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「スイスフランショック」からFX投資家が学べる事は何か?

  • 投稿日:2015年1月28日

今回も、皆さんも気になっている「スイスフランショック」について、ご一緒に考えてみましょう。まずは、ややショッキングなニュースからです。スイス政府はもともと、1ユーロ=1.20フランの上限を、そう長くは続ける気が無かったのです。それと知らずに踊った金融機関や投資家の中には、逃げ遅れた方も多かった様です。

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スイスのビトマーシュルンプフ財務相は1月18日付の国内各紙に掲載されたインタビューで、スイス経済はスイスフランの対ユーロ相場の上限撤廃に対応できるとの見方を示した。スイス国立銀行(中央銀行)が1月15日にフランの上限撤廃という予想外の動きに出たことで、フラン相場は急騰し、国内企業は多額の時価総額を失った。ビトマーシュルンプフ財務相は、2011年にスイス中銀が1ユーロ=1.20フランの上限を設定した時点よりも、国内企業はフランがパリティー(等価)近辺まで上昇した影響をうまく吸収できると語った。また、スイス政府としては、フラン急騰で打撃を受けた企業への支援策を導入すべきか見極めている段階だと述べた。財務相は「スイス経済はこの決定に対応できると確信している」とし、「企業は2011年の上限導入時よりもずっと良い状態にある」と述べた。「国内企業は1ユーロ=1.10フラン程度の為替レートに適応できるだろう」と話した。

だが、ビトマーシュルンプフ財務相は、景気対策で為替問題に対処するのは最善策ではないと述べた。財務相は「準備中の措置は複数ある」とし、法人税改革は続けるべきだと指摘した。

 また、これでスイス中銀にとっては、「将来的に金利操作やフラン売り介入を実施する余地が広がった」と述べた。さらに、連邦参事会(内閣)はスイス中銀のヨルダン総裁に全幅の信頼を寄せているとし、「上限設定は数年間の時限措置で、いずれ撤廃されるべきものだということは明らかだった」と述べた。

・・・・世の中、こんなものです。政府や中央銀行の意向や方針とずれた事をしても、いつか痛い目に遭います。実際、米国の投資家の間で常識のことわざは、「FRB(米連邦準備理事会)には逆らうな」です。それを抜きにしても、2015年始めに突然終わった「スイスフランとユーロの固定相場制」がスイスにどれほどの経済的負担と圧迫感を与え続けたかを理解していれば、そう痛い目には遭わなかったはずです。今回の事件で経済的損失に直面した多くの組織や個人に共通して言える事は、「この通貨を主に使っている、発行している国と個人に対する関心と理解の不足」だったといえば、言い過ぎでしょうか?

 もともと投資の基本原則は、「分からない物には投資するな」、「上手く行きそうな時だけを選んで動く」というものもありますので、それほど外れてはいないと思います。テクニック以前の問題として、「何をどの様な理由でいつ売買するか」に対するそれなりに正確な判断力と適切な行動力は、やはりあった方が良いのではないでしょうか?

 実はAOIAは、投資テクニック以前の投資を取り巻く世の中の仕組みの理解にかなり力を入れている、ややユニークな投資教育スクールだと、私は思っています。意外と良い意味で普通の組織です。こういっては何ですが、この業界にはより投機的な業者や、テクニックだけが売りの業者も、意外と多いのです。

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スイス国立銀行(中央銀行)による無制限為替介入の終了を受けたスイスフラン高騰は、外国為替証拠金(FX)取引の利用者(通称、ミセス・ワタナベ)に大きなショックを与えた。既に海外では業者が破綻。国内の取引にも影響が及んでいる。低コストで自由度も高い外貨取引が可能な点がFXの魅力だが、その裏側にはリスクもあることを忘れてはならない。自由の裏には激しい競争があり、自分に何か足りない点があれば、意外と不自由な世界なのだ。今回の騒動を踏まえ、教訓を考えてみた。

 騒動のきっかけは、2015年1月15日のスイス中銀による突然の発表だ。同中銀は、スイスフラン高の国内経済への悪影響を防ぐために、「スイスフラン売り・ユーロ買い介入」を無制限に実施する政策を手掛けてきた。それをやめると表明したのだ。欧州中央銀行(ECB)が近く量的緩和(事実上のユーロ安誘導)を決める可能性が高まっており、「米ドルなどに対して下落が続くユーロの買い支えの継続は難しい」と判断したのだろう。

 従来設定されていた1ユーロ=1.20スイスフランのシーリング(天井)が急に外されたことで、スイスフランが急騰。逆に他の通貨の対スイスフラン相場は急落した。例えばユーロはスイスフランに対して一気に約3割も下落した。海外ではスイスフランを売って他の通貨を買うポジションを持っていた投資家も多く、巨額の損失を被った。

 もともと、スイスフランのような低金利通貨は「売り」の対象になりやすい。スイスフランを売って金利が高めの通貨を買うと、金利差分を稼げるからだ(いわゆるキャリー取引)。しかも、スイス中銀が相場に一定の上限を設けてきたのだから、為替変動による損失(「売り」の通貨は相場が上がると損失が発生する)も被りにくく、よけいスイスフラン売りのキャリー取引を手掛けやすかった。スイス中銀の決定はこの状況を一変させたのである。

スイスフランと円の類似性とは?

