の話で明らかになった。 当局者によると、ニューヨーク州東部地区連邦地方検事局(ブルックリン・オフィス)は司法省の協力を得て、ロシアの大富豪ゲンナジー・ティムチェンコ氏がロシアでの汚職に絡むとみられる資金を、米国の金融システムを通じて洗浄したかどうか調査している。

具体的には、ティムチェンコ氏が創業したスイスのジュネーブを本拠とする商品取引大手グンボル・グループがロシア国営石油ロスネフチから原油を購入した後、複数の第三者に売却した一連の取引が対象となっている。当局者によると、捜査官らはここ数カ月間、グンボルの請求金額に関する情報を要求している。

この一連の取引は今年3月に、ウクライナへのロシア侵入を受けて米国がティムチェンコ氏をはじめとするプーチン大統領の取り巻きに金融制裁を発動した以前の話だ。しかし、これらの取引にからむ資金のやりとりは違法なマネーロンダリングに該当する可能性がある。原油のような国家資産を規定外で売却するといった、不正行為から生じた資金であることが判明した場合などにだ。ティムチェンコ氏とロスネフチはコメントを避けた。

案の定、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領支持自身も、潔白とは言い切れない人物のようだ。今後の展開は、注目に値する。為替取引という面では、「更なるドル高ルーブル安」の可能性を意識した短期の小口取引も、検討に値するかもしれない。それはロシアに対する私達の意思表示ともなろう。ロシア株は当分、様子見の方が良いだろう。この国がそれなりに、まともになるまでは。

 

『最近のマーケット情報や、実用情報を知りたい方はこちらをクリック』してください。
https://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicMailMagazineEntry.aspx?no=3

 

為替取引にご興味ある方は、こちらもどうぞ。

「FXトレード実践講座 無料ガイダンス」

日時:2014年11月19日(水) 19:00 ~ 20:30

場所:東京都港区虎ノ門

詳しくはこちらをどうぞ。https://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=1411

 

「50万円の元金を、6,900万円に増やせた理由(わけ)」

日時:2014年12月06日(土) 10:30 ~ 15:30

場所:東京都港区虎ノ門

詳しくはこちらをどうぞ。https://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=1392

今回は、以上になります。AOIAフェローのDataと小勝負からでした。

【※】当ブログ記事は、AOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


  • グローバル資産形成学院WEBキャンパス開校 ネットで学べるオンライン講座
  • WEBキャンパスで開催中の講座はこちら
  • WEBキャンパス会員登録はこちら
  • 資産形成力要請コース