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中国の景気減速と株バブル過熱、原油価格低迷と資源価格下落の影響

  • 投稿日:2015年2月6日

今回は、一見身近な話題の「中国の景気減速」と「中国株バブル過熱」、「原油価格低迷」と「資源価格下落」のやや意外な関係について、ご一緒に考えてみましょう。これらを一体のものとして理解出来るようになれば、ニュースが今までよりもかなり分かるようになり、各種商品の価格や為替相場などの予想の精度が、増して行きます。なお本ブログは、今週公開のAOIA会員向けニュースレター「週刊先読みダイジェスト第68号」副題『米中景気・FRB金利見通し・株価と為替・原油と資源 大特集号』の一部を、再編集したものです。

中国の2014年の歳入は8.6%増にとどまる-財政出動は期待薄

財政省がウェブサイトに掲載した声明によれば、2014年の財政収入は、13年の10.2%増から伸びが鈍化。伸び率のピークは07年の32%だった。14年の財政支出は8.2%増と、1987年以来の低い伸び。不動産市場と製造業の低迷が中央と地方の税収を圧迫している。政府が示す積極的な歳出計画は歳入の低迷が妨げとなり、追加の刺激策は中国人民銀行(中央銀行)頼みとなる可能性が高い。14年の土地売却収入は4兆3000億元(約81兆円)、財政収入は14兆元、財政支出は15兆2000億元となった。この様に中国経済は案の定、緩やかな減速を続けています。最近の中国は曲がりなりにもサービス業が経済の中心となり、実は雇用(量)はそれほど悪化していません。しかし建設投資などの伸び悩みの結果、重化学工業などの減速傾向が鉄鋼業を中心に顕著で、最近のコモディティー(資源)相場の低迷を促しています。世界鉄鋼協会がまとめた2014年の世界粗鋼生産量は前年比1.2%増の16億6153万トンでしたが、中国は0.9%増の8億2270万トンで前年の11.5%増から急減速しました。案の定、企業業績もぱっせず、株価も調整局面入りした可能性があります。中国国家統計局発表の2014年の工業部門の企業利益は、前年比3.3%の増加に終わりました。

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怪しい中国の株バブルと人民元相場の行方

 上海総合指数の2015年1月28日終値は前日比1.41%安の3305だった。重荷となったのは、業績に対する楽観論の修正だ。中国は1月27日、2014年12月の工業分野の企業の利益が前年同月比8%減ったと発表した。理由は「需要不足により石油・石炭業界の利潤が減少したこと」(国家統計局)だ。1月28日までに14年12月期の業績予想を修正した上海・深圳の上場企業129社のうち、下方修正が67社と上方修正(62社)を上回る。一方、上海市場の平均PER(株価収益率)は約17倍、深圳は約37倍に達し、割高感は否めない。英ロイター通信は1月28日の取引終了後、銀行監督当局が銀行に対して株式市場向け融資の厳格化を求めたと報じた。証券監督当局は証券会社の信用取引に関する検査を再び行うもようだ。企業業績を軽視し、借り入れをテコに急上昇してきた株式市場に、中国政府は危機感を募らせている。国家工商行政管理総局はアリババのサイト「淘宝網(タオバオ)」で粗悪品販売が横行しているとの調査結果を、先週発表しました。同局は1月28日、昨年7月にアリババを行政指導したとする報告書も公表し、「昨年9月のアリババ米上場を考慮して事実を伏せていた」と主張しました。

これでも「中国株がいいぞ♪」と主張する金融機関などはそのレベルなので、私は興味がない。ポイントをおさえて確認すると、投資の世界では相手のレベルが瞬時で分かる時があります。案の定、人民元相場は低迷中です。2015年1月26日の上海外国為替市場で、人民元は対ドルで一時1ドル=6.2569元まで下落しました。昨年6月4日以来約8カ月ぶり安値です。ユーロが対ドルで下落していることを受けて、欧州が主要な輸出相手国になっている中国の人民元も下落しました。

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判断が難しい原油価格の見通しと関係が深い意外なものたち

 2015年1月30日の米原油先物相場は大幅に続伸した。指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート、期近物)は前日比3.71ドル(8.3%)高い1バレル48.24ドルで取引を終えた。米国内のシェールオイル開発に使う掘削設備(リグ)の稼働数が減少し、需給の緩みが後退するとの思惑が高まった。石油サービス会社ベーカー・ヒューズが1月30日に公表した米国内の石油掘削リグの稼働数は前週比94基(7%)少ない1223基に急減した。ただ今週発表になった米統計では前週から原油在庫量が増え高水準で、WTIは前日に43ドル台と約5年10カ月ぶりの安値をつける場面もあった。リグ数減少が直ちに需給の緩み解消につながるかは不透明だ。

