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原油安なら弱含みが続く意外な先進国通貨とは?

  • 投稿日:2015年1月21日

 「スイスフランショック」で意外と重要な事実は、ユーロの最大の買い手だったスイスが、為替差損に耐えかねて、ユーロの大規模な購入をやめた事です。その結果案の定、「ドル高ユーロ安」が、加速しています。2015年もそれなりにドル高傾向は強力で、「ドル高ユーロ安」「ドル高英ポンド安」「ドル高豪ドル安」などが、トレンドとして注目されています。

 肝心の「ドル高円安」はどうかと言えば、実は1バレル50ドル以下の原油価格が定着した場合、日本の国際収支は劇的に改善し、むしろ「ドル安円高」傾向が強まりかねません。日本の家計や景気にとってはもちろんプラスですが、下手したら日本のインフレ率はたとえ短期にせよマイナスに戻り、株価も弱含みとなりかねません。

正直なところ2015年は、FX以外は当面あまり投資妙味がありそうな投資先が見つからない方も多いと思います。また、日本のFX投資の過半数が「ドルと円」の間の取引とされていて、現在の一進一退の予想が難しい為替レートに困惑している方もいると思います。

 確かに「クロス円」取引は、もう古いのかもしれません。正直なところ、人と同じことばかりしていても、それほど伸びないのは、仕事も投資も同じです。円相場が不安定な時期は、「クロス円」取引自体が、一歩間違えると丁半ばくちです。多数派が常に正しい訳ではないのです。しかし、米ドルを中心に考えると、かなり違った景色が見えます。「米ドルを買い、米ドルに対して安くなりそうな通貨を売る」FX取引は、比較的分かり易く利幅も期待出来る通貨ペアが、いくつも存在します。私は「米ドル高ユーロ安」を前提に取引していますが、意外と順調に含み益が急増中です。この場合の注意点は言わずと知れた欧州中央銀行(ECB)の金融政策とギリシャ問題、そしてドイツの今後の協力度合いです。あまり欲張り過ぎずに春までに一度は利確するかも知れません。おっと肝心の話を忘れかけていました。

 「原油安が続けば弱含みになる意外な先進国の通貨」ですね。ノルウェークローネくらいでは簡単過ぎます。実はカナダドルなのです。カナダは先進国のイメージが強いのですが、貿易額の軽く過半数が米国向けで、良くも悪くも米国の影響が強過ぎ、米国との貿易で見れば資源国の性格が、かなり強いのです。主力は案の定エネルギー産業ですが、カナダのシェールオイル業界は、1バレル50ドル以下の原油安が長期化すると、世界で最初に経営面でダウンし、輸出が大幅に減る可能性が、既に懸念されています。そしてカナダドルの対米ドル相場もまた、原油の対米ドル相場に似た動きをしているのです。

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それでは、当面の原油価格の見通しを、確認しましょう。

 米エネルギー情報局(EIA)は原油価格について、世界的に供給が需要を上回る中、2016年にかけて引き続き低く抑えられるとみています。EIAは2015年1月13日、月次の短期エネルギー見通しを公表し、米指標油種の15年の平均価格が1バレル=54.58ドルと、14年の93.26ドルを大きく下回るとの予想を示しました。2014年12月時点での見通しは62.75ドルでした。EIAが16年の見通しを公表したのは、今回が初めてした。16年の平均価格は71ドルと予想しています。国際石油取引の指標油種であるブレント原油については平均で、15年が1バレル=57.58ドル、16年が75ドルとみています。昨年の平均価格は99.02ドルでした。15年については、12月時点で68.08ドルと予想していました。

 EIAは今年、来年とも世界的に供給が需要を上回るとみています。15年の世界供給量は日量平均9297万バレル、消費量は同9239万バレル、16年については供給量が同9351万バレル、消費量が同9342万バレルと見込んでいます。EIAによると、米国の原油生産量は昨年12月に日量915万バレルに達し、1986年2月以来の高水準を記録しました。