 スイスフランだけの話なら、日本の投資家の取引はあまり多くないが、やっかいなことに為替取引のマーケットで円はスイスフランと似た性質の通貨とみられている。低金利で「売り通貨」になりやすいからだ。「スイスフランが買い戻されるなら円も買い」といった受け止め方が広まり、対ユーロを中心に円高が進行。円売り・外貨買いを手掛けていたミセス・ワタナベも打撃を被ったのである。それでなくても今年は原油安で日本の国際収支が急激に改善傾向で、昨年後半とは打って変わって「ドル安円高圧力」が増大中だ。チャートや投資のテクニックも確かに大事だが、「2015年の円相場はイメージしにくい」なら、なぜ一度日本円を忘れて、「米ドルを買い、米ドルに対してかなり大幅に下落しそうな通貨を売る」FX取引をしないのだろうか? 人と同じことをやっても、仕事も投資も、疲れる割には結果が出ない。私は半ば割り切っているが、意外と「FXの含み益」は、しっかりと確保している。意外と要領が大事なのかも、知れない。その判断材料でよければ、実は私が毎週のように執筆後に公開しているAOIA会員向けニュースレター「週刊先読みダイジェスト」に、割と豊富に書いている。私の頭の中の使えそうな情報と考え方の軽く過半数は、きちんと公開してある。

投資家が巨額の損失を被ると、FX業者も無縁ではいられない。今回は、アルパリ(UK)という大手の海外の業者が破綻した。「アルパリ」といえば、日本にも現地法人がありミセス・ワタナベの間でも比較的名の知れた存在だ。金融庁はアルパリジャパン(同社は破綻していない)の資産が親会社の損失の穴埋めに流用されないよう、資産の国内保有を命じた。投資家の損失が業者に及ぶのはなぜか。アルパリ(UK)破綻に至る経緯の全容はこのブログを書いている1月21日時点では不明であり、以下あくまで日本の状況を前提に確認しておこう。

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証拠金を上回る損失が発生か?

 日本ではFXは顧客が預けた元手(証拠金)の最大25倍までの外貨を売買できる。そして顧客が抱える評価損が証拠金の一定割合に達したら機械的に損失を確定する(強制ロスカット)。こうすれば顧客の損失は証拠金を上回らない。問題は今回のように相場が急変動するとロスカットの適切なタイミングでの発動が難しくなり、投資家の損失が証拠金を上回りかねない点だ。業者が取引決済までにその分を顧客から回収できなければ、自ら負担せざるを得ない。そしてそれが難しければ破綻の恐れが出てくるわけだ。

 それが嫌なら、レバレッジは5倍くらいに抑え、相場の流れがそれなりに分かる通貨ペア(取引する通貨の組み合わせ)に適切なタイミングの時だけ付き合い、万一の際の経済的損失や後始末の手間を大幅に抑えられる逆指値を使い、小口取引に抑えると良いだろう。また、やはりというか、米ドルや日本円、ユーロなどのメジャーな通貨間の取引の方が、経費が安く比較的相場に安定感があり、概ね常に売買が成立している。スイスフランには、何かが欠けていたようだ。

業者が破綻すると、2つの経路で投資家にはね返る。

 第1に強制決済だ。日本では投資家の資産は業者の資産と分けて管理するのが原則。このルール通りになっていれば破綻があっても顧客の資産は守られる。ただ、取引の強制的な決済によって、含み損をかかえている投資家が望まないタイミングでの損失確定を強いられる恐れがある。ちなみにアルパリジャパンのホームページに1月16日、以下の「重要なお知らせ」が掲載された。「誠に不本意ながらお客様がアルパリジャパンにて、現在お持ちのポジションを早急にすべて強制決済させて頂くことになりました」

 第2に今回のような騒動があると、投資家の取引コストも上がりやすい。FX業者は顧客に提供する外貨をカバー先と呼ばれる大手銀行などから仕入れるが、リスクに敏感になったカバー先がFX業者との取引で高めのコストを要求するからだ。実際、スイスフラン関連の取引のスプレッド(買値と売値の差。投資家にとっての取引コスト)が広がっている業者がある。自己資本規制比率などを参考に、財務の健全性が高そうな業者を選ぶことも必要だろう。ちなみにAOIAの無料イベントにお越しになれば、「外れのFX業者の見分け方」のヒントくらいは、分かると思う。

 

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為替相場にご興味ある方は、お手軽なこちらのイベントをどうぞ。

『為替ゼミナール 【毎週金曜日に開催される FXの勉強会】」

日時:2015年01月30日(金)  19:00~20:30

場所:東京都港区虎ノ門

費用:FXトレード実践講座受講生:無料/一般の方:500円(会場代&ドリンク代)

詳しくは、こちらをどうぞ。

https://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=1469

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AOIAのFXコースの全体像を知りたい方は、こちらの無料イベントをどうぞ。講師はみな有名な実力派のベテランばかりです。

「FXトレード実践講座 無料ガイダンス」

日時:2015年02月19日(木) 19:00~20:30

場所:東京都港区虎ノ門

詳しくは、こちらをどうぞ。

https://argo-navi.net/mielca_aoia/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=1483

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AOIAフェローのDataと小勝負からでした。今回は、以上になります。

【※】当ブログ記事は、AOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。当資料は、飽く迄もAOIA株式会社のスタッフが個人的予測に基づき作成した資料であり、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。当資料をもとにお客様が金融商品取引行為を行われた場合、金利、通貨の価値、金融商品市場における相場その他の指標に係る変動を直接の原因として生じる利益あるいは損失は、すべてお客様に帰属します。


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