人生を豊かにする経済とお金の学校 グローバル資産形成学院

波乱含みの原油とカナダ(ドル)とシェルと英BG 意外な話だらけ

  • 投稿日:2015年4月15日

本ブログは、今週公開予定のグローバル資産形成学院のニュースレター「週刊先読みダイジェスト第78号」副題『日経平均2万円到達、波乱含みの原油、日米REIT 特集号』の一部を、再編集したものです。

 世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアは2015年4月初めには5月積みのアジア向け原油販売価格を引き上げた。これに先立ち同国のヌアイミ石油鉱物資源相は、世界の需要は改善しつつあるとの見方を示していた。

 

 米国の石油精製会社は今年、過去最高のペースでガソリンを生産する見通しだ。米国の原油供給はここ80年余りで最も過剰となっているが、精製各社の需要が高まるため貯蔵スペースが不足する事はないとの見方が広がっている。増産に伴い、原油在庫は今年に入って8600万バレル増え4億7100万バレルと、1930年以来の高水準に達した。エネルギーコンサルティング会社ウッド・マッケンジーのアナリスト、サム・デービス氏は2日、ヒューストンでのインタビューで「大量の余剰原油はすぐに取り崩されるだろう。在庫は積み増される状況から引き出される状況へと移行する見通しだと述べた。

 

 イランの核開発問題をめぐる米欧など6カ国との協議は当初期限の3月31日を過ぎても続き、4月2日に最終的な解決に向けた枠組みについて合意が成立した。米国の原油生産の伸びが鈍化する一方、石油精製会社の需要が増加し、1930年以来の高水準に達している在庫の減少が示唆されたため、WTI価格は3月に付けた6年ぶりの安値から13%上昇した。

 欧州の石油・ガス最大手、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは4月8日、原油安で業績が悪化していた英同業のBGグループを470億ポンド(約8兆4000億円)で買収すると発表した。買収によりシェルの原油・ガス生産量は日量369万バレルとなり、欧米メジャー首位の米エクソンモービル(日量397万バレル)に迫る。

 石油業界では今後、原油安を背景にした大手主導の再編が本格化しそうだ。調査会社ディールロジックによると今回のM&A(合併・買収)は、米国のエクソンとモービルの合併によるエクソンモービルの誕生(1999年)に次ぐ規模になる。シェルはBGの既存株主に対し、BG1株とシェル株0.4454株とを交換したうえで、BG1株あたり3.83ポンドの現金を支払う。株主総会での承認を得たうえで2016年にも買収を実現させる計画だ。実はこれは来年の話なのだ。

 4月9日のダウ工業株30種平均は続伸した。負債を含めると10兆円に迫る英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルによる英BGグループ買収の余波が米株式市場でも続いた。S&P500種株価指数は「エネルギー」が業種別平均で上昇率の首位となり、市場全体をけん引した。

 米市場では次の石油再編をはやす声が絶えない4月9日はアナダルコ・ペトロリアムやデボン・エナジーなど優良なシェール銘柄が3%高となった。シェルのBG買収が呼び水となり、シェールで出遅れたエクソンモービルなどのメジャー勢がいよいよ再編に動くのではとの思惑が働いた。

 「こんなに高いプレミアム(割増金)を払うのはなぜか」。プレミアムとは、買収する企業の株価に上乗せする金額だ。シェルはBGの直近の株価に52%も上乗せした価格を提示した。業績不振が続くBGの傷んだ財務も抱え込む。シェルのブールデン氏は最初に買収を持ちかけたのは3月15日と明らかにした。わずか3週間余りでのスピード合意。他社の影を察知したシェルが大枚をはたいて買収を急いだとも推測できる。

 こういっては何だが、「札束(財力)で無理やり確保した」様にも見える。5割強も高く株式を買うという事は、株価が正常な場合、やはり奇妙だ。何らかの「買収合戦」らしき事はあったと考えた方が、自然だろう。それでもエネルギー価格が上がってくれるのなら帳尻は合うかも知れないが、英国でとんでもない大ニュースがあり、私も驚いた。これでは原油安再発だろう。先週はエネルギー産業の株価上昇に依存していた米国の株価は、今週は弱含みかも知れません・・・・。

 英国南部で大型の陸上油田が発見されたことが4月9日、明らかとなった。埋蔵量は最大で1000億バレルと試算でき、北海油田の過去40年間の採掘量(450億バレル)の2倍以上にあたる。過去30年間で発見された英国の油田では埋蔵量で最大規模といえる。商業生産が実現すれば、北海油田の生産減少を補えるとの見方もある。

 探査会社のUKオイル&ガス・インベストメンツが同日発表した。油田が発見されたのはロンドン郊外のガトウィック空港に近い地域で、将来的には1平方マイル(約2.5平方キロメートル)あたり1億5800万バレルを採掘できそうだという。だが、この地域の地質の特性を考慮すると、現時点で採掘可能なのは全体の15%程度にとどまると同社はみている。

 この「事件」は、英国の政治やスコットランドの独立志向、ユーロ圏との関係や英ポンド相場への影響の有無も含めて、実にビッグな判断材料です。大物すぎて原油並みに消化が困難かもしれません。盲点はカナダの景気や財政・カナダドル相場への影響ですが、まとめて弱含みです。

 4月8日のニューヨーク原油先物相場は急反落した。指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート、期近物)は前日比3.56ドル(6.6%)安の1バレル50.42ドルで終えた。7日にサウジアラビアの3月の原油生産量が過去最高水準だと発表されたことも売り材料になった。欧州の石油・ガス最大手、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルが英同業大手BGグループの買収で合意したことは材料視されなかった。一方、4月8日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反発した。業種別で原油価格下落の恩恵を受ける「一般消費財・サービス」が上げ、業績が下押しされる「エネルギー」が下げるなど、売り買いが交錯した。

 カナダ政府は4月9日、連邦政府予算の発表を月後半に控え、2015年の経済成長見通しを下方修正した。オリバー財務相は、原油価格の急落による悪影響が経済活動を圧迫し始めていると指摘した。財務相は民間エコノミストとの会合後、カナダ政府が15年の経済成長率を現在2%と予想しており、昨年11月に公表した秋季経済報告での予想(2.6%)を引き下げたことを明らかにした。2%の成長見通しはエコノミスト予想の平均に相当し、4月21日に公表される予算の財政・経済見通しの土台となる。財務相は「カナダは原油安の影響を実感している」とし、「われわれは貿易国であり、世界の経済的な困難を避けて通れない」と述べた。また、見通しの修正には「不透明感の高まり」が関連していると語った。

 

以下は、今週公開予定の「週刊先読みダイジェスト第78号」の主な内容です。

第1章:アイビー総研REITセミナー出席レポート① 結論と重要ポイント

第2章:波乱含みの原油価格とシェルの英BG買収 ロンドン郊外で巨大油田発見!

第3章:日米株底打ちと過熱する中国・香港株バブル

    その1 米国株編 投資妙味がある意外な投資先と投資方法とは

    その2 中国・香港で過熱中の株バブル編 外国人は持続力を疑問視するが続行中

    その3 日本株編 やや息切れ気味か

第4章:マーケットの今週の見通し 日米株とも天井は重そう

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今回は、以上になります。グローバル資産形成学院フェローのDataと小勝負からでした。

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】当ブログ記事は、グローバル資産形成学院のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


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