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このまま国内金利の低下が進むと何が起きそうか?

  • 投稿日:2015年2月2日

 「スイスフランショック」に関する一連の発表は先週末に一応終わりましたので、本ブログでは今週から多数の新テーマで書きます。

 一応私は先週初めに「ドル買いユーロ売り」の2週間ほどのFX取引を決済(取引の終了)し、32%強の利益率を確保しました。特に自慢できるほどの事はしていませんが、流れが読めればFXではこれくらいの利益率は、別に驚くほどの事ではありません。だからこそ私は、「仕事兼勉強兼趣味」として、寝ても覚めても為替と経済の調査と各種コンテンツの作成を、日々進めています。

 国内債券市場では、金利がほとんどなくなってしまった。代表的な長期金利の指標である新発10年物国債利回りは今年に入ってから過去最低水準を何度も更新し、2015年1月20日には一時0.195%まで低下した。その後、22日に0.3%台前半に急上昇するなど値動きは不安定化しているが、今後も0%台前半という異様に低い水準が続く見通しである。

これではほとんど資金運用にならない(資金調達原価と比べると逆ザヤになってしまう)ので、銀行や信用金庫の債券買いは、金利がまだ比較的残っている超長期の債券にやむなくシフトしている。すると、そうした満期までの期間がより長い国債の利回りも低下して、イールドカーブ(利回り曲線)はフラット化(平坦化)する。20年債利回りは節目である1%を割り込んで一時0.8%台まで低下。30年債利回りは1%に接近する場面があった。

日本の債券市場は、(1)日銀による巨額の長期国債買い入れ、(2)国内機関投資家が抱える大量の余剰資金運用ニーズに加えて、(3)欧州中央銀行(ECB)やスイス国立銀行(SNB)が導入したマイナス金利の影響で海外勢による日本国債の買いが増加し、基本的には「買い手市場」ではあるので、金利は下がり易い。ただし、需要の日銀への依存度が高すぎる点が、課題だ。

健全な価格形成の機能が失われており、「日銀主導の需給相場」の色彩があまりにも濃いため、将来見込まれる経済成長率や物価上昇率といった「理屈」に基づいて債券の相場(利回り)水準を語ることは、もはやできなくなってしまったのである。私も含めて、数年前のに予想した国内金利予想が外れた人は、それなりに経済・金融・投資に詳しい人達の間で、多数派と言って良い。確かに「金利高騰・インフレ加速・政府の財政破たん・失業急増が進行する破産国家への没落」という、数年前まで多くの人たちの間でそれなりに共有されていた「あり得る日本の悲惨な未来」に比べれば現状はかなり良く、それなりに評価すべきだろう。しかし、何事も行き過ぎれば、どこかに負担が集まり、無理も重なる。例えば、金融機関にいくらお金を預けても、ほとんど金利が付かない問題は、誰にも身近すぎる課題だ。それでも食費などは、じわりと上昇傾向だ。

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金利がなくなると何に困るか?

それでは、短期だけでなく長期の金利もほとんどなくなってしまうと、誰がどのように困るのだろうか。市場関係者以外からも寄せられることもある素朴な疑問なのだが、概ね、以下のようになる。

(1) 景気・物価の先行きに関する債券市場からの情報(金利や価格など)がろくに出てこないので、日銀の判断の困難化と金融政策の実行が遅れるリスク。いずれ金利が乱高下か?

(2) 財政状況に関する債券市場からの警告シグナルがまったく発信されないので、財政の規律が緩みやすくなる(歳出抑制の面から財政の健全化が進みにくくなる)。その結果、世論調査に過度に政策が振り回される「人気取りのばらまき政治」に陥らないか?

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(3) 円資金の調達を必要とする事業活動において、金利水準・クレジットスプレッドの両面から、市場での評価が加味された正常な資金の配分が行われにくくなる。企業の設備投資なども金利差などによる市場による評価・選別が機能しないため、経済の新陳代謝が不活発になってしまう。要は、儲かっていない時代遅れの企業が大量生き残ってしまい、過剰競争や円安もあり、景気も待遇もなかなか改善しない。それ以前に現在の様な極度の低金利では金融機関が貸し倒れによる赤字を極度に警戒する為に、実はお金が過剰でも融資は冷え込み、意外と投資が盛り上がらず、景気も盛り上がらない。「過剰マネーで日本はかなりの好景気になる♪」と言ってきた有名人の多くは、こうした経済の基本も分かっていないか、本当は分かっていても商売のためには嘘を書くレベルの人達だ。私はそこまでいい加減な仕事をするつもりは、まったくない。その手の出版物を買うなとはいわないが、食費にでも回す方が、ご自身のためになりそうだ。もちろん私は大卒で、経済学部で4年学び、成績もそれほど悪くはなかった。

