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2012年9月12日 知られざるインドネシアの首都ジャカルタの消費経済の最新事情とは?

  • 投稿日:2012年9月12日

2012年9月12日 「読めば資産形成の力になる 個人投資家の世界の経済・金融研究日記」

こんにちは。近頃、ASEAN諸国の予想外に力強い経済がかなり気になってきている、Dataと小勝負です。来年の中国の経済成長率によっては、もしかしたら久しぶりに中国よりも高い経済成長率を達成する国が、ASEAN諸国から誕生するかもしれません。

現在のインドネシアは旺盛な内需や製造業の着実な成長もあり、世界的に見ても相当好景気な国ですが、首都ジャカルタの消費経済の最新事情は、これまた興味深いものがあります。「人からどう見られるか」に相当こだわるのが、ジャカルタの若者や中上流層なのです。

ジャカルタ在住の中上流層の消費意欲が特に集中しているのは、クルマ・バイクで、これに次いで関心が高いのが、「子ども関連」分野ですので、これらを中心に、話を進めます。

年間世帯可処分所得5000米ドル以上に限れば自動車普及率が既に東京を超えています!
以下は、アジア各国の自動車普及率と、主要都市の「中間層(世帯年間可処分所得5000~3万4999米ドル)」以上の消費者に限ったそれを比較した資料ですが、衝撃的な内容です。
ASEAN諸国は、少なくても首都の中上流層に限れば、すでに先進国に近い消費水準なのです。

アジア主要国の国民全体と大都市中上流層の、自動車普及率の違い

道路は至る所で渋滞でも、なぜか止まらない自動車購入熱・・・・
ジャカルタの人口と面積は東京23区とほぼ同じですが、鉄道やバスなどの公共交通網は東京に比べ相当貧弱で、案の定、深刻な交通渋滞が慢性化しています。近年、ジャカルタにおける自動車・バイク占有面積は道路総面積を迫るといわれているほど交通渋滞がひどく、渋滞さえなければ30分で着く場所でも、移動に2~3時間はかかる事も、ざらです。
それでも車を買い続けるのが見栄っ張りなインドネシアの中上流層の人達で、お金があれば休日用、家族用、資産としての2台目・3台目を、本当に買ってしまいます。

では、どういった人々が自動車を欲しがっているのでしょうか?
若者世帯が自動車に求めるもの
特に高い購入意向を示しているのは、20代が世帯主となっている若者世帯です。自動車をすでに所有している世帯でも、70%以上の高い購入意欲を示しています。この若者世帯は自動車の購入熱が高い上に、電気自動車や海外ブランド車への関心も高く、新しいもの、ステータスのあるものに強く反応しているので、世界的な流行に敏感なのは明らかです。

ジャカルタの20代が他年代に比べて特に関心が高いのは、「服など身の回りのものは、デザインのよさが購入の決め手となる」(20代:48%、30代:44%、40代:34%)「欧米や日本などのブランド品を持つことにステータスを感じる」(20代:24%、30代:19%、40代:17%)「他人とは違った、個性的なものを購入したい」(20代:58%、30代:45%、40代:36%)です。「他人とは違う」「デザイン性」を重視する買い物志向は明らかです。

つまり、今後の自動車市場の主役になりそうな若者世帯は、自動車に便利さだけでなく、差別性やデザイン性等の価値を求める傾向があります。その結果、従来圧倒的シェアを誇ってきた日本車メーカーは、欧米各社との競争が激しくなる事が、予想されています。

日本メーカーがシェアトップであり続けるためには、何が必要か?
実際、すでに欧米各社の攻勢は始まっています。例えば、BMWのインドネシアでの販売台数は、2009年~2011年に対前年度比で25~40%もの伸びを、示して来ました。2012年は9つものニューモデルを投入予定で、上期の販売台数は対前年同期比48%と絶好調です。

もちろん、日本メーカーも欧米各社の攻勢を、ただ見ているだけではありません。トヨタ自動車は2012年にスポーツカーを投入し、ダイハツ工業は2011年のジャカルタモーターショーで、インドネシア人デザイナーによるデザインをアピールした自動車を出展し、「インドネシア人のための車」を強調するなどの、動きを見せています。

日本でも割と有名になりつつありますが、2012年6月からの自動車ローン頭金規制導入(自動車を購入する際に売価の一定比率の頭金支払いが義務付けられる)によって、確かに成長率は多少落ち込む事が懸念されてはいますが、杞憂に終わるかもしれません。

ジャカルタの自動車マーケットは、極めて強い消費意欲に支えられ、さらに急拡大して行くのではとさえ思えるほどの、販売台数です。この成長著しいマーケットでの販売台数と市場シェアを維持向上できるかどうかは、今後の日本車メーカーにとっては、意外と大きな課題です。

日本車は確かに、現在に至るまで品質には定評があります。しかし、各国の攻勢に負けずシェアトップであり続けるためには、「あって当たり前」ではなく、2台目需要や少人数の若者世帯で特に求められる、スポーティーさやかっこよさといった「デザイン性」、周りの人に自慢できる「差別性(高級感)」も提供できるかが、ポイントになりそうです。
今後の需要増加が見込まれるエコカーも、同様の傾向になりそうです。

子どもマーケットも、結構魅力的です
ジャカルタは東京23区とほぼ同面積・同人口ですが、2010年時点で年少人口(0~14歳)は約230万人と東京の2倍以上もいて、子どもマーケットの潜在力も大きいのです。
ジャカルタの子ども関連の消費意欲が高いことは確実で、規模の大きさも加味すれば、期待できる魅力的なマーケットといえそうです。

では、このジャカルタの中間層以上の子どもマーケットで成功するには、どの様なポイントを押さえるべきでしょうか?

子ども服購入の判断基準は自動車同様に、「ぜいたく感」(42%)「よその子どもよりいいもの」(37%)の順に重視されており、「安心・安全」(26%)を大幅に上回っています。ぜいたく感を求める傾向は、特に小学生以下の子どもがいる20代で明らかです。

また、子どもの見た目にお金をかける傾向は、美容商品・サービス事業者のサービスメニューにも反映されています。既にジャカルタの中上流層の生活水準は、それ程のレベルです。ジャカルタの子ども向け美容商品・サービス事業者「Spababy」では、ヘアカットだけでなく、「I’m a Princess」「I’m a rock star」といったおしゃれタトゥーを含むスタイリングサービス、ネイルサービス、エステティックなどがラインアップを誇っています。
・・・・お次は、「スタジオアリス」の出番でしょうか(笑)??本当にそうなるかもしれませんね。確かに今後が楽しみな、消費市場の様です。

今回は、以上になります。

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