人生を豊かにする経済とお金の学校 グローバル資産形成学院

まさかの円安ブラジルレアル高! ブラジル(レアル)の今後の見通しは?(前半)

  • 投稿日:2014年11月26日

今回と次回のブログは、AOIA会員向けニュースレター「週刊先読みダイジェスト第60号」の一部の、要約版です。

ブラジルといえば、サッカーワールドカップ(W杯)があったにも関わらず景気はぱっとせず、案の定、最近行われた大統領選挙もかなりの接戦でした。また、ブラジルレアルといえば、高金利の代わりに米ドルや日本円などに対する下落リスクが高い通貨として、有名です。ところが2014年はやや意外な事に、そのブラジルレアルが日本円に対して緩やかながら上昇気味なのです。「いまこそブラジルレアルに投資するチャンスでは?」とお考えの方も少なくはないでしょう。

 そこでまずは、以下の二つのグラフを、ご覧ください。ブラジルレアルは相場が安定しているのだろうか? それとも急落中なのだろうか? 実は2014年は興味深い事に、米ドルに対して、ブラジルレアルと日本円が仲良く急落し、日本円に対してはブラジルレアルが若干ながら上昇中なのだ。「インフレ国の通貨は長期的には価値が下がり易く」、「インフレ国の多くが高金利国」なのに、「インフレ国の高金利通貨ブラジルレアルが為替差益まで持って来てくれる」という、状況なのだ。だがそこに、落とし穴はないのだろうか? 

2014年11月のブラジルレアルの相場 AOIAブログ用

『最近のマーケット情報や、実用情報を知りたい方はこちらをクリック』してください。
https://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicMailMagazineEntry.aspx?no=3

ルセフ大統領が再選される

ブラジル大統領選の決選投票は10月26日に投開票され、現職のジルマ・ルセフ氏(66)が再選を決めた。貧困対策の実績を強調し、低所得者層の支持を固めて僅差で競り勝った。最大野党ブラジル社会民主党のアエシオ・ネベス氏(54)は経済改革を訴えたが、わずかに及ばなかった。選管当局の発表(開票率99%超)によると、ルセフ氏が52%弱、ネベス氏が48%強だった。有権者約1億4千万人の投票で、差はわずか350万票あまりだった。

 ブラジル初の女性大統領であるルセフ氏は、歴史的に低い水準の失業率など1期目の社会政策の実績を強調する選挙戦を繰り広げてきた。低所得者層の多い北部や北東部からの支持を固めた。与党・労働党は2003年にルラ氏が大統領に就任してから、4期16年政権を担うことになった。16年のリオデジャネイロ夏季五輪の開催という重責も背負う。労働党は今後も、所得再分配を重視する施策を維持する方針だ。経済界が求める、複雑な税制や硬直的な労働制度といった「ブラジルコスト」の解消には時間がかかる可能性もある。

ブラジル株ETFはどの様に反応したか?

10月27日の東京市場で、NEXT・FUNDSブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信日本時間午前11時46分現在、前週末比7.9%下落し、2011年9月以来最大の下落率だった。ボベスパ指数は3月に年初来安値を付けた後、ルセフ氏が対立候補アエシオ・ネべス上院議員に大統領職を奪われるとの観測で16%上昇していた。ルセフ氏が大統領に就任してからの経済成長はこの20年余りでどの政権下よりも鈍かったが、失業率は過去最低水準を維持している。高等選挙裁判所によると、開票率99.7%の段階でルセフ氏の得票率は52%。ルセフ氏が就任した11年1月以降、ボベスパ指数は25%下落し、ブラジル石油公社(ペトロブラス)は40%の大幅安。通貨レアルは対ドルで33%値下がりした。

ブラジル・レアルが9年ぶりの安値!対米ドルの話だが・・・・

 ブラジルの通貨レアルが現地時間27日午前、9年ぶり安値となった。26日投開票の大統領選挙で現職のルセフ氏が再選を果たしたことで、景気改善やインフレ抑制が遅れるとの見方が広がった。サンパウロ時間午前9時11分現在、レアルは対ドルで2.4%安の1ドル=2.5355レアル。これは終値としては2005年4月以来の安値。

ブラジルの栄光はいまいずこ?

ブラジルの現状を簡単に説明すると、以下の通りだ。

1、いまや経済はマイナス成長目前で

2、インフレ率は6%突破

3、幸いインフレ率を考えた実質金利は高めだが

4、貿易収支は赤字寸前

5、インフレ対策でいまや政策金利は11.25%まで上昇

 ルセフ氏が女性初の大統領として政権の座に就いたのは11年1月。前年の成長率は7.5%に達し、投資家は有力新興市場として熱い視線を送っていた。それから4年。環境は激変した。高成長を演出した資源ブームが終わり、消費にも陰りが見える。14年の成長率はわずか0.3%程度にとどまる見込みだ。世界銀行はブラジル経済の非効率さの具体例として、以下の数字を発表した。「ブラジルでは納税のための準備と支払いに2600時間かかると推定する。法人設立にも108日かかる。中南米平均のそれぞれ7倍、3倍だ。」

 トヨタ自動車によると、セダン「カローラ」の販売価格は日本や米国の約2倍で3万ドル弱。新車取得にかかる税金のため「新車購入価格は世界的に高い」(現地法人の近藤剛史社長)。外国からの直接投資も13年まで2年連続で前年割れだ。バンクオブアメリカ・メリルリンチは「過剰規制が投資の足かせ」と指摘する有力シンクタンク、ジェトゥリオ・バルガス財団のヨシアキ・ナカノ教授は、「経済のけん引役を消費から投資に切り替える必要がある。国内総生産(GDP)に占める投資の割合を、現状の17%から25%に引き上げるべきだ」と指摘している。だが本当に、可能だろうか?

新興国ではインドやインドネシアで経済改革の推進をとなえる指導者が選挙に勝利し、外国投資家の注目を集めている。浮沈の岐路に立つブラジルで、これ以上改革を放置する余裕はない。

 

今回は、以上になります。次回はより深く、このテーマについて発表します。

 

◇オススメの勉強会◇ 自分で市場動向を考える力を身に付ける。
30年の経験がある超プロと一緒に、この先の市場動向を考える勉強会 「経済の先を読むお金の授業」 では
講師の話だけでなく、受講生の方にも1カ月後の日経平均株価や、為替動向を考えてもらいます。
継続する事で、自分なりの相場観が身に付きます。

『最近のマーケット情報や、実用情報を知りたい方はこちらをクリック』してください。
https://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicMailMagazineEntry.aspx?no=3

AOIAフェローのDataと小勝負からでした。

【※】当ブログ記事は、AOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


  • グローバル資産形成学院WEBキャンパス開校 ネットで学べるオンライン講座
  • WEBキャンパスで開催中の講座はこちら
  • WEBキャンパス会員登録はこちら
  • 資産形成力要請コース