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(4) さまざまな国内機関投資家の投資が、無理なリスクを取った利益追求のための投資に追い込まれやすくなる。実はこれも、ハイリスクな投機の一種なのだ。自発的ではない、半強制的とでも呼べそうなリスクテイクの危うさは、歴史の教訓と言えるのだが…。マーケットは結局はゼロサムゲームなので、いずれ大やけどを負う投資家が出てくること必定である

 実際、日米のREIT(不動産投資信託)などが、わずか3%強の分配金目当てに人気が過熱化し、特にJ-REITの高騰は、やや怖いほどの水準となっている。それならまだ、「ユーロ危機」を利用したFX(外国為替証拠金取引)取引の方が、リスクが低く利益率が高いかもしれない。ちなみに私は先月「ドル買いユーロ売り」で中途半端に半月ほど関わり、3割強の利益率を、軽く達成した。今はそういった時期ではないが、流れが読めれば、意外と簡単な時がある。これにはもちろん、それなりの勉強と経験が必要なのだが。例えば、「ギリシャの総選挙の結果が分かった時点が今回のユーロ安の潮時だった」が、これをそれなりに説明できるだろうか? 出来ればあなたにも、将来はチャンスはありそうだ。

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(5) 安定的な債券運用収入がなくなると、貸し出し余力が低下する中小金融機関が出てくる。ちなみに、日銀金融政策決定会合議事要旨<14年10月31日開催分>には、「複数の委員は、一段の金利低下が金融機関の収益や仲介機能に与える影響について懸念を示した」との記述がある)。その結果、日本の株価の天井も次第に重くなり、手間と苦労の割にはそれほどおいしくはない投資先に、なりかねない。

 上記はいずれも、私達が今すぐに困る話ではない。もっぱら中長期的に問題となることばかりで、長期金利がなくなることへの危機感は盛り上がりを欠いているのが実情である。新聞の扱いも小さく、記事に載るのは当面の暮らしへの影響ばかりである。中途半端に呑気な国内の空気は、それなりの根拠がある。

 だが、長期の金利がほとんどない状態が好ましくないのは、言うまでもない。そもそも投資は素人がろくに準備もせずにいきなりまともにできるものではなく、私自身も数年前の判断や行動に対して「本当はもっとうまくやれたのでは?」と、反省している時もある。日本の人口もそうだが、危機感が盛り上がらずじわじわと地味に進行する重要問題は、大きな問題が表面化するまで対応策がなかなかとられないという点で、実にやっかいである。そして日本人は、こういった「じわじわと進む危機」に対する対応が苦手で、後手に回りがちなのだ。このままではじり貧だろう。

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日銀の出口政策は「10年がかりの巨大プロジェクト」に?

 時期はまだはっきりとは見えていないが、将来いずれかの時点で日銀が金融政策(および債券市場)の「正常化」に着手しようとする際には、きわめて大きな困難に直面する可能性が高い。日銀が現在の様な「巨大過ぎる国債の購入による買い支え」を止める事を意味するだけに、なおさらだ。最大の理由は、長期金利が急激かつ大幅に上昇すると非常に困る、「国」という非常に重要な経済主体が存在するからである。

仮に、現在日銀が行っている「量的・質的金融緩和」からの「出口」政策が実行され始めるとしても、長期金利の急上昇は回避する必要があるため、それは10年単位の非常に息の長いプロセスにならざるを得ないと、私は見ている。この要点は、「とにかく国内の超低金利を維持して日本政府の破産を引き起こさないために、日銀は数百兆円規模の日本国債を満期まで保有し、塩漬けにする」事なのだ。経済にひずみ・ゆがみがもたらされる時間帯は、それだけ長いものになるということなのである。言うまでもないがこれは、あなた自身の老後資金などの増額を迫られる事も、意味する。今のままで、本当に間に合うだろうか? 実はこのブログをお読みの方で、およそ半分の人は、まだその状況ではないと、私は見ている。

 

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AOIAフェローのDataと小勝負からでした。今回は、以上になります。

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