一部の米石油生産業者は原油価格の値下がりを理由に生産関連支出を削減しているものの、米国の生産量はなおも増え続ける見通しです。新技術によってシェールオイルの採掘が可能になった結果、米国の石油生産量はこの数年で急増中です。EIAは米国の原油生産量について、15年が日量931万バレル、16年が同953万バレルと、14年の同867万バレルから拡大すると予想しているほどで、意外なほど耐久力がありそうです。予想通りなら、16年は年間平均生産量として1970年のピーク以来の高水準になりそうです。消費量も増える見込みで、EIAの予想では、米石油消費量は15年が日量平均1932万バレル、16年が1943万バレルとされており、14年の1906万バレルを上回ります。しかしこの予想自体が、甘かったのかも知れない。

原油価格が1バレル=40ドルに下落することに備えた方が良さそうだ。これはウォール街(米金融業界)の間では、新たな常識となりつつある。

 米国の指標原油WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)は昨年6月以降60ドル余り下げ、1月13日には45ドルを割り込んだ。フランスのソシエテ・ジェネラルと米バンク・オブ・アメリカ(BOA)は、WTI価格が次の節目である40ドルに向かっていると指摘。ゴールドマン・サックス・グループは、「供給過剰の増加につながる新規供給への投資を抑制するためには、価格が1-6月(上期)に40ドル近辺を維持する必要がある」との見方を示すほどだ。

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 カナダドルの下落基調が続いている。対米ドルではおよそ5年8カ月ぶりの安値圏にある。米経済が好調な足取りをたどる半面、カナダ経済は原油安が懸念材料となり、カナダドル売り・米ドル買いが出やすくなっている。1月9日発表の2014年12月の雇用統計では米国の非農業部門雇用者数が25万人増と快走が続いた一方、カナダでは雇用者数が4300人減と市場予想(1万5000人増)に反してマイナスとなった。明暗の分かれた雇用統計を受け、対ドルでのカナダドル売りが一段と優勢となった。9日には一時1米ドル=1.188カナダドル台を付けた。

 原油先物価格の指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)は足元で昨年夏の半値以下に下落。資源大国であるカナダは輸出の約3割がエネルギー関連製品で、資源安の影響が大きい。カナダドルの下支え要因となりそうなのは堅調な米国の景気だ。カナダの輸出は7~8割が米国向けであるためだ。しかも景気回復に伴い米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測が強まると、対米ドルで売られやすくなる点には注意が必要で、堅調な米雇用情勢はこの可能性を示唆している。

 カナダ銀行(中央銀行)のレーン副総裁は1月13日、原油安は同国の経済見通しに重大なリスクをもたらす公算が大きく、潜在能力の回復には遅れが生じる可能性があるとの見解を示した。米ウィスコンシン州マディソンで講演したレーン副総裁は、ガソリン価格の下落に伴う可処分所得の増加や製造業者の生産コスト削減など、原油安にはプラスの効果もあるが、「全体的に見ればカナダにとって望ましくないだろう」と述べた。

 副総裁によると、原油価格はさらに下落するか、かなりの期間低水準にとどまる可能性があり、結果として中銀は「経済成長に及ぶ広範な影響と、潜在的生産能力の回復に生じ得る遅れを注意深く監視していく」という。総裁はまた、持続的な原油安はエネルギー部門の投資や探査活動を「著しく阻害する」とし、それが起きている兆候はすでに見られると指摘した。

 カナダ中銀は1月21日に政策会合を開き、今年最初の政策判断と最新の四半期経済見通しを発表する。エコノミストの多くは、中銀が成長およびインフレ見通しを下方修正し、利上げを先送りすると予想している。「カナダ中銀は米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ開始からだいぶ後の2016年まで様子見を続ける」とみるエコノミストは、少数ながら増えつつある。

 この結果、国内企業ならカナダからの輸入を増やすとコスト面で有利になりそうだ。個人レベルならカナダへの旅行やカナダからの個人輸入なども魅力的だろうし、少なくても原油安とカナダの低金利が続く間は、「米ドル高・カナダドル安」を前提としたFX取引も、比較的分かり易くて成功する可能性は高いと見て良いだろう。この様に世の中の変化は続き、それに応じて魅力的なFX取引の通貨ペア(取引する通貨の組み合わせ)も、見つかるものだ。投資のコツは案外、好奇心と柔軟さと行動力かもしれない。水泳もそうだが、流れに逆らうよりは、流れを活かした方が、確かに動きやすいだろう。

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AOIAフェローのDataと小勝負からでした。今回は、以上になります。

【※】当ブログ記事は、AOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


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