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日本株の上昇率を業種別で見ると意外な結果に!どうすれば良いか?

  • 投稿日:2015年3月27日

 2015年3月に入ってから記録的な高騰を続ける日本株。にもかかわらず、“嘆き節”が絶ません。最大の要因は、人気銘柄の偏りです。ひと口に株高と言っても、上場銘柄すべてにわたって、買いが満遍なく及んでいる訳ではないのです。時価総額の大きい自動車、電機など国際優良株や金融株が、重点的に物色されている状況です。その象徴がトヨタ<7203>とファナック<6954>ファナックは3月13日、株主還元強化策の検討が伝えられたため、わずか1日で13%の暴騰を記録。1月安値からの上昇率は3月18日の高値までで47%に達しました。一方、時価総額28兆9,265億円(18日現在)と国内トップのトヨタは3月17日には一時8,369円まで値を上げて、07年2月にマークした史上最高値8,350円を8年1ヶ月ぶりに奪回し、18日は8,480円まで上昇しました。

 

 ところが、躍動を続けるこうした銘柄やセクターとは違って、上げ潮に乗り切れていない業種や個別株は結構あります。以下のグラフを見ると、日経平均とTOPIXは1月16日の取引時間中安値から今年の反騰相場が始まりましたが、この時点から直近(3月17日)までの東証33業種別に見た上昇率を棒グラフで表したものです。

グラフ:東証業種別上昇率(2015/1/16~3/17)

2015-03-23

出所:モーニングスター

 これを見ると、保険と銀行が上昇率は2割以上に達し、以下、パルプ・紙、医薬品、陸運、金属製品が続いています。化学までを含む上位11セクターが上昇率16%以上を記録。そして、その他製品、電機、食料品はいずれも15%台ながら、日経平均の15.26%やTOPIXの15.16%をわずかながら上回っています。それに対し、卸売以下19業種の上昇率はTOPIXなどベンチマーク(運用指標)を下回り、復興関連、あるいは東京五輪関連としてマーケットの注目度が高い建設は5.99%、最下位の電気ガスに至っては4.18%にとどまっています。人気の圏外に置かれがちという点では、2部株やジャスダック、マザーズなど小型株や新興市場銘柄も同様です。

 

 このグラフはかなり気になる。あなたなら、上昇率が目覚ましい業種の株式をまとめ買いするETF(上場投資信託)などを買いますか。それとも出遅れが目立つ業種でしょうか? 確かにそれも一理ありますが、上昇が目覚ましかった業種は相場が過熱していて値頃感に乏しく、株価に出遅れが目立つ業種には、「確かにこれではあまり儲かりそうにはないな」というものも、散見されます。また、為替やエネルギー価格次第で、業種ごとの売り上げや利益水準は意外と左右されがちです。

 そう考えるとやはり無難な選択肢は、「日経平均か東証株価指数(TOPIX)に連動する各種金融商品」となりそうです。短期で大幅な利益が狙える「ブル(レバレッジ)型」の場合、下げ相場では含み損が急拡大しやすいので、下げ相場が定着する前後に上手く降りる(売り切って現金に戻す)事が、成功のコツとなりそうです。

 

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 ちなみに2015年2月の日本の貿易収支は、なかなか興味深い結果となりました。これで円相場を予想するのは、そう簡単ではありません。「円安なら株価が上昇する株式を買えば楽勝」とも、言い切れないのです。財務省が3月18日に発表した2月の貿易統計速報(通関ベース)で、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は4245億円の赤字でした。赤字は32カ月連続でしたが、赤字額は前年同月から47.3%も減少。米国への自動車の輸出が好調だったほか、円安も受けて輸出額は2.4%の増加。一方で、輸入額は原油安の影響が大きく3.6%減少しました。前年同月比の赤字額の減少は5カ月連続で、昨年12月から5割前後の減少幅が続いています。

 輸出額は5兆9410億円で、6カ月続けて増加。輸出数量は2.1%減と3カ月ぶりに減少。ただ、外貨建て取引の基準となる円相場の公示レートが1ドル=118円12銭と前年比14.9%の円安で、数量減を補って金額はプラスになりました。

 輸入額は6兆3656億円で、2カ月連続で減少。原油や石油製品、液化天然ガスの減少が目立ちました。原油の円建ての輸入通関単価は前年より48.8%も安くなりました。輸入全体の数量は4.5%増えたものの、金額は減少。主な国・地域別の貿易収支をみると、米国とは6316億円の黒字で、額は前年から30.9%増えました。

「2015年2月の貿易赤字急増説」が杞憂に終わったのは喜ばしい事ですが、冷静に考えると以下の様な課題が、日本の貿易にはあります。

1、円安にもかかわらず、日本からの輸出数量は減少。しかも米国に頼り過ぎ。

2、円安にもかかわらず、日本の輸入数量は増加。

3、その結果、日本の産業の国際競争力低下の可能性が、懸念される。国内投資の増加は必要。

4、それでも何とか日本の貿易赤字が減ったのは、円安による円建ての輸出の収入増加と、エネルギー価格急落による輸入額の伸び悩みのため。

5、結局、いつまでもいまの様なぬるま湯が、続くとは限らない。長期的には更に円安か?

 

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AOIAフェローのDataと小勝負からでした。今回は、以上になります。

 

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