 原油相場は現時点では予想が難しいものの、底値を探る段階に達した可能性があります。原油価格との連動性が高いロシアルーブルは、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が2015年1月26日にロシアを投資不適格へ格下げした事や金利引き下げを受け、先週は遂に1ドル71ルーブル台まで急落しました。昨年末に私が発表した「びっくり予想」通りの展開です。原油価格との連動性が高いコモディティー(資源)価格には下落圧力も残り、先週のカナダドル下落の一因となりました。カナダは景気も雇用も悪化し、先月は予想外の利下げもありました。

米石油・ガス会社コンチネンタル・リソーシズのハロルド・ハム最高経営責任者(CEO)は28日、減産により原油価格が早ければ1-6月(上期)に回復するとの見通しを示した。コンチネンタルはノースダコタ州とモンタナ州にまたがるバッケンシェール層でリース権を保有し、原油を生産する企業としては最大手。ハム氏は同社が油井の操業を停止することにより低水準の原油価格を「いつまででも」乗り切ることができるとし、他社も支出を50-75%削減すると予想。コンチネンタルも支出を削減する方針を発表している。ハム氏はヒューストンで開かれた会議でのインタビューで「いったん掘削を開始したらペースを鈍化させるのに約半年間のプロセスが必要だと多くの人々は考えているが、それは間違いだ。油井の掘削には約1カ月つまり25日を要し、掘削を完了する必要はない」と述べた。ノースダコタ州のデータによると、完成前の油井数は昨年11月に775本と、6月時点の585本から増加した。ハム氏によると、コストの平均60%は掘削が終了してから発生するという。

 銅相場の下落が続くとの見通しを、米JPモルガン・チェースが示した。工業用金属が原油と比較して割高になっているため、投資家が商品の持ち高を調整するとしている。原油価格の下落ペースは他の商品を上回り、銅が原油と比較してここ7年余りで最も割高になっている。ナターシャ・カネバ氏らJPモルガンのアナリストは先週の調査リポートで「原油はここ数カ月、非鉄金属と比較して極端に大きく下落していたが、現在では、非鉄金属は歴史的平均に比べ原油に対して比較的割高になっている」と指摘。「相対的価値を考慮する投資家による資金の再配分の結果、金属価格がさらに下げる」可能性が高まっていると述べた。ブレント原油相場は過去1年間に54%下落し27日には1バレル=49.60ドルとなった。銅相場は24%下げ1トン=5421ドル。

米ゴールドマン・サックス・グループは、3カ月間の商品相場見通しを「アンダーウエート」に引き下げた。世界の供給過剰が膨らみ、エネルギーと金属の価格は今年下落している。今年に入って原油や豚赤身肉、銅を中心に下げたため、22品目で構成するブルームバーグ商品指数は今週、12年ぶりの低水準となった。ゴールドマンのアナリストらは、ニューヨーク市場の原油先物が1-6月(上期)の大半の期間、1バレル=40ドル近辺で推移すると予想。供給の伸びが鈍化し世界の原油市場は2016年までに均衡に近づき、価格は65ドルに向かうとの見通しを示した。12カ月間の商品相場見通しについては「オーバーウエート」に引き上げた。つまり、まだ飛びつくには早い「落下中のナイフ」という事だろう。

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今週公開のAOIA会員向けニュースレター「週刊先読みダイジェスト第68号」の主な内容は、以下の通りです。

第1章:中国の景気減速と株バブル過熱、原油価格低迷と資源価格下落の影響

第2章:FRBの強気な金利見通しと米景気の微妙なギャップ 年央に小幅なドル○か?

第3章:変貌する日米の株価 日本株の方が有望だが円相場同様にボックス圏入りか?

第4章:先月のマーケット状況と今週以降の見通し ユーロは再び○含みか?

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「週刊先読みダイジェスト第68号」を教材に使っている授業の無料ガイダンスは、こちらです。

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日時:2015年02月21日(土) 17:00~18:30

場所:東京都港区虎ノ門

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AOIAフェローのDataと小勝負からでした。今回は、以上になります。

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【※】当ブログ記事は、AOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。

 


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