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「中国株バブル」はどれくらい過熱しているのか?

  • 投稿日:2014年12月9日

今回は、皆さんも気になっている『「中国株バブル」はどれくらい過熱しているのか』について、ご一緒に考えてみましょう。

本ブログは、今週公開のAOIA会員向けニュースレター「週刊先読みダイジェスト第62号」副題『日米最新事情、米中株・円相場・国内人気投信 特集号』の一部を、再編集したものです。

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世界中の上場投資信託(ETF)の投資家は、世界の株式市場で最も大きく上げている中国本土株の好調が長続きするとは、みていない。

 「CSOP・FTSEチャイナA50ETF」からの資金流出は11月28日までの2週間で約8億4500万ドル(約1000億円)に達した。57億ドル規模の同ETFが2012年にスタートしてから最大の流出だ。中国本土株の指標、上海総合指数が3年ぶりの高値に達する中でも、97億ドル規模の「iシェ アーズFTSE・A50中国インデックスETF」は先週、5億8500万ドルを失った。S&PキャピタルIQの投資信託調査担当ディレクター、トッド・ローゼンブルース氏(ニューヨーク在勤)は1日、電話取材に答え「最近の数週間で中国の経済成長が鈍化する兆しが見受けられる。投資家はエクスポージャーを減らしたいと考えている」と指摘した。

中国株高は根拠なし?

 中国の株価はどのように決定されるのか。教科書通りなら、無リスク金利と株式のリスクプレミアム、企業収益予想で決まることになっているが、現実にはマネーと期待だ。そうでなければ、3日の中国市場で売買代金が過去最高に達したこと、それに伴う株価急伸の説明がつかない。

 上海と深セン市場では3日、売買代金が両市場合わせて9150億元(約1490億ドル)となり、過去最高を記録。上海市場の売買代金は、2009年の株高局面における最高水準の倍であり、株価指数は今年これまでで3割以上も上昇している。株式投資への意欲は広がりを見せており、11月には新たに100万超の取引口座が開設された。

以下は、ロイターの参考資料だ。

  中国株バブルのロイターグラフ

 しかしこうした熱狂を正当化する要因はほとんどない。コスト増や輸出低迷のなか、企業決算はさえない。10月の工業部門企業利益は前年比2.1%減少。製造業購買担当者景気指数(PMI)も弱い。不景気の目安の50割れ目前だ。注目すべきは2点。1つは不動産価格下落だ。ここ1年で1.6%というのは、緩やかな下落のように感じられるかもしれないが、販売戸数は今年、毎月のように減少している。もう1つは預金金利の低下だ。

 つまり、このところの株高は極めて脆弱ということだ。不動産市場は株価下落の影響を受けないかもしれないが、その逆はない。住宅価格の下落は消費者心理を冷やし、素材から消費財まであらゆる分野の株価に打撃を与えるだろう。強気相場で持続的な富を築くのは難しいかもしれないが、今後の展開次第では、簡単に失われてしまうかもしれない。

 数年前までは、中国の投資家にとって魅力的な投資先は、それなりにありました。金、不動産、理財商品などが、それです。しかしいずれも最近は、価格の下落や利回り低下に直面しています。 それだけではなく実は、景気減速でインフレ率低下傾向が強まり、中国人・中国企業には実質金利の負担が上昇傾向という課題もあります。賃金急上昇も中途半端に豊かになってしまった現在は、そう簡単ではない職場だらけです。その結果、半ば追い詰められた資金が、短期的な利益獲得を期待して、中国株に殺到している可能性は、否定し切れなくなっています。

最近の中国政府は、景気減速や貧富の格差拡大に対する国民の不満解消のために、半ば見世物的に、「大物を含めた腐敗官僚・政治家・軍人の処罰」を続けていますが、そうでもしないと更に国民の共産党政権への支持が弱まる事を中国の指導部が懸念して、行っている可能性があります。実際、先週末の中国の株価は不安定でした。いまから慌てて虎の子を賭けるのは、やや遅いかもしれません。

 12月5日の中国株式市場で、上海と深圳証券取引所の売買代金が計約1兆500億元(約20兆5千億円)と、初めて1兆元台を上回り、過去最高を記録した。追加金融緩和や外国人マネーの流入期待を背景に、個人を中心に信用取引を利用した投機的な売買が急増している。上海総合指数は乱高下し、取引時間中に前日比3%近く下落する場面があった。上海総合指数の終値は前日比1.3%高の2937だった。

先週のAOIAブログにも書いていますが、「困った営業マン」は、お客さんが「中国株がいいかも♪」というと、こういう状況でも、「それも良さそうですね♪」と、勝手に安請け合いします。金融商品の選別と売買は、慎重に行いましょう。

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https://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicMailMagazineEntry.aspx?no=3

AOIAフェローのDataと小勝負からでした。今回は、以上になります。

【※】当ブログ記事は、AOